暗川  


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「『アメリカの時代』の終り方―イスラームを透かして見る世界」 板垣雄三さん講演会 

10月25日、板垣雄三さん(東京大学名誉教授・イスラムの第一人者)の講演会がありました。とてもむずかしく、全体を報告することは私の能力を超えているので、切れ切れですがわかるところだけ報告します。演題は「『アメリカの時代』の終り方―イスラームを透かして見る世界」です。

*****

2001年1月にサウジアラビアの皇太子(現国王)に招かれ、「アジアとイスラーム」の枠で講演しました。ちょうどその時、アラビア石油がサウジとクウェートの中立地帯から石油を掘り出す利権の延長交渉をしており、アラビア石油側がサウジの要求を断って決裂し、日本に対する反発が起こっていました。新聞の1面に「日本人は汚い商人」という記事が載り、講演の質問で「日本人はどうしてこんなに汚いのか?」という質問がたくさん出ました。




講演後、1週間滞在しましたが、政府高官が毎日来て、皇太子と間接対話しました。そのことを河野洋平外務大臣(当時)に知らせたところ、外務省内にイスラム研究会を作ることになり、大臣、外務省局長、イスラム研究者が月1回集まって研究しました。2001年1月に河野外相が湾岸諸国を訪問した時、私も同行を依頼され、外相に付き合いました。ちょうど第二次インティファーダ(パレスチナ人の抵抗運動)の後だったので、世界中のイスラム教徒が心を痛めていた時でした。河野外相が「日本はイスラム世界との対話を進めたい」と言ったので、評価されました。9.11の9か月前に日本がこういうことを行ったのです。2002年から日本とイスラム世界の文明間対話を行っており、2008年にはリヤドで第5回を行いました。

2008年7月にはマドリッドで世界対話会議が開催されました。これはサウジ国王個人の平和運動です。反テロ戦争の拡大はサウジ王国にとって危機となるという認識があるのです。

1930年代に戦争をやりたがっていたのは日本とドイツでしたが今日、戦争をやりたがっているのはアメリカとイスラエルです。アメリカはイラク、アフガンで評判が落ち、「『アメリカの時代』の終り」など言うまでもないことで、みんなわかっているので、「終り方」と「方」をつけました。日本ではアメリカとどう一緒にやっていくかが最重要とされ、日本社会にとって「日米関係が基本」と当たり前のように言われています。戦争をやりたがっているアメリカ、イスラエルに一緒についていこうとしているのが日本であり、日本の未来はないと思っています。

この夏に起こった出来事(米国金融危機の進行、原油・材料資源・穀物などの価格高騰、北朝鮮に対する「テロ支援国」指定解除、ガザ封鎖、中国でのウイグル・回教への統制強化、グルジア紛争、米インド原子力協定発効などなど)はアメリカが戦争をしたいということに収れんしています。オバマでもマケインでも、反テロ戦争はやめません。反テロ戦争の原因は、単にイスラム過激派のテロというような簡単な話ではなく、存続の危うい国イスラエルを今後も支えていくというのが本質です。このことは世界中にわかってしまっているのに、わからないこととして動いています。本質はパレスチナ問題です。

アメリカによるインド原子力協定については、「日本はこういうことを言ってもおかしくない」と誰もが思っていることを言わず、アメリカに追随しています。これも戦争の準備です。アメリカはヒンズーの国には援助し(インドにはイスラム教徒もいますが)、イスラムの国には援助しませんと言っているのです。北朝鮮の「テロ支援国」指定解除も戦争準備です。イラクなど中東に力を集中すると言っているのです。

世界で最もひどい拉致をやっているのはアメリカで、イスラム教徒を何万人も拉致し拷問し殺害しています。その象徴がグアンタナモ基地です。世界中がそう思っているのに、日本だけが思っておらず、北朝鮮の拉致問題の解決をアメリカに頼ったりしています。

この夏、中国ではオリンピックの裏側に少数民族への抑圧がありました。グルジアはアメリカとイスラエルがサポートしている国で、イラクに派兵している数がアメリカ、イギリスに次いで3位です。BTCパイプラインはカスピ海の石油を地中海まで運ぶパイプラインで2006年6月に完成し、現在、イスラエルまで海中に地下パイプラインを建設中です。それが完成すればカスピ海の石油はイスラエルまで運ばれ、イスラエルは中国、インドなどに対して大きな発言権を持つことになります。

反テロ戦争はうまくいかないようにやらなければならないものです。というのはうまくいくと終わってしまうので。イラクの内戦はアメリカが作り出しているものです。反テロ戦争は困難を作り出すことによって持続できるのです。アメリカ大統領選はいかにも対立しているように見えますが、どちらも反テロでイスラエルを守りますと言っています。

ユダヤ人をいじめぬいてきたヨーロッパ、アメリカは罪滅ぼしとしてイスラエルを作りましたが、自分たちが心も懐も痛めるのではなく、パレスチナ人を犠牲にしました。イスラエルで暮らしている一人一人の問題ではなく、そういう国を作った枠組みの問題です。米ソが協力して作ったイスラエルをやめるわけにはいかない、そこに欧米中心主義があります。

シュロモ・サンドという広河隆一さんの友人が書いた「ユダヤ人はいつどのように発明されたか」という本が今年3月にイスラエルで出版されました。今のユダヤ人(ユダヤ人は民族や人種ではなく、ユダヤ教徒のこと)の祖先は別の地域でユダヤ教に改宗した人々であり、古代ユダヤ人の子孫は実はパレスチナ人だということが書いてあります。

日本のヤマト国家は7世紀から蝦夷と戦う国家であり、蝦夷を半分日本人化し、植民地化していきました。日本は最初から軍国主義で植民地主義だったのです。こんなことを言うと「自虐史観」の最たるものと叩かれ、右翼に襲われるかもしれませんが、かまいません。言い残しておかなければと思っています。見込みのない自己破産である反テロ戦争に加担する日本は、頭を切り替えて抜本的な自己批判を行い、対話の中で他の人たちにも自己批判を求めていく必要があると思います。

平和への道は?

「世界の中東化」
中東には雑多なものがひしめいていて、「自分と他者」と分けて考えず、いろんな自分があると考えます。自分はどんどん他者にもなれるし、他者も自分になれる、多様な自分になるというのが「中東化」です。

「米国のアメリカ化」
アメリカには世界中の人が集まっています。移って行った多様な人々が世界を実現するのがアメリカ再生の道だと思います。

「イスラエルのパレスチナ化」
植民地根性を捨て、元いた人たちを一緒に暮らそう。

「日本の世界化」
消えて融合するということでしょうか。

以上です。最後の「平和への道は?」のところ、いいですね。雑多なものがひしめいている中東、もっとよく知りたいと思いました。
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by lumokurago | 2008-10-27 21:14 | 平和
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