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2度目の強制退去 主権者である国民がここまでないがしろにされる「高等」裁判所

 怒りの記事です。裁判官がここまでひどいことを多くの人に知ってほしいと思います。ぜひお知り合いに広めて下さい。

 私たちは不当判決だけでなく、裁判官の訴訟指揮があまりにもひどいことを広く知らせる必要があると考えています。全国で本人訴訟を行っている原告と連絡を取り合い、裁判官の名前を出して、どんなひどい訴訟指揮をしたかのリストを作ることを考えています。

 このまま黙ってはいられません。

*****

杉並「つくる会」教科書裁判で2度目の強制退去 主権者である国民がここまでないがしろにされる「高等」裁判所

東京都杉並区が05年に「つくる会」歴史教科書採択に関わって違法に支出した公金の返還を求める控訴審第2回口頭弁論で、東京高裁第5民事部小林克己裁判長(陪席:綿貫万里子・中村慎裁判官)は自らの「後で聞きます」という言葉を覆し、控訴人に口頭で陳述させずに強引に結審しました。納得できない控訴人、傍聴人は法廷内にとどまり、「後で」というのはいつなのか裁判長に聞いてほしいと書記官に頼んでいましたが、裁判所側は「法廷は終わったので外に出て下さい」と言うのみで、人間としての誠意は全く見られず、約1時間後に強制退去させられました。筆者は控訴人の1人です。

第1回口頭弁論で裁判長は被控訴人を誘導

 控訴審第1回口頭弁論では、控訴理由書に対し、被控訴人が「反論します」と言っているのに、小林裁判長は「反論するんですか? 従前通り(審理の必要なし)でよろしいのでは」と被控訴人を制し、「反論しません」と言わせました。被控訴人が「反論する」と言っているのに、裁判長が自ら「する必要なし」と誘導するということは、「あなたたちを勝たせますよ」と言っているに等しいものです。この不公平かつ横暴な訴訟指揮に対して、控訴人は裁判官忌避の申し立てを行いましたが、地裁で棄却、高裁、最高裁でも棄却され、12月22日午後、第2回口頭弁論が開かれました。

 私たちは「開かれた法廷」を標榜する裁判所に、傍聴人にわかりやすくするためと、裁判官に切実な思いを肉声で聞いてほしいとの趣旨で、口頭で陳述する時間を取ってくれるよう、事前に交渉しています。この日は全体で20分取ってくれているはずでした。(交渉しないと、口頭弁論と称してはいても「陳述しますか」「はい」だけで、書面の確認と次回期日を決めるのみで、数分で終わってしまいます。傍聴人はせっかく来たのに何が何だか何もわかりません)。

「後で聞きます」と控訴人をだましていきなり結審

 裁判が始まると小林裁判長は控訴人に「準備書面(4)(5)(6)を陳述しますね」と言い、私が「口頭で述べる時間を取ってくださっていますよね」と言うと、「今、やってください」と言いました。そこでまずYさんが準備書面(4)を陳述しようと立ち上がったところ、小林裁判長は「選定当事者(私)から先にやって下さい。選定者(Yさん)は後で聞きます」と言いました。私は「え?なぜ? 変だな」とちらっと思ったものの、言いなりになってしまい、準備書面(5)(6)の要旨を陳述しました。

 さあ、次はYさんの番だと思ったところ、小林裁判長は「書証104~106号証を出していますね。むにゃむにゃ」と言いました。「むにゃむにゃ」の部分がむずかしい法廷用語だったため、私は「どういう意味ですか?」と聞き返しました。すると、裁判長は「これは写しですが、被控訴人は認めますか?」とかなんとか聞きました、被控訴人は「認めます」と答えました。その意味をもう一度聞く間もなく(証拠が偽造ではないことを認めたという意味だそうです)、裁判長は続けて「ではこれで口頭弁論を終結し・・・」と言い出しました。

 Yさんが「ちょっと待って下さい。まだ陳述していません」と叫びました。私も「さっき、『後で聞きます』って言ったでしょ!」と叫びました。傍聴席からも「まだ陳述していません」等と声があがりました。裁判長は「判決言い渡しは・・・」と続けたようですが、私は裁判官が逃げる前に言わなくちゃと「まだ何も審理していません。日本には裁判所なんかないと同じ。税金泥棒!」と叫びました。その声を背に受け、裁判官はそのままドアの後ろに消えました。裁判が始まってから10分でした。

嘘をつくことも訴訟指揮のうち

 控訴人の私とYさんは書記官に、裁判長は「後で聞きます」と言ったのだから、裁判はまだ終わっていない、裁判官をもう一度呼んできてほしい、時間も十分に余っていると訴えました。

 傍聴席からも「おかしい」との声があがりました。裁判官は仕事で給料をもらってやっているけれど、控訴人らは大変な時間をかけ、お金も持ち出しで、子どもの命を守るために必死でやっているのだと誰かが言ってくれました。裁判官の給料は税金であり、それを払っているのは主権者である私たちです。主権者に嘘をつくような卑劣な裁判官は裁判官の資格がありません。Yさんは「このままでは戦争になってしまう。子どもに申し訳ない。こんな国で子どもを産まなければよかった。裁判所には責任がある」と泣きながら訴えていました。

 書記官は心のないロボットのように「法廷は終わりましたので外に出て下さい」と繰り返すばかり。やがて訟廷管理室の西尾さんという人が来て、出ていかないと強制退去になると警告しました。私たちが裁判官は「後で聞く」と言ったのに聞かなかったので裁判は終わっていないと話しても、「法廷は終わりました。裁判官の訴訟指揮です」と言うばかり。「嘘をつくのも訴訟指揮のうちですか?」と質問すると、「訴訟指揮がすべてです」という答えが返ってきました。こうやって国民の裁判を受ける権利を奪い、憲法に違反するのも訴訟指揮のうちですね!

 約1時間の押し問答の末、私たちは強制退去させられました。裁判官も書記官も訟廷管理室の西尾さんも、人間の言葉が全く通じないということを痛感させられました。前回強制退去させられた時は、若い書記官が人間として少しは話を聞いてくれたのですが、今回はそういう人も1人もいませんでした。

私たちはあきらめない

 この不毛な時間に、被爆者やハンセン病者や水俣病患者や三里塚の農民たちや・・・戦後補償裁判の原告の人々や・・・その他数えきれない「国」が踏みにじってきた人たちが心に浮かんできました。「国」を相手に闘ってきた人たちがどんなに悔しい思いをしてきたのか、その無念さがどんなものだったのか。「国」は庶民のことなど虫けら同然にしか思っていない。そのことがよくよくわかりました。私も「国」に対して物申す当事者になって、「国」というものはこういうものだと実感しました。

 「後で聞きます」と言ったのだから、そのまま陳述させても5分か10分延長しただけのことです。それなのにあえてこのように国民を怒らせることをするのはなぜなのでしょうか? 裁判官の権威、ひいては「国」の権威をひけらかし、何をしても無駄なんだと、物申す国民を屈伏させようとしているとしか思えません。

 裁判官が嘘をついたのは何も今回が初めてではありません。原審でも東京地裁大門匡裁判長が証人喚問について「別の機会に検討します」などと言っておいて、その舌の根も乾かぬうちに結審しました。私たちが最も許せないのは、弁護士のついている裁判では、裁判長はこんな訴訟指揮はしないということです。弁護士のいる裁判と比べれば、それはあからさまなものです。コスタリカでは小学生が「憲法違反です」と電話すれば裁判してくれ、小学生が勝った判例もあるというのに、権威をひけらかす日本の裁判官は基本的人権すら認めないのです。

 私たちは裁判官が嘘をついたので誠実に対応してほしいと、ごくごくまっとうなことを言っているにすぎません。それなのに2回も強制退去させられました。本当にこの国には国民の意見を聞こうなどという姿勢は皆無なのです。ましてや憲法で保障されている裁判を受ける権利がすべての国民に保障されるのはいつのことなのか。私たちが生きている間に実現できるとは思いません。しかし屈伏してしまえば可能性もなくなってしまいます。長い長い道のりですが、子どもたちのためにあきらめずにやっていこうと思います。

口頭弁論内容

平成20年(行ヌ)第13号公金支出無効確認等(住民訴訟)控訴事件
控訴人  渡辺容子 外36名
被控訴人 杉並区 外1名

扶桑社は「つくる会」教科書をリコールすべき
杉並区は採択をやり直すべきである

 原審判決後、新事実が発生しました。
「新しい歴史教科書」発行元の扶桑社自らが同教科書を欠陥教科書であると認め、さらに同教科書が出版停止になる可能性が出てきたのです。一般の商品ならばリコールすべき大変な事態で、マスコミが大きく取り上げ、商品を回収することになるでしょう。

 「つくる会」は結成以来内部抗争を繰り返してきましたが、ついに分裂し、「つくる会」会長には藤岡信勝氏が就任。分裂した八木秀次氏らのグループは「日本教育再生機構」を結成しました。このグループは更に教科書編集・採択のために「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」を設立しました。

 扶桑社はフジサンケイグループの出版社ですが、フジサンケイグループが八木氏の「再生機構」を支持することになったため、「つくる会」と絶縁しました。その理由として「教科書の内容が右より過ぎて、教育委員の賛同を得られず、採択が取れない」ためとしています。また、同教科書を執筆した西尾幹二氏や藤岡信勝氏に対して、「西尾の書いた部分はどんなに金がかかっても書き直す」と言ったり、「教科書発行は藤岡を執筆者からはずすことが絶対条件である」と発言したりしています。つまり自社の教科書を自ら欠陥教科書であると認めたわけですが、それならばこの教科書を採択した教育委員会に謝罪し、別の教科書を採択するようお願いすべきです。しかし扶桑社は新学習指導要領に基づく教科書検定が行われる2011年までは現在の教科書を発行し続けるとしています。

 それに対して藤岡氏らの「つくる会」は教科書の著作権は「つくる会」にあるとして、扶桑社を相手取って出版差し止めを求め、提訴しました。この裁判の行方いかんによっては現在杉並区で使っている教科書は発行されなくなる可能性があります。使用中の教科書が発行されなくなるなどという不祥事は前代未聞です。

 そもそも杉並区で「つくる会」教科書が採択されたのは、山田宏区長が「つくる会」と同じ歪んだ歴史認識を持っているためです。山田区長は成人式で特攻隊を賛美したり、公の席で「大東亜戦争は自衛の戦争だった」と発言しています。おや、最近どこかで聞いたようなセリフですね。そうです。前航空幕僚長の田母神俊雄氏と同じ考えです。田母神氏は航空幕僚長を更迭されました。個人の思想信条は自由ですが、公職にあるものが政府見解に反する思想を堂々と明らかにしたのですから、更迭は当然のことです。ならば区長という公職にあって政府見解に反する思想を述べ、「つくる会」教科書を採択させた山田宏区長も更迭されるべきです。

 政府見解に反する思想に基づいて書かれた本件教科書はもともと文科省の教科書検定に合格するはずもなかったのですが、安倍晋三元首相らの「歴史教育を考える議員の会」の文科省などへの圧力によって合格させられました。これは政治の教育への介入を禁じた47年制定教育基本法第10条違反です。

結語

 原審で明らかにしたように教科書採択は競争入札であり、本件教科書採択は山田宏区長の「天の声」による官製談合です。発行元が欠陥品であると認めたからには、リコールされるべきものです。杉並区はこのような欠陥品を採択してしまった責任を認め、子どもたちと教員に謝罪し、別の教科書を採択すべきです。

 控訴人らは原審において約35の準備書面と103の証拠を提示して、杉並区の違法行為を追及し、区長、教育長、教育委員長、教育委員、教育委員会指導室長、教育委員会次長、教科書調査委員長、調査報告書(学校用)を書き換えさせた校長ら12名の証人喚問を要請したが、却下され、結局何も審理されずに結審されました。不正を正すには裁判に訴えるしかないとして、素人が本人訴訟でがんばり、裁判官ならば公正に判断してくれるだろうと望みをかけていた控訴人らは、憲法で保障された裁判を受ける権利が保障されないことに心から落胆し、日本には果たして民主主義があるのかと疑うまでに至っています。控訴審でこそ、裁判官は法の番人としての責任の重さを思い起こし、十分に審理し、判断を下されることを切にお願いします。
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by lumokurago | 2008-12-27 15:48 | 杉並教科書裁判
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