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教育基本法違憲訴訟控訴審も門前払いの「3秒判決」

教育基本法違憲訴訟控訴審も門前払いの「3秒判決」

 改定教育基本法は違憲であると訴えた裁判の控訴審判決が3月19日、東京高裁第8民事部・原田敏章裁判長から言い渡され、控訴棄却となりました。原審に引き続き、何も審理しないままの門前払い判決で、控訴人らは上告を決意しました。

判決言い渡しはたったの3秒

 筆者は、言い渡し予定時刻の午後4時の10分ほど前に控訴人席に着いて、裁判官を待っていました。判決言い渡しは数秒で終わってしまうため、5秒遅刻すれば間に合わないので、余裕をもって早く来たのです。

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 左から加藤謙一裁判官、原田敏章裁判長、小出邦夫裁判官 

 裁判官3人が入ってきました。しばしの間、裁判長は正面の時計をじっと見ていて、4時ぴったりになるのを待っていたようです。でも数秒で終わる判決のために、「秒」まで正しく合っているのか疑問な時計で4時を待つなんて、とおかしくなりました。そして数秒後、原田裁判長は「主文。1、本件各控訴をいずれも棄却する。 2、控訴費用は控訴人らの負担とする」と言って、ドアの後ろに消えました。この間、3秒。

 あれだけ一生懸命に書いた、控訴理由書や切実な準備書面に対する回答がたったの3秒でした。そして、国民に裁判の実態を知ってもらいたくても、口頭弁論は昼間行われますから、傍聴できる人はごく限られています。マスコミはこんなマイナーな裁判を報道することはありません。だから、裁判はぜひすべてをテレビ放映してもらいたいものです。

 今日、私が用意していたヤジは「原田裁判長の不当判決はネットで監視していますよ」でした。原田裁判長は不当判決が多いため、本当にそういうサイトがあるのです。私たちの裁判もそこに載っていました。

「違法とまでは言えない」という常套句

 さて、判決の内容ですが、控訴人、被控訴人の名前や控訴人名簿などを除くとたった3ページ。その中で地裁判決の引用などが2ページ、「当裁判所の補充の判断」が1ページでした。要するに、「教育基本法が成立したことによって直ちに控訴人らが国を愛する態度を強制されたり、思想及び良心の自由を侵害されたりするとまでは認めることができない」というものでした。

 「何々とまではいえない」というのは裁判所の常套句。裁判官が最も好むのは「違法とまでは言えない」です。これは裏を返せば「違法ではないとまでは言えない」という意味でもあります。さすがに良心が痛むのか「違法ではない」と断定できないのでごまかすために設定したに違いない、違法でもなければ適法でもない、グレーゾーンです。

 つまり、今回の判決で言えば、「国を愛する態度を強制されたり、思想及び良心の自由を侵害されたりしたとは認められない」とはっきり言えず、「……とまでは」というあいまいな言葉を入れているのも、はっきりした判断を避け、グレーゾーンに逃げ込んだ、ということです。

 このような判決を受ける者として考えてみるに、「とまでは言えない」という言い方は、「違法ではない」と断定できないということなのです。現在の日本の裁判官が最高裁に人事権や昇給を決める権利を握られています。出世を望むなら最高裁の顔色を窺って政府、行政寄りの判決しか書けない状況を考えれば、心情的には「違法である」と認めているも同然と見ることができます。なぜなら、そんな気持ちが全くないならば自信をもって「違法ではない」と断定するはずだからです。

裁判官が公正な判決を出せない制度的な欠陥

 私たちは本人訴訟を行い、主権を自ら行使することによって、日本の司法を変えていきたいと願っていますが、最高裁が裁判官の人事権等を握っているという制度自体を変えなければ、なかなか変わっていかないと痛感しています。

 裁判官が自己の良心に従い、何ものにもとらわれることなく公正に判断できるためには、人事権などは司法の枠組みから離れた第3者機関に委ねる必要があるのです。これは、裁判官忌避の審理を行うのが同じ裁判所の別の部(つまり当の裁判官のお友達)であるという不公正さや、地方自治体において住民監査請求を監査する監査委員がその自治体の長の元直属の部下だったりという制度的な欠陥とも共通した問題です。

 このように書くと、筆者が原田裁判長を免罪しているかのように誤解されるかもしれませんが、決してそうではありません。本来、裁判官は自分の出世などより正義を重んじ、公正な裁判をすべきであると思っています。しかし、制度の問題は制度の問題として取り上げ、改善していかなければならない、という意味です。

原田裁判長の別な事件での不当判決

 この機会に同じ原田裁判長の、これは好意的に解釈することが全くできない不当判決について、お知らせします。それは、阿部力也・世田谷区議が選挙期間中に運動員の女性に行ったわいせつ事件で、地裁ではわいせつ行為を認定したのに、高裁で原田裁判長がそれを覆したのです。

 女性が半年以上も警察に届け出なかったことなどから「執拗(しつよう)で屈辱的な被害を受けた行動としては不自然で不合理。わいせつ行為は存在しないか、存在したとしても女性の承諾に基づくものだったことを強く示唆する」との理由でした。半年以上も警察に届け出なかったことがなぜこのようなことを示唆することに結びつくのか、偏見以外に何の根拠もない、ひどい判決です。

横浜の改正教基法違憲訴訟控訴審も原田裁判長

 改正教育基本法違憲訴訟は愛媛、横浜、東京の3ヵ所で提訴されましたが、横浜地裁でも門前払いされ、東京高裁に控訴しました。この控訴審第1回口頭弁論が3月12日に行われました。ここでも原田裁判長は控訴人1人につき10分、計20分の口頭での陳述を許しましたが、第1回で結審しました。

 筆者たちの前回の口頭弁論の報告で、原田裁判長が終始、被控訴人側に傾いていると書いたのを読んだのかどうかわかりませんが、今回は陳述中に、体を動かし、控訴人側に傾けたり、被控訴人側に傾けたりして、気を使っているらしい様子が見受けられました。右陪席(筆者たちの裁判では左陪席だった)の加藤謙一裁判官については「終始瞑想中」と書いたのを読んだのか、今回は目をぱっちり開けて、陳述をよく聞いていました。左陪席は小出邦夫という裁判官でしたが、似顔絵を描かれたくないらしく、頬杖をついた手で顔を隠したりしていました。

 横浜教基法違憲訴訟も東京と同じ裁判官にしたのは、なぜでしょう? 筆者は、判決を書くのにコピー&ペーストできるからだと勘ぐっています。そして言わせてもらえるなら、こんな判決なら素人でも簡単に書けます。裁判官なら裁判官らしく、法律に則ってまじめに書いてほしい、と言いたいです。

*****

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 横浜教基法控訴審第1回の時の裁判官(中央は原田敏章裁判長で上と同じ。上の左陪席・加藤謙一裁判官が右陪席に変わっています。左陪席は上とは違う人で小出邦夫裁判官)。原告席は向かって左側、被告席は右側です。
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by lumokurago | 2009-03-26 17:38 | 教基法違憲訴訟
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