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特別養護老人ホームで働くということ(1)

特別養護老人ホームで働くということ(1)
「最後の場所だから、どう楽しんでもらうかを真剣に考えてる」


 父がお世話になった特養の若い職員にインタビューした記事です。若い人ががんばっている様子がわかります。

*****

 筆者はこれまでJANJANに、自分の行っている本人訴訟裁判や一般紙には報道されない講演会の記事を書いてきましたが、どこにも報道されることのない普通に働いて生活している人たちの生の声を聞き、届けることが大切なのではないかと考え、インタビュー記事を書くことにしました。

 今回は亡父が4年間お世話になっていた特別養護老人ホーム(以下、Sホームという)で働くA・Mさん(25歳)のお話です。2時間以上楽しく笑いながら話しました。

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A・Mさん(撮影筆者)

大変な仕事だけどどうしてやってるの?

Q:今日はよろしくお願いします。まず、どんな学校に行っていたのですか?
A:中学を卒業して上京し、高校から一人暮らししていました。音楽の学校と通信制の学校に通って高校卒業資格を取りました。卒業してすぐ、19歳でSホームに勤め始めました。

Q:なんでこの仕事に?
A:おばあちゃんが亡くなった時に、両親は働いていて妹は高校生だったので、実家に返って来ないかと言われて、1か月か2か月位帰って、一緒にトイレ行ったり、ご飯を買って来たりしたんです。もともと医療とか福祉の仕事に興味があったので、それがきっかけでやってみようかなと思いました。

Q:仕事してみて最初はどう感じましたか?
A:最初はいやでした。いやというか大変でした。楽しく話していればいいと思ってましたが、思い描いているものとは違って、実際は排せつ介助があったり身体介助があったり、体力も使うし、最初は大変でした。

Q:ほんとにみなさんよくやってると思って感心しています。もう丸6年ですよね。今までずっと続いてるというのはなぜ?
A:なんだかんだ言っても楽しいですよね。実家が田舎なんで、おばあちゃん子だったこともあるけど、家に年寄りが集まって来たりしていたので、近くにいて当たり前だったし、好きなんですよね。落ち着きます。環境が大きいですね。

Q:一緒に働いている人にもおじいちゃん、おばあちゃんと暮らしていた人が多いんですか?
A:どうでしょうね。全くそうではなくて入ってきた人も半分位はいるんじゃないかと思います。

Q:身体介助とか、お食事の介助はやればできるけど、気持がむずかしいんじゃないかと思うけど。
A:そうなんです。精神的にね。たとえば、忘れてしまうとか混乱してしまうとか。それに特養ってほとんどの場合、最後の場所になるわけで、ご家族もそれを覚悟していらっしゃる。だから、仕事していく上で、どう楽しんでもらうかを真剣に考えます。

お給料は安いけど・・・特に男性はどうしてこの仕事やってるの?

Q:ところで、お給料のこととか聞いていいですか?
A:いいですよ。今、手取りで交通費とかも全部含めて20万位です。月に20日勤めて、7日位夜勤があります。私は夜勤が多いので、夜勤手当1回5000円があってその額です。年齢給があって、私が一番若いし、大学も出ていないので、勤めている期間は開設以来で一番長いけど、たぶん給料は一番安いんじゃないかと思います。家賃は6万7千円で光熱費は2万位かかっています。

Q:暮らしはどうですか?
A:余裕はないですね。職員になるとボーナスがあるのでだいぶ助かってますが。

Q:アルバイトの時の給料は?
A:3年間アルバイトだったんですけど、常勤になりたいと上に伝えていたので、上の人もその気持ちを汲んでくれて、なかなか空きがなかったんですが、いろいろ仕事を分けてくれました。時給がよかったのでほとんど今と同じくらいもらっていました。

Q:アルバイトの方はどの位いるんですか?
A:全員で30人ちょっとの中、10人ちょっとですが、週2とか時間が短い人もいます。

Q:Yさん(男性)、まだいるの? 男の人で家庭持って、この仕事してるって、すごい珍しいというか。
A:もう一人ね、Sさんという人が30代だと思いますが、子どもも2人います。男の人で子どもがいて、ここで働くってどうしてなんだろうって思いますよね。

Q:よっぽど他の仕事がいやで、
A:Yさんは本当にお年寄りが好きですね。

Q:いつもすごく穏やかで、やさしくて、あの人の奥さんと子どもは幸せだろうと思う。
A:そう思いますよ。私も。

Q:他の若い男性もすごいやさしいじゃない。こういう人の妻になればみんな幸せなんじゃないかと思うよ。
A:みんな穏やかですよね。

Q:男性がお年寄りのお世話を本当によくやっているから、感心しちゃう。
A:何が楽しいんだろうと思うけど、意外と楽しそうにしてますよ。私は女だから違和感はないけど。

Q:やっぱり性格がやさしいのかなと思う。普通の会社に入って競争とかあって、売上を気にしたり、そういうのが向いてないからやってんのかなとか。(笑)今度男の人にインタビューしたいな。誰かいない?
A:私が気になってるのは子どものいるSさんと、新しく入ってきたエンジニアだったという人。なんで介護なんかやってるのか、不思議だけど、まだ仲良くないから聞けない。「長くやっていくつもりあるんですか?」って聞いたら「一応」って言ってたけど。(笑)

Q:最近、派遣切りとかで介護の仕事はどうかっていうのを聞くけど、機械相手だった人が急に人間相手になってどうなんでしょう?
A:業種が全然違うからね。私は逆にああいう機械とか流れ作業とかは向いてないです。OLとかも向いてないです。でも、派遣切りで介護の業界に来てどうかなって思っちゃいます。きついですよね。全然違うところに来て。
Q:もともと向いてる人ならいいけど、なかなかね。

職場の働きやすさは?

A:Sホームは働いている人も厳しい人とかいないし、人間関係も悪くなくて、真剣に話す時は真剣に聞いてくれるし、向き合ってくれるので環境はいいと思います。

Q:見た感じがすごい雰囲気がいいもん。
A:他から来た人はそう言います。

Q:介護保険がどう変わったとか、職場で話すことはあります?
A:そういうのはたぶん上の方とか事務所の方で話しているかもしれないけど、具体的な話が現場に来ることはなかったです。

Q:自分たちの声を上に聞いてもらいたいことはない?
A:現状を見てみなさいよ、と思うけど、何も中身を見ないうちにいろんなことをぱっと決めてお金で解決して・・・。でも、実際どこで聞いてもらえるんですかね。

Q:聞いてもらうところもないんだよね。
A:ないですよね。うちの施設は、どこの施設でもそうなのかもしれないけど、いろんなことを決めるのにあまり現場に話してこない。事後報告で「え、決まっちゃったの?」って。極端にひどいことは今のところないですけど、やっぱり現状をちょっと見に来ればいいのに、とは思います。

Q:上に聞いてほしいことはある?
A:今、人が来ないじゃないですか。社会的に問題にもなってるけど、特に若い人が来ない。普通に考えて、年寄りは増えるけど、若い人は減っているわけだから、今のうちに、今でも足りないんだから、すぐにでも対応していかないと。例えば、介護の学校に行ったらお金がすごい安くなるとか。資格取ったらどうとか、もうちょっとしてくれて人員が確保できたらいいと思います。

Q:それが一番切実なんだね。何人ぐらい足りないの?
A:今はぎりぎりで何とか回している位です。バイトの人は本人の都合があるんで無理に出すわけにはいかない分、犠牲になるのは正社員。今、1日に一人はフリーの人を作りたいんですけど。フリーというのは、何も仕事がなくて、ちょっとしたフォローをするオールマイティの人。一人増やすだけで全部うまく回りますよね。でも、それがなかなかできない。

Q:今、ほらインドネシアとかフィリピンの、
A:2年位前にフィリピンの人が来たけど、すぐに辞めちゃった。きつかったのかなあ。真剣にやってくれるんだったら何人でもいいと思う。仕事がほしい人がいるんだったら、来てほしいです。とにかく人が来てほしい。

Q:それはやっぱり国として制度をちゃんとしないと、人はなかなか集まらない。今、集まらないということは、
A:そう、今、不況ですよ。不況でこれだけ人が集まらないってことは、これから上がっていくことってなかなかないですよね。早く手を打たないと。単純にお金の問題だけじゃない。

(つづく)
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by lumokurago | 2009-05-04 17:08 | JANJAN記事
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