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『心の病いはこうしてつくられる』 2

 あるテーマで共感できる人というのは、なぜ全く違う別のテーマでも同じ意見なのでしょう? とても不思議です。『心の病いはこうしてつくられる』(2006批評社)の貸し出し期限がとうに過ぎてしまったので、急いで写しておきます。石川憲彦さんは経済問題でも私と同じ考えなので、驚いてしまいました。こういう考えは少ないけど、やっぱり私だけではなかったんだ!(あと、ダグラス・ラミスさんもそうです)。

*****「ニート」に関する議論の中で*****

 私は日本経済が縮小するということを踏まえた国策を打ち出さなければならない時代だと、30年間ずっと言い続けています。日本は確かにまだ格差社会になっていないというのは、そのとおりだと思います。アメリカやイギリスは過去に植民地という凄まじい資産を戦後まで持っていて、海外の植民地がなくなれば国内だけですから不利になった上流階級は没落して切られる傾向が早かったと思います。日本は、そうした海外資産を失ったところから戦後がスタートして、徐々に海外で搾取して収奪する行動を強めていってそこで成功してきたので違うと思っています。

 これからは日本人が格差社会でない社会を希望する場合、上流階級をごく一部だけ残して、あとは戦後社会が持っていたみんな貧しいという、あのような共有感が大多数の人々に生み出せるようになるしかないという正にその点に、私はひきこもる希望を感じます。

 限られた世界のパイをめぐってインドが参戦し、中国が参戦する時には、経済を縮小していくという政策を考えない限り、一部の上流階級の利益だけを考える企業社会として拡大発展していくという国家エゴイズムを貫くような道はあり得ようがないと思います。そうしますと、縮小するというテーマを考えたときに、私は日本の少子化現象というのは、日本国民が生物として素直な証拠だと思っています。将来の確固たる見通しも希望もない今の社会で、社会保障も徐々に切り捨てられる状況のなかで無理して子どもを生み育てる必要は何もない。そういう意味では、人類として正しい選択を意識的にしていると思います。生物としての生き物はある一定数を超えて増え過ぎたら自然に減少する。贅沢し過ぎたら経済社会が萎む。そういう波動の繰り返しを受容できるイデオロギーが成熟するまでは、二―トや「ひきこもり」を相対化して一緒にしてもいいのではないかと思うのです。なぜなら、そのような格好でしか自己表現できない私たちの社会的状況にそもそもの問題があると思うからなのです。

 しかも、そうした社会状況でありながら、一緒に生きられるということをどこかで見つけ出していくことに逆に希望を感じます。それは明治期以来あった「美しき村」とか、「ヤマギシズム」とか、様々にある実験のように、自ら小さく自然主義に戻るのではなくて、社会の波で押し切られても生きていく方向の選択として「少子化」は面白い現象だと思うのです。これが、ひきこもる社会の希望です。(P.134)
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by lumokurago | 2009-07-12 14:26 | 本(book)
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