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『自衛隊という密室』書評

 『自衛隊という密室』の感想

 「平和を仕事にする」というキャッチコピーをご覧になったことがあるだろうか。「いったい何の仕事?ペシャワール会?」と思ったらとんでもない。ジョージ・オーウェルの「1984年」に「戦争は平和である」という標語がでてくるが、それと同じ発想だ。

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著者:三宅勝久
出版社:高文研
定価:1600円+税
発行日:2009年9月11日

  「平和が仕事」である自衛隊の実像を私たちはほとんど知ることはできないが、5年ほど前から自衛隊を取材してきたジャーナリストの三宅勝久さんが自衛隊の内幕を暴く3冊目の本を出した。

 第1部「暴力の闇」は、暴力やいじめを受けた本人に取材した生々しい記録である。男性班長から虐待され、声を出すこともできなくなって母親に家に連れ戻され、自殺を図った女性隊員。男性班長に懲戒処分を申し立てたが処分はなかった。先輩の暴行を受けて左目を失明した事件では、地元の記者クラブに配られた報道発表文に失明の事実や加害者が刑事事件で有罪になったことは書かれていなかった。2008年9月の「異動のはなむけ」に15人を相手に格闘訓練をさせられて亡くなった隊員について取材した際、三宅さんには「死は鴻毛よりも軽し」という言葉が浮かんだという。

 2007年度1年間に海上幕僚長の行った20回の訓示には、「帝国海軍」「海軍兵学校」などという旧海軍を評価する発言が15回を超えるそうである。自衛隊には「帝国海軍」が脈々と生きているのである。

 なぜ自衛隊では暴力事件が後を絶たないのか?隊員の命よりも事件の隠ぺいを優先する体質はどうすれば変えることができるのか?志を持って入隊し、まじめに勤めていた隊員の人生設計を狂わせ、失明させ、命さえ奪っても、誠実な対応をしようとしない自衛隊。このままにしておいていいはずがない。

 第2部「腐敗と愛国」では防衛医科大学とヤマト樹脂光学の癒着、野外炊具汚職事件をていねいに追跡。ヤマト樹脂光学は麻生元首相とも縁があるそうだ。守屋事件の山田洋行と防衛省との年間契約高は約40億円、それに対して三菱重工は2700億円である。防衛利権の闇は深い。

 つづいて、2007年7月の参議院選挙で初当選した、「ヒゲの隊長」こと元陸自1佐・佐藤正久氏と防衛省の官製選挙疑惑を告発。自衛隊法で政治活動は制限されているにも関わらず、制服組トップを含む高級幹部自衛官7名が政治献金をしていたのである。自衛隊を辞めて立候補予定者となった佐藤氏は、退職後、公示までの約半年間に自衛隊施設を使って65回もの講話を行った。佐藤氏の著書『イラク自衛隊「戦闘記」』は防衛省全体で4480冊を買い上げた。

 その他、田母神俊雄元航空幕僚長の驚くべき無駄遣いも暴露されている。田母神氏が自衛隊で行った講話の記録がシュレッダーにかけられた疑惑もある。

 田母神氏は、旧日本軍は優秀な軍隊だったと言うが、彼は戦争を知らない。戦争を知る世代がいなくなっていくに従って、日本は戦争に近づいていく。本の最後に登場する元日本軍兵士は「戦争だけはどんなことがあってもしたらいかん。せんような外交を進めてもらわんと。たとえ少々分が悪うても、小さい島とられてもかまん、戦争だけはしたらいかん。ようは教育、戦争しない教育です」と話を結ぶ。

 私たちには子どもたちを戦争から守る義務がある。こんな自衛隊に子どもを取られてなるものか。ぜひ多くの方々に読んでほしい。

*****元はこちら 『自衛隊という密室』の感想JANJAN記事

 杉並在住・気鋭のジャーナリスト三宅勝久さんの本です。三宅さんはたった3か月の間に、住民監査請求を2回、そのうち1件では住民訴訟を起こしました。ご支援ください。生活がかかってます。本をぜひお買い求めください。
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by lumokurago | 2009-10-03 22:20 | JANJAN記事
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