暗川  


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中村医師の言葉

 プロテアさんによれば、なだいなださんも「中村医師にノーベル平和賞を」という文章を書いておられるそうです(筑摩書房のPR誌「ちくま」11月号)。プロテアさんには東京新聞に中村医師登場という記事もあります。

 私は中村医師の講演を3回聞きましたが、中村さんは日本よりもアフガンが好きなのではないかと感じています。私はアフガンに住んだことはありませんが、中村さんの気持ちはわかるような気がするのです。

 中村さんは「俗にいう『進歩』や『発展』が本当にこの人々の幸せにつながるかどうか、疑問に思っている」と書いておられます。同感です。

 中村さんは『ペシャワールにて』(石風社1989)の中で、ペシャワールに来る日本や西欧の若者たちを「社会に適応できず、心の平安を求めて異国をさまよったが、どこにも青い鳥は見つからなかった」と表現し、あるドイツ人の若者を「これは典型的な現代人の一断面」であると言い、「いかに粗暴で不衛生であっても、『遅れて貧しい』地元の人々の精神生活の方がはるかに健全であるとしみじみと思った」と書いています。そして次のように書いているのです。

*****以下引用

 脚下照顧という。発展途上国に協力する側の方では、つい南北の格差の是正だとか、協力のあり方だとか、文化交流だとかに話題が集中する。これはやむを得ないが、問題はひとさまを助けてあげるということのみではない。自国の内部にも将来を危うくする精神の貧困が蔓延していることを知らねばならない。

 敗戦後のみじめな状態からはい上がろうと営々と築いてきたものが、西欧の没落と軌を一にするものを孕んでいるのではないかという危惧が、私の考えすぎであることを祈る。

 「大東亜」の夢は、経済戦争に形を変えて継続されてきたように見える。確かに日本の経済力は、太平洋戦争以上の効果で欧米勢力に打撃を与えた。しかし、忘れてならぬのは、武力戦にせよ、経済戦にせよ、いつも冷や飯を食わされてきたのは国内外の庶民たちだということである。殊に、いわゆる第三世界の実情はしばしば無視されてきたのが現実である。誤解を覚悟で言えば、「東亜解放」を少なくとも自分を慰めるスローガンとして戦場に果てた真面目な将兵たちに、隣人に対する関心とモラルの上で我々が優れているとは思えない。武力による強者の驕りが、経済力による冨者の驕りにすりかわり、その結果は紙一重であるというのは心配のしすぎだろうか。そして豊かさの裏返しが、この奇怪な若者たちの群れである。

 繁栄は常に弱者の犠牲を要求する。日本の未曾有の経済的繁栄は、発展途上国の人々の血と涙の上に築かれたものである。この事実を忘れる冨者の無邪気な驕りが、支えあいの歓びを失った虚無感と退廃と表裏にあると考えても決して突飛な解釈ではあるまい。私は「海外協力」ということでペシャワールにとどまって仕事をしているが、何よりも一人の日本人として自分の国のことが気がかりになった。

*****

 1988年に帰国した時、中村さんは日本を「高度に管理化された社会と『進歩』の奏でる喧しい不協和音で狂ったようにさえ思えた」そうだ。日本に短期研修に来ていた同僚のアフガン人医師に印象を尋ねると、「ワンダフル! 清潔で美しい。日本人は幸運(ラッキー)な国民だ」と月並な賞賛をされたので、もっと困った国を助けるべきだという答えを期待して日本の豊かさと国際的援助のあり方について聞いてみたら、そっけなくこう言われたそうだ。

 「余ったカネは太平洋に沈めるか、富士山の頂で燃やしたがよい。ロクなことはない」

 そして中村さんはこう言うのだ。

 我々を砲撃せよ。「トウキョウ」を砲撃せよ。これは虚構の繁栄と余りの貧しさとの間で覚える私の正直な実感でもある。

*****

 同感。100%同感である。

 そして、プロテアさんは「中村医師を国会に呼ぶべし」と書いておられるけれど、自公政権も中村さんを参考人として呼んだのです。ちゃんと中村さんの意見を「参考」にして政府の方針を決めたのです。教員による「調査委員会報告」や区民の意見を「参考」にして「つくる会」教科書を選んだ杉並区教育委員会と同じように。

 新政権は中村医師を国会に呼び、本当の意味で「参考」にして政府の方針を決めることができるのだろうか????? 残念ながら私はおおいに疑問です。 
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by lumokurago | 2009-11-04 18:45 | 世界(world)
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