暗川  


写真日記
by lumokurago
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求めて求めて

私が今生きていることって何なのかと、ずっと考えてきました。
無限の宇宙にたまたま生まれた小さな星地球に
海と空と大地と、木々とすべての生命たちと
たまたま私が生まれた時代に、やっぱりたまたま生まれた50億の人間たちと
一緒に
今、呼吸している私

私がーー見る、聞く、感じる、想う、用意する、踊る、走る、確かめる、たたかう
あかりを灯す、手紙を書く、、、すべての動詞を生きる

そして無数の形容詞が漂っている

例えば、一枚の風景のどこに私はいるのか  どこにもいないのか
一輪の花は心のどこに触れたのだろうか
あらゆる美しいものとかなしいもの  (かなしいものの例は挙げない、多すぎるから)
ことばは何のためにあると想いますか

動詞がひとつ、またひとつ、次々に消費させられていく
形容詞は風になって吹きすぎていく

私は森の中で道に迷う
自分で方角を確かめるために、腕を伸ばしてむんずと風をつかもうとする
いくつもいくつもひきよせる  (つかめない風を)

見えない風で織物を織る  杼(ひ)がいったりきたりして
ああでもないこうでもないとぶつぶつ言いながら
頭が破裂しそうになりながら  (ドックドックと心臓の音がする)
そして  ようやくわかる  風が何色だったのか  どこに吹いていこうとしたのか

その確信を燃料として  私の中の火は燃え続ける
日ごとに強く  内に内に
日ごとに新たに  遠く遠く

私の織物は私ひとりの色じゃない
この縦糸はあの人の色  この横糸は別なあの人の
何年も前にひとりの人が言ってくれたひとことが
ポツンと明るい黄色となって織り込まれる
それにたくさんの本や音楽や
昔、山の上の湖で見た長い雨のあとの虹までが
隠し絵のように見え隠れする

「あおくんときいろちゃん」の絵本はレオ-レオニ
青と黄色の溶け合った部分は緑色

「風が吹かなければ風鈴は鳴らない」
「自分の体温を感じるためだけにも 他者の左手が必要」
(「共犯幻想」真崎守作のテーマ)

作用-反作用の繰り返し
他者と自分の関係を確かめる  同時に自己の存在を確かめる
ひとりでは生きられないことと  ひとりで生きるしかないこと
自分を救うのは自分しかいないという冷厳な一方の事実と
他者と共感し合うことによる圧倒的な喜び
それらは相互関係にある  いや、共闘関係か

なぜなのだろう  ああこんなに  胸が苦しくなるほどにあふれてくるもの
"FROM YOKO〜TO YOU"  (私からあなたへ)
"FROM"があるところ、 いつも”TO"がある
私はいつも"FROM"でいっぱいで、 だから"TO"でいっぱい
無限の"YOU"でいっぱい

Hさんが言いました
ーー人にこたえていくことは自分のためなのです。そうすることで自分の中にたくさんの他者が住むようになるーー

私はなにがなんでも自分をぶつける
そうやって他者を求めてきた
求めて求めて織物を織る

過去の幾多の戦争や、日々の淡くまた痛切な数々の思いの中で
無残に殺された人々や  死を賭して愛を貫こうとした人々や
今もたたかっている人々  負けていった人々
大きな黒い流れ  キラリと光る志
その中でさまざまな幸福と  それと同じ数の不幸に揺れながら
絶望と希望の間で生を営んできた人間たち

私の中に流れる過去の、そして現在の、悲惨な血を自覚し続けること
私の中で太古からの火が燃え続けている

陽射しがふさわしくなる季節を待って
花ひらく木々たち、草々たち
長い寒さの冬を  日照りの夏を  淡々とただ根をはり  (地中深く)
若芽と蕾を用意して  今  花ひらく
今日も新しい小さな芽が出た
赤ん坊も生まれただろう  きっと世界のあちこちで

(「暗川」第21号 1987.11.8    もとは「いま、人間として」8号に載せたもの)
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by lumokurago | 2010-03-13 18:21 | 昔のミニコミ誌より
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