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夜スペ裁判不当判決

  昨日、和田中夜スペ裁判の判決がありました。車いすででかけました。法廷にはテレビカメラも入り、記者もおおぜいきて傍聴席が足りなくなり、交渉して10数席の椅子を出してもらいました。入廷した岩井伸晃裁判長は判決言い渡しの前におもむろに意見(?)を読み始めました。2年に渡り7回の口頭弁論を開いて審理してきたがいよいよ判決を迎えた、教育論について審理が深められたため判決文は120頁を越えるものとなったなどなど・・・こりゃあだめだと直感しました。

  2、3分間ももにょもにょとくぐもった声で言い訳したあと、「慣例通り主文のみ朗読します」とのことで、慣例通り却下と棄却でした。

  その後、記者会見。Tさんが判決がどうであれ、これだけの事実を明らかにして来たのだとういうことをレジュメを用いて説明しました。その他、夜スペについて何も知らない記者たちのために簡単に説明したり、原告がひと言述べました。私は次のようなことを言いました。

  リクルート出身の民間人校長・藤原和博氏は、陰山英男氏や漢字検定の元理事長、らくだメソッドの平井雷太氏などと結託して、今まで守られて来た「公教育」を教育産業に市場開放し、子どもたちのためと言いながら実は食い物にしているのだ。みずからも任天堂DSの学習ソフトの監修をしたりして儲けている(任天堂DSを京都府の公立学校に導入)。マスコミはこの間藤原氏をもちあげ、大宣伝してきたが、公教育は教育産業の利権の場とされ破壊されようとしているのだ。そのことにぜひ目を向けてほしい。
  
  テレビもたくさんきていましたが、記者からは質問が一つも出ず。マスコミに洗脳され(というか自分たちが書いて来たのだし)問題意識がないのでしょうね。

  帰ってみて検索したら、(記者会見設定の)幹事社の時事通信が次のような記事をUPしていました。他社で載せるところがあっても50歩100歩でしょう。

「夜スペシャル」施設使用は適法=塾連携の夜間有料授業−東京地裁
時事通信 03月30日15時41分

  東京都杉並区立和田中学校が進学塾と連携して行う有料授業「夜スペシャル」は、学校施設の不当な目的外使用で 違法だとして、区民4人が区長に施設使用許可の無効確認などを求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であり、岩井伸晃裁判長は住民側の請求を退けた。

  原告側は、営利目的の私塾の授業に、施設使用料を免除して教室を貸すのは、目的外使用に当たり違法と主張。一部生徒しか授業を受けられず格差が生まれ、公 教育が破壊されると訴えていた。

  これに対し区側は、地域住民や保護者で構成する「地域本部」が主催しており、保護者負担は実費程度で、営利授業 ではないと反論。授業は学力向上や補習授業を目的としたもので目的外ではなく、全生徒が公平に受けられ、違法性はないとしていた。

[時事通信社]

  判決文は、笑っちゃうような詭弁の連続で原告の主張を一つ一つつぶしているつもりらしいのですが、常套手段である言葉の言い換えや言い逃ればかりで、先を読む気がなくなるような代物でした。ただの被告のコピペよりもひどいもので、むしろ積極的に夜スペを評価し、所属するメンバーもはっきりせず会計に真っ黒な疑惑のある地域本部(昨年度文科省から全国の小中学校に地域本部を作るため、50億円の予算が組まれた。和田中地域本部は元祖地域本部)の主催する公益性のある事業だと認め、国策である「公教育の市場開放」にお墨付きを与えようとするものでした。
  
  この裁判は「国策」にはむかうものだったんだとはっと気がつきました。勝たせるわけなかったのです。私たちはここでも「国」に対抗してたたかった少数者だったわけです。

  対する岩井伸晃裁判長は、本人訴訟でもばかにせず7回も口頭弁論を開き、みずから「本人訴訟で証人尋問を行なうのは画期的」と評価する証人尋問を許し、120頁もの判決文を書いてていねいな審理を尽くしたふりをして、しかし、小心者なのできっぱりと却下(棄却)できず、言い訳せずにおられず、傍聴席に補助椅子を出すなど昇進に影響のないところでは原告の要望も聞いて、結局は文科省にへつらい、文科省にとって100点満点の判決文を書く「ヒラメ」でした。

  傍聴してくれたMさんが言っていたように本当はこちらが裁判官を裁いてやったのです。でもこの表現は文学的なので、裁判所アクションで高得点をとった川柳「いつの日か裁いてやるぞ裁判官」のリストに岩井伸晃氏を加え、その日を楽しみにすることにしましょう。

by lumokurago | 2010-03-31 16:19 | 和田中夜スペ裁判
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