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後藤昌次郎弁護士の言葉

 以下、『神戸酒鬼薔薇事件にこだわる理由(わけ)』より引用 

 「犯行が非常にむごたらしい、残忍である、残酷である、許すべからざるものである。そのときに、私たちが第一に何を考えなくてはならないのか。それは、こういう重大な犯行の責任を犯人でない人間に負わせることがあってはならない、無実の人に重大な犯行の責任を負わせるようなことがあってはならない、ということです。そうではなくて、警察がこれは犯人だというと、みーんな犯人だと思い込んで、もう国中そろってバッシングを始めるというのは、これはとんでもないことです。むしろ犯行そのものに劣らないくらいの、勝るとも劣らないくらいの、特に警察が無実の人間を犯人として逮捕し、検事が起訴し、裁判にかけ、有罪にする、裁判所が。というようなことがあれば、犯行それじたいよりも重大な権力による犯罪だ。権力犯罪であります。そのようなことを許してはならない。これが、お話ししたいと思うことの肝心かなめのテーマです」

 「自白については、やっていない者が自分の不利益になることについて『私がやりました』なんて嘘のことを言うわけない、これが常識です。それから逮捕についていうと、警察は悪いヤツを取り締まるところであって、悪いことをするところではない、それが常識なんです。この常識は迷信ではないだろうか。

 やりもしない者が『やった』なんて嘘の自白をするわけはないということは、今までのたくさんの冤罪事件の例でたちまち否定されます。今までの冤罪事件は、ほとんどが自白事件でした。それから警察は悪いことをするところではないという常識に対しては、たとえば菅生(すごう)事件というのがありましたね。

 菅生というのは九州の大分県の山の中の村です。1952年6月、そこの駐在所が深夜爆破されたという事件なんです。現場で二人の共産党員が現行犯逮捕された。爆破されたときに、百人もの警官が山の中の駐在所を取り巻いていた。新聞記者も四人おった。そこに二人がのこのこやって来て、ダイナマイトを入れたビール瓶を投げ込んだ。バカーンと爆発した。現行犯だ。現行犯である以上は、これは犯人に間違いはない。これも常識であります。

 だけれども、常識というのは危険なものなんです。捕まえられた二人は『俺たちはやってない』と主張する。『だって現行犯じゃないか』『いや現行犯って、そこに居たのは事実だ。そりゃ、その日12時頃に、半年くらい前から近づいてきた見知らぬ青年がいろいろカンパをくれる。その晩も、カンパをくれるから中学校のところへ来てくれ、で行った。行ってカンパをもらって、中学校の正門のところに駐在所がある、その若い者が駐在所の方に歩きかけた、わしらは反対側に歩きかけた。ところが途端に、背後でバア-ンと爆破されて、そしてバラバラーッと四方から警官が取り囲んで折り重なるようにして取っ捕まったんだ。ところが、俺たちをその場に呼び寄せた青年は、その事件の瞬間からどこへ行ったのかわからなくなった。あいつが犯人に違いない、捜してくれ」と。「そんないいかげんな弁解きくもんですか」というのが裁判所の立場ですね。有罪です。

 ところが、これは本当におかしい事件だった。山の中の駐在所の周りに、夜中にですよ、百人もの警官が待機していた。そんなことありますか。ちょっと考えただけでも、おかしいんだけれども、現行犯逮捕ということでもう幻惑されてしまうんですね。事件に疑問をもった当時の共同通信社の新聞記者のグループが、『これはクサイ』と、そのいなくなった人間を追求したんです。そこでわかったことは、その青年は大分県警の警察官だったんです。そういうことがわかったとたんに彼は姿をくらました。どこへ行ったと思いますか。東京の中央線の中野駅のすぐそばに警察大学校がありますが、そこに匿われていたんです。それを突きとめられると、これは危ないというので警察は金を使って彼を新宿のあるアパートに身を隠させた。そこも突きとめた。とうとう隠れようもなくなって、かれは法廷に現れてきた。結局、これは警察がやったのです。警察が自分で犯行をデッチあげて、そして犯行にかかわりのない人間を犯人だという。警察は悪いことをするところではない、というのは迷信です。

 それから、検事だってそうです。松川事件は無実の被告人20名のうち――一審は死刑5名、二審は死刑4名という、もう重大な事件であります。最高裁にいって、有罪判決がひっくりかえった――その決め手になったものは、なんであるかというと、アリバイ証拠なんです。・・略・・その『諏訪メモ』という決定的なアリバイ証拠を検事がズーッと隠しておったんです。それを新聞記者が突きとめた。そこで大問題になりましてね、これ以上隠し続けると、検察の権威を失墜させるだけであると観念して最後に出した。それが裁判所に現れたのは、最高裁判所の大法廷で弁論が始まった――弁論は10回あったんですが――第1日目の朝、初めて裁判所に届けられたんです。こういう劇的な出来事があった。

 ですから、警察や検事は悪いことをするところではないんだと、だから不正やごまかしをして嘘の自白をさせたりしないだろうと考えるのは、大間違いです。しかし、私は、このような過去の例だけで、あるいは過去の例を一般化した議論で、この事件を判断しようとは思わない。この事件そのものをとおして判断しようと思います。個別的・具体的検証を経ない不当な一般化は事を誤るもとです」
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by lumokurago | 2010-06-29 11:58 | その他裁判関係
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