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鳩山首相の辞任(ダグラス・ラミス)

鳩山首相の辞任(ダグラス・ラミス)
    さがみ九条の会ニュース第18号より転載

 (この文章は「『護憲』の前にまず安保を語れ」(週刊金曜日掲載)の後に追加されたものです)。

 鳩山由紀夫が沖縄問題で総理大臣を辞めた・クビになったことをどう考えればいいだろうか。このことに関しても意見が分かれる。沖縄ではがっかりしている人もいるし、怒っている人もいる。私の見方はちょっと違う。彼を辞めさせた、または辞めざるをえない状況を作ったのは、裏で動いている政治家や官僚ではなく、沖縄の頑固な反基地運動だ。

 そう考えれば、日本政府のトップが市民運動によって倒されたのが60年安保闘争時、岸信介を倒して以来日本史で2回目のことだ。そして60年の時、全国の運動がその結果を出したが、今回は沖縄だけの団結でそれぐらいの力になったのがすごいことだと思う。

 そして辺野古という小さな村の絶対崩れない団結が沖縄全体の団結の核心になり、沖縄全体の力の原動力になった。なるほど、村でも、決心すれば、国際関係を揺らすことができるのだ。ヒラリー・クリントン米国務長官の最初の本のタイトルは『村中のみんなで』(It takes a village)となっているが、辺野古で困っている彼女は、そのうちそのタイトルを変えたくなるかもしれない。

 鳩山は、普天間基地を最低県外へ移設すると約束した。ところが県外にはその基地を受け入れる場所はなかった(と日本のマスコミや政治家がいった)。この「なかった」というのは、どういうことなのだろうか。それは地理的な事実ではない。地理的に、本土では、普天間基地を簡単に置けるところは無数にあるのだ。佐賀空港には飛行機は来ない、と私は佐賀県の人に聞いた。松本空港も日本航空は来なくなり、大変に困っている、と松本の人から聞いた。岩手県には米軍基地はひとつもなく、車がほとんど通らない、滑走路になりそうな林道がある、と盛岡の人から聞いた。それ以外、関西空港案、茨城空港案、横田基地合同案など、さまざまな可能性がある。

 ところが、鳩山や鳩山政権の代表が、それぞれの地域へ行き、可能性を調べ、住民を説得してみたという話は聞いたことがない。4そのような場所は、最初から問題外となっている。なぜ問題外かというと、佐賀県や茨城県に置くといえば、反対運動が起こるだろう、ということだ。

 なるほど。反対運動が起こりそうな所に、軍基地は置けないのだ。そうであるならば、辺野古は無理だ。日本列島のあらゆる地域の中で、もっとも無理なのは辺野古だろう。辺野古浜辺の座り込みは、2千数百日続けていて、ギネス・ブックに載せるべきだと考えている人もいる。どの地域がその記録を破り、その頑固さを越えられるというのだろうか。

 しかし鳩山は、「やっぱり辺野古」と決めた。辺野古の長く苦しい運動より、「運動は今やっていないが、やるだろう」という地域を大切にしたことが、バリバリ差別ということ以外、言いようがないだろう。

 鳩山は、悲しそうな顔をしてあやまれば、沖縄の人は(植民地の良き臣民のように)あきらめるだろうと思ったらしい。だから、あんなに強くNO!と言われて驚いたようだ。最初から普天間基地を辺野古に置くことは不可能だったが、彼はそれをさらに不可能にしてから、「やっぱり辺野古だ」と「決めた」。なぜ「決めた」を括弧に入れるかというと、不可能なことを決めても決めたことにはならないからだ。不可能なことを「決める」総理大臣はクビになるものだ。

 袋小路状態になってきた。普天間基地を宜野湾市に置けない。辺野古に置けない。勝連半島に置けない。本土に置ける所はたくさんあるが、日本政府は本土に置くような、または国外へ送るような政治的意志はつくれそうもない。では、普天間基地はどうすればいいだろうか。

 しかし、その問題は本土日本の『米軍基地がほしいけれどもほしくない」という矛盾した考え方から生まれた問題だ。沖縄はその矛盾の解決のためにずっと努めてきたが、それを続ける義務はどこにもないし、今度それをやめたらしい。「沖縄問題」は終わった。さあ、ヤマト問題だ。

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 ラミスさんの講演「護憲運動の重要性と限界」はこちらです。
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by lumokurago | 2010-07-23 10:32 | 沖縄
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