暗川  


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Dr.Aとのメールより その8

 少し間を飛ばしたのでわかりにくいところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。

渡辺より  8.24

 こんにちは。今日もなにかせわしく過ぎて行きました。看護師さんがみえて、お休みを取っている住み込みのヘルパーさんの交代の方が1泊で見えました。ゆうべはベンザリン5㎎で10時半から6時まで眠ったので上出来でした。たしかに母は何か言いたいのだと思いますが、その意味がわかってもどうしてあげることもできないでしょう。たぶん、退屈だとか不安だとか痛いとかだと思います。そばについていると奇声をあげたり音をたてたりはしないので、安心するのかなと思います。自分のストレスにならない程度にそばにいてあげるのがいいと思います。

 不安な人は同意してもらい、共感してもらうことでほっとできますよね。話を聞いてもらいたい時も、相手の意見を求めているわけではなく、ただ聞いてもらって気が晴れることもあります。自分のことばかり話したい人は人の話を聞くことができません。

 私は子どもがほしかったですが、それは「自分の子ども」でなくてもちっともかまわず、遺伝子のことは考えたことがありませんでした。単に子どもが好きなので長い間一緒にいたかったのです。楽しいと思います。と言っても、いま、子どもを育てることはほんとうに大変。小さいころから競争社会なので。そしてちょっといい子(真の意味で)に育ってしまうと社会に適応しづらくなってしまいます。そんな例がまわりにけっこうあります。

 私の関わった家庭的に「恵まれない」子どもたちはみんな「暖かい」家庭を求めて(?)早くに子どもを産んでしまうのですが、多くが短期間で破たんしてしまいます。これも遺伝子? と考えると暗くなるのですが、『Happiness』にはそうでもないと書いてありました。先生が家庭というものに懐疑的になられたというのは非常に冷静なことだと思います。

 ぜんぜん関係ないのですが、近藤先生に赤ちゃんに必要な予防接種のことで質問したとき、効き目があるのはポリオくらいだが、それも長いこと流行してないから必要かどうか疑問、でも予防注射を拒否するのはまわりとの軋轢が大変だから孫がいなくてよかったとおっしゃっていました。潔癖な人ですが、そこまで考えてるのかと驚きました。

 ビタミンC療法(ある患者さんが余命数ヶ月を告げられ、試そうとしている代替療法:「親戚の医者」に勧められた)はアメリカの製薬会社の陰謀でしょうね(この療法ではアメリカ製のビタミンCを使うとのこと)。『なぜうつ病の人が増えたのか』を読んで、商魂たくましい製薬会社の実態を知りました。近藤先生は99.9%の医者は勉強してないと常々おっしゃっていますが、製薬会社のいいなりなのですね。その「親戚の医者」がビタミンC療法をすすめるわけはなんなのか? 本気で信じているのか? やはり金をもらっているからなのか? 世の中すべてお金・・・なぜ人間はこんなにお金が好きなのかいやになってしまいます。(後略)

Dr.Aより  8.24

 こんばんは。また、起きてしまいました。確かに譫妄状態には打つ手なしで、眠っていただくことが多かったと思います。ケアはきれいごとでは済まされないのですね。患者さんは現実と夢の世界を往復していますので、戻ってきたときに楽しめるようになっているといいですね。

 遺伝か環境かという問題は難しい。里子の研究では幼児の頃は里親の影響が大きいが、成長と共に生みの親の性質が前面に出てくると言いますね。双子の性格上の一致率は高いし。そこで、遺伝に軍配を揚げるということになるのかしら。やはり、私は宿命論者ですね。

 産官学の癒着の構造は患者のためになっていないのです。患者さんの希望は死にたくはないですから、C療法に行っちゃうように思います。もったいないといっても、何もしないではいられないとなります。人間希望が欲しいのです。諦めろといわれても、自分の気持ちに従っていく人が多い。そこに、医者達が付けこんでくる。さらに、代替療法が待ち構えており、その餌食になっていくひとが多い。社会全体が医療に懐疑的になる必要を感じます。

 カラスが啼いてきました。良く聞くと、啼き方にもいろいろな種類があります。餌の在りかでも伝えているのか。

 人間は極端に死を恐れる動物であるがゆえに、繁栄したのか。どうでしょう。

渡辺より    8.25

 こんにちは。先生もうまく眠れないみたいですね。大丈夫ですか?

 ほんとうに老人介護は「生きるも地獄」みたいなものです。去年の11月までぼけてはいても元気でデイサービスも楽しめ、私に報告もできたのに、大腿骨頚部骨折によって寝たきりになり、楽しむ能力をほとんど失ってしまいました。それでもベッド上で生きていなければいけないのはつらいと思います。私は特にそう思い込んでいるのかもしれませんが、本人はそんなに深刻でないことを望みます。

 里子のことは『Happiness』に書いてありましたね。これは環境の問題ですが、片親の子どもがうつ病になりやすいなどとも書いてあり、仕事で片親の子どもをたくさんみてきた私はけっこうショックでした。でも両親そろっていてもけんかばかりしている家もあるだろうし、そういう家は片親と比べてどうなのか。まだ研究は足りないと思います。(中略)遺伝を問題にすると差別にもつながるのでむずかしいです。

 少し読んだら英文に慣れて読めるようになってきたのですが、読んでいるひとつの文章がわかるだけで、全体を見ようとしてもだめ。ちゃんと考えようとして、いま、暇にまかせて日本語に訳しています。変なところに凝り性なのです。

 「死にたくない」一心で「いちかばちか」「万にひとつの奇跡を信じて」、命の問題なのだからお金には代えられないということになるのでしょう。まったくない人はできないのですが、少し無理すればできる人はそうなってしまうのでしょうね。やはりそういう患者や家族の気持ちにつけこむ医者や製薬会社が悪いとしかいいようがない。けど、金儲けは人間の性だから、彼らは変えようもないのであって、患者や家族が自衛するしかないでしょう。そのためには賢くなるしかないけど、「あらゆる手は尽くした」と思いたいのが人間なので、いつまでたってもなくならないような気がします。

 昨日取材(ビデオプレスが私を取材している)があって、またまた「なぜそのように死を受け入れられるのか」と聞かれました。聞かれるたびにいろいろ理由を考えるけど、結局は自然にそうなったということで、昨日考えついたのは合理的な人間なのだということです。運命は運命として受け入れるしかないとわかっていること。そして嘆いても仕方がないことで大切な時間を使ってしまうよりも、同じ時間に楽しいことをした方がいいということです。ごくわかりやすいと思います。

 今日は十五夜で、別荘でお月見をします。母もヘルパーさんが連れて行ってくれます。元気なころは、いつも窓から月を見て「きれいだから見てごらん」と私に教えてくれました。一瞬でも見て「きれいだね」と言ってくれればうれしいです。

 よくお眠りになれますように。

Dr.Aより    8.25

こんばんは。眠れないのは、病前のように仕事をしていないからかもしれません。今日は、午後少し遠めの往診をしましたので疲れで眠れるでしょう。このメールが本日の最後になると思います。あるいは、脳のダメージでメラトニンの分泌が足りないのかもしれません。

 schizophreniaの一卵性双生児の一致率が48%ということは、遺伝性が高いということを示していますね。しかし、環境要因としての母体の状況の変化も原因として考えられています。胎児期に脳神経へ影響を受け、一定の時間を経て思春期に発症するという仮説もあるようですね。したがって、環境要因の方が大きいかもしれない。

 人間は必ず死にますからね。この真理を受け入れられる理性の勝っている人と受け入れられず、遺伝子の命ずるまま闇雲に生き続けようとする人の違いがありそうですね。合理的ということは、理性的であるともいえるのではないですか。一般に、知的レヴェルの高い人でも、受け入れられない人が多いようですね。やはり遺伝子の為せる業かな。

 脳梗塞になって、なぜ私は入院したのでしょう。家に居続ける選択肢もあったのに。確かに病院でいろんな薬を使ったが、それで救命されたとは思いません。何もしなくても結果は同じだったと思うのですが。
 
 狂っていたので冷静に考えられなかったことは事実ですね。MRIで梗塞の場所が予め分かっていれば様子を観たかもしれない。

 渡辺さんの場合は理性的であり続けられたことが大きいのではないでしょうか。脳がやられちゃうとそれができなくなるので困るのですね。死を受け入れられないのは心理的外傷を受け冷静さを失った状態とも考えられるかもしれませんね。今日は寝ます。また。
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by lumokurago | 2010-08-29 21:30 | Dr.Aとの往復メール
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