暗川  


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Dr.Aとのメール 番外編 その1

 Dr.Aのファンがいらっしゃったので、以前のメールより掲載します。以前の記事と重なる部分もあります。

 母の在宅医探しで誰がいいかという話の中で・・・。

Dr.Aより  7.22

 こんばんは。どんなドクターかわかりませんが、(注:ある在宅医のことを私が「素朴」と表現した)素朴なところは評価できますね。しかし、医学に過剰な期待感を素朴にいだいている医者もいますからね。近藤先生を好き?なら大丈夫でしょう。あるいは、基本的には考えに賛同するとかね。けなしたり、嫌っている様子をみせるようでは不合格でしょうか。試したらどうですか。

渡辺より 7.23

 お返事ありがとうございます。近藤先生のなまえをだして試すというのはいい考えなのですが、ホスピス探しをしたとき、主治医が近藤先生というだけで眉をひそめる医者がいました。本に書いた慶応のペインクリニックから痛みどめの薬がたくさんだされていたことについて「専門家の処方で信頼できる」と言った医者以外に、いやみったらしく「近藤先生もこんな処方ができるようになったんですか」と言った医者。近藤先生には故意に触れない医者など。唯一桜町病院の医者は「近藤先生ですか」と懐かしそうに言っていました。山崎先生(山崎章郎医師:ホスピスの草分け)の影響が残っているのかもしれません。

 近藤先生はホスピス探しの話をしたときに、私が「混んでいるのでは?」と聞いたところ、「ぼくの患者さんは断られたことない。ホスピスというのはよくわかっている患者を入れたいから」と言ってました。しかし、ホスピスの医者にして毛嫌いしている医者が多かったので、普通の医者ならもっと多いと思われます。私たちが極小少数派だということ、よーくわかりましたよ(笑)。

Dr.Aより 7.23

 おはようございます。メールを拝見して、思いだしたのはポパーの科学論です。カールポパーは反証主義の科学哲学で有名ですね。私たちはカラスは黒いという先入観をもっていますが、白いカラスだっているかもしれない。絶対にいないと言い切れるか。そうじゃない。これが科学的態度です。謙虚であり常識を越えようとしていますね。

 あまり好きじゃないかもしれませんがこのことについて、カールマルクス、ミシェルフーコーは認識論的切断という言葉を使うようです。切断しないと、常識から逃れられないというわけですね。もうひとつ、いま、渡辺さんという常識に反する一つのケースが存在しています。この事実はいままでの常識への反証といえます。この反証に対して科学と言われる医学は再反証できるか。科学はたった一つの反証でその存立基盤が危うくなってしまうのですね。常識を破壊するにはワンケースで十分なのです。これを実証と反証の非対称性といいますね。このような話についてくるなら、まともな医者と考えてもよいかもしれません。がんばって。 

渡辺より  7.23

 網野先生、こんばんは。ことばがむずかしかったので、いろいろ調べてしまいました。が、出てきた解説の方がもっとむずかしく、理解不能でした。むずかしいことばはそのままに、おっしゃる意味はわかります。

 科学はたった一つの反証で危うくなってしまうということは、とても厳密なものなんですね(素人なのですみません)。近藤先生は最近もうRCT(注:無作為対照比較試験=くじ引き試験)そのものの意味も認めなくなって、(矛盾した結果がでることに加えて)「大規模なRCTを行えば何らかの差が出るが、そんなわずかな差に意味があるのか、効果のある治療なら(RC Tなどしなくても)医者はすぐわかる」と言っています。近藤先生は10年前に比べてもどんどん、どんどん治療しない方向に行っています(あの本に書いてありますが)。逆に「標準治療」はどんどんどんどん濃厚な治療を行う方向に行っています。だから差が大きくなる一方。

 抗がん剤もまったく使わないので、再発患者はほとんどよそへ行ってしまうようです。(「抗がん剤をやらない人はほとんどいない」と言っていました)。私にとって非常にありがたいことに、近藤先生の外来は早く行けば患者がほとんどおらず、すぐに診てもらえ、時間もたっぷり取ってもらえます。(昔だったら何時間待ちで3分診療だったので、再発患者には向かない)。遅い時間になると今でも大きな荷物を持った人たちが全国から集まっているようです。

 本を読んでくれた看護師をしていた従姉が、元同僚が乳がんが肺に転移して抗がん剤を使ったら副作用で劇症肝炎になって亡くなったと言っていました。近藤先生は渡辺亨さん(自称「腫瘍内科医の第一人者:元国立がんセンター内科医長)に食道がんの患者さんを紹介したら、抗がん剤で亡くなった、そういう患者さんを見ていて、どうして抗がん剤を使いつづけるのか、どんな性格してるのか、理解できないと言っていました。(後略)

Dr.Aより  7.23

 今回、入院した病院で、ある薬を続けるべきかどうか議論になったのです。僕の友人はそこの脳外科の教授で当然続けるべきだといいます。そこで、根拠となる論文を見せてほしいといいました。久しぶりにじっくりと医学論文を読みました。それは英文でしたが日本人の書いたもので、日本で行われたその薬のRCTでした。私は、日本でもやればできるじゃないかと褒めたのです。そして、薬を続けることにしました。日本はとにかく厳密な試験をやらない国です。ですから、RCTは行わないよりも行ったほうがよいというのが今の私の考えです。少しは真実に近づけますからね。近藤先生の気持ちも解るけど、日本はでたらめ過ぎるので、RCTは行うべきなのです。

 たとえば、脳活性化訓練は有効かどうか。実は今回の騒動で私は高次脳機能障害者というレッテルを貼られてしまったのですね。特に注意力が低下しているという診断でした。そして、治療は脳活性化訓練を推奨されてしまった。馬鹿げている。一つの絵の中の間違い探しで一日を終えるのはまっぴらごめんです。ご丁寧にその訓練本は、この訓練をすると脳の血行が増えると科学的であることを装っています。馬鹿野郎。君らは科学者じゃない科学商人だと叫びたくなりました。脳の血行が増えると脳が活性化されたといえるのか。この分野もRCTは行われていないのです。人生は他にやることがたくさんあるのに、くだらないゲームに現を抜かすのは時間がもったいない。東北大学のK教授は、これで大儲け。ようやく昨年イギリスでRCTが行われ否定されましたが、問題はなぜ本家の日本でやらなかったのか。多くの老人が本を買わされ被害者になっています。日本の医学はくだらな過ぎる。馬鹿な医学者が多過ぎる。馬鹿のでしゃばりを抑えるにはRCTしかないのです。ちょっと怒っていますね。

渡辺より  7.23
 
 おはようございます。先生のお考えはわかります。というか、(私の本の)解説文でRCTの必要性を述べていらっしゃいましたので、わかっていました。ほんとうに日本の医者はひどいですね。矢嶋先生(「乳がん 後悔しない治療」参照)が批判されていましたが、「みのもんた」とか「ためしてがってん」、どれだけの人がだまされていることか(だまされる方もだまされる方だと思わないわけではありませんが)。数年前、たまたま「みのもんた」を見ていたら、近藤先生と対談している丸山雅一さん(元がん研内科部長)までが出演して根拠のないことを言っていたので、驚きました。

 特にぼけ防止がひどいと思います。ぼけは防止できないのに、老人の不安につけこんでさまざまな物を宣伝しています。母も計算とか迷路とかパズルの本を買ってきていました。間違い探しもこの部類なんですね。まったく子どもじゃあるまいし、ですよね。

 そして、ぼけは防止できると刷りこむことで、ぼけ老人に対する偏見が生まれます。うちの父は絵描きだったので、「絵を描いていればぼけないと言うけど」などと言われ、つらい思いをしました。母に関しても、料理ができなくなったとある友だちに言ったら、「あんなに料理が上手だったのに?」と言われました。そんなことを言われたらかなしくなるだけです。ぼけ老人のこと(そして家族の気持ち)が何もわかってないんだなあと思いました。

 また、まったく関係ないのですが、近藤先生の弟弟子にUさんという放射線科医がいて、ピンポイント照射を考え出して、「がんは切らずに治せる」治療を行っています。7、8年前には近藤先生は「ぼくの弟弟子からこんな医者がでてほんとうにうれしい。理論的にもほんとうの後継者だ」と喜んでいました。ところが、その後Uさんが九州にオンコロジーセンターを作り、自費診療でその治療を行うようになったので、「もうけ主義」と厳しく批判し、もう口もきいていないそうです。なんでもうけ主義になってしまうのでしょうか? 人間、お金がいくらでもほしい人と、それほどいらないという人に分かれるんですね。その差はどこからきているのでしょうか?

Dr.Aより  7.24

 一つには上昇志向が強く、東京では出世できないと考えたか、名誉欲の次は金銭欲となったかですかね。アイディアもたった一人で考え付いたかどうか。私たちは多くの先輩の頭脳を引き継いで新しい発想に行きついている。そういう意味で謙虚さが足りないと、こういう形になるのかもしれません。近藤先生とは逆の人間だったということでしょう。小賢しい奴は研究の世界でもたくさん観てきました。癌になったからといって鹿児島まで出かける人間はそうはいませんよ。考えが甘いと思うし、患者に負担を強いることになる。早晩駄目になると思います。

渡辺より  7.25

 Uさんについて検索したところ、鹿児島のお金持ちの医者がリクルートしたようです。このお金持ちの医者はPETの機械を3台も入れ、人びとの不安をあおり、がん検診で大金を取ってもうけているようで、とんでもないやつです。Uさんはがん検診に意味がないということを当然わかっているはずなので、ますます腐っているということが判明しました。信じられません。近藤先生はこのことを知っているのか?
 
 私のところには乳がんの患者さんからたまにメールで相談が来るのですが、以前Uさんのセカンドオピニオンを聞きにいったという人がいました。乳がんのピンポイント照射には150万円かかると言われたそうです。また、彼女が出産の希望があるので被ばくについて質問したところ、「そんなこと気にしていたら治療できない」と一刀両断で言われたそうです。このときはまだ近藤先生から真相を聞いていなかったのですが、昔イデアフォー(乳がん患者会)の講演会でみたUさんの印象とまったく違っていたので、驚きました。人は変わってしまうことがあるのですね。

 とにかくお金持ちしかこの治療を受けられないということに疑問を感じます。貧乏人はどうでもいいのか?

Dr.Aより  7.25

 (前略)医療商人はどの時代にもいたといいます。儲けたいなら、医療ではなく、他の経済活動で行うべきだというのが私の考えですが、医療需要は幻想と結びついているだけに供給側は簡単に儲けやすい。
人間の本質は悪?ですから、当然のごとく、医者も悪徳医になってしまう。問題は、悪徳であるという自覚が希薄で、逆に自分は善であると思っていることでしょう。こういう困った医者が多い。ピンポイントで癌をやっつけても治癒と言えるのか疑問ですけどね。そこに癌が無くなっただけじゃないですかね。

 対策は医者を減らすのが一番良いのです。しかし、増やそうとしていますね。厚生行政は馬鹿です。政治は大衆のレベルでしか動かないし、大衆は悪徳医に近づいていく。国民は被害者にならないと判らない。まさに絶望的状況ですね。
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by lumokurago | 2010-10-13 18:58 | Dr.Aとの往復メール
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