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『がん生と死の謎に挑む』 批判

 立花隆氏は好きではありませんが(冤罪事件である酒鬼薔薇事件の少年Aの偽計による検事調書を週刊新潮に載せ、国民に少年Aが犯人であると思いこませる責任の一端を担う)、いまがんの本の2冊目に取りかかっているため、何か役に立つかもしれないので『がん生と死の謎に挑む』を読みました。すると本のなかにDr.Kがでてきたので、その部分を取り上げて、「次の本」に載せようと次の原稿を書きました。ところがDr.Aから「素人を批判しても意味がない」との意見をいただきました。せっかく書いたのでDr.Kに見せました。

*****

渡辺:ところがこのあいだ立花隆さんの『がん生と死の謎に挑む』を読んだら、「近藤理論はそれなりに理解」していたが、(がんの専門家との)論争を読んでいると「基本的には近藤さんの主張が正しいと思うものの、『がんもどき』というような独特の用語を発明して無用の議論をまき起こすところはどうかと思った」と書いてあった。がんもどき理論こそががんの本質を説明するための核なのに、まったく理解してないんだなと思った。

 検診でたくさん発見した早期がんが全部ほんもののがんで、そのうちの何割かでも手術によって治ったとするなら、検診をしないから発見されないけど、無作為に分けた対照群にも同数のほんもののがんの人がいるはずだから、手術が遅れた分対照群の死亡数が増えるはず。それがそうなっていないということは、検診で発見されたがんの数と死亡数の差はがんもどきだったとしか考えられない。

黒木:そうだよね。素直に考えればすぐにわかる理屈だよね。

渡辺:ついでに立花さんの批判をしておくと、近藤先生のことを「好んで論争を行ない、歯に衣着せぬ攻撃的な論法で相手をやっつける」と書いている。立花さんは少数派になったことがないんだね。この言い方でよくわかった。近藤先生はたった一人で医学界全体に向かって「あなたたちのやっていることはおかしい」と言ったんだから、文章が少し「攻撃的」になるくらい当たり前のこと。「好んで論争を行ない」と言ってるけど、いままでのがん治療を全否定するような内容なんだから、それが間違っているというなら専門家は答える義務がある。専門家が最初だんまりを決め込んでいたのは、論争したら負けるからでしょう。私も論争集を読んでいるけれど、「歯に衣着せぬ攻撃的な論法」なんて感じたことはなかった。すごい偏見に満ちた表現だと思う。

 立花さんが「再び近藤理論と出あったのは」市民向けのシンポジウムの昼休みにがんの有名臨床医たちと雑談をしていて、抗がん剤の話題になり、みんなが「具体的な抗がん剤の名前をだして、次から次にそれがどれほど効かないかを競争のように話しはじめ」たそうです。「結局、抗がん剤で治るがんなんて、実際にはありゃせんのですよ」と大御所の先生がいうと、みなその通りという表情でうなずいたので、立花さんが「えー、そうなんですか? それじゃ『患者よ、がんと闘うな』で近藤誠さんがいっていたことが正しかったということになるじゃありませんか」と言ったら、大御所の先生があっさり「そうですよ。そんなことみんな知っていますよ」と言ったそうです。それで立花さんは「近藤理論は基本的に正しいのだと、認識が大きく変わった」とのことです(P.72~74)。

 私が批判したいのは、「知の巨人」と言われる立花さんにしてデータを根拠に事実をみようとするのではなく権威や多数派に流されて考えを変えるのだということ。それは批評家として最も恥ずかしいことであるはずなのに、臆面もなく本に書いている。自分のことはみえないんだね。近藤先生は最近検診について「多数派には負けちゃうんだよ」とおっしゃっていたけど、やっぱりねって感じ。事実は多数決じゃないでしょ、と言いたい。

*****

 Dr.Kは「(近藤理論について)なにも書かない人が多いなか、立花は少なくとも正直に書いている。それでいいんじゃないのか。ぼくはなんとも思っていない。(この批判は)学生時代に2,3人しか授業にでていないときに、教授が「なんでこれしかでてこないんだ」と欠席の学生を怒ったのに似ている。立花にああ書いてもらってよかったと思っている。あのなかではがんもどき理論を認めないと書いてあるが、文藝春秋の対談のなかでは自分のがんががんもどきじゃないかと認めている。新しい本(『あなたの癌は、がんもどき』)を読んで変わったんじゃないか」等とおっしゃっていました。(Dr .Kはまた私がブログに書くことを見越して、言葉を選んで話していましたが、電話でぱっと言われたので理解不能なところもありました)。

 まえの記事にも書きましたが、「あなたのようによくわかる人は少ない。知識人でもわからない。正しいことというのは広まらない、わかってもらえないというのが(今まで本を書いてきた)結論」とおっしゃっていました。 (でも、「抗がん剤は効かない」論文に大きな反響があったので、もう1冊本を書くそうです)。 

 また、私が「本人に直接言ったほうがいいか。評論家が権威や多数派の意見に流されるというのは問題だ。彼の仕事全体にかかわる」と言ったら、「それは問題が違うし大きすぎる」と。

 たしかに立花氏個人の抱える問題を批判するのは、『しろうとがん入門』のテーマとは無関係ですね。私は根っから権威や多数派が嫌いなようです。そういう人を認められないのです(笑)。とくに「知の巨人」なんて言われているのに権威に屈する多数派だなんて。

 立花氏に対しては、酒鬼薔薇冤罪問題が少年法重罰化(改悪)に利用されたことで、非行少年とつきあっていた私としては、問題意識を感じているので、過剰反応してしまったようです。

 参考 立花氏批判記事

 理解不能な科学信奉

 『がんサポート』について

 神戸酒鬼薔薇事件は冤罪である その2
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by lumokurago | 2011-02-27 18:54 | 医療
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