暗川  


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Dr.Aとのメールより その21

渡辺より 2010.11.25 

 私は最近眠くて眠くて、夜は9時頃眠ってしまうし、朝は7時頃起きますが、昼寝もしています。どっかおかしいのかな。でももともと眠れないほうで「眠い」と思うことなど皆無だったので、眠くなってそのまま眠れる気持ちよさを満喫しています。最近、簡単な料理もしています。例えば切って煮ればいいおでんとか。長い間立っているとぐらぐらしますが、少しなら大丈夫。それに今日も自転車で井の頭公園に行ってきました。3月の「余命1年」が撤回されたけど、来年の秋まではどうかわからないと思い、紅葉をみています。私の場合、生きていていいなと思う一番はやはり自然を楽しめることです。空の色も雲の形も花も木も動物も・・・地球は美しいですね。

 今度は知り合いが乳がんで全摘し100万もかけて再建したという話を聞きました。お母さんからの話なのですが、2軒の病院に行ったけど同じ診断だったので、近所の杏林病院にしたということです。セカンドオピニオンは近藤先生に行かなければねえ。なぜ私に相談してくれなかったのか、私の乳がんを知らなかったのかと、とても残念です。

 おがさわら丸のなかで会った85歳のおばあちゃんも全摘されて、「これから肉がつけばいいけど」と悲しんでいたし、23日(講演会)に質問した人も「乳がんは全摘すると見るたびに悲しいしみるたびにがんなんだと思う」と言っていました。温存率があがったとはいえ、最近会った人はひとりを除き全摘でした。手術後もう10年以上経つのに、いまだに痛いと言っている人もいます。

 最近本のおかげで乳がんの人とたくさん知り合って、また日本の医療をなんとかしなければという思いが強くなってきました。が、近藤先生さえ(近藤先生だからこそ?)、「(よくすることは)無理だと思う」と言っていました。

渡辺より  11.29

 (前略)私も今年1月に放射線をかけて治っていた顔面神経麻痺がまた少しでてきています。突如悪くなるということはないようで、徐々にですが。私が看取った乳がんの患者さんはこんなふうな神経の症状はまったくありませんでした。がんというのは死んでしまうだけでなく、どこにどんな不都合がでてくるかわからないむずかしい病気なんですね。(近藤先生も顔面神経麻痺のときは分厚い英語の教科書をだしてきて調べていました)。

 先生に質問があります。『在宅死のすすめ』で先生は「この本は自分の最後の出版になると思う」と書かれていますが、何か予感でもあったのですか? なぜそう思われたのですか?
 
 『在宅死のすすめ』12章(注:14章の間違い)はほかの章となじまないが、なぜこれを入れたのですか? 少しは希望を持たせないと本が売れないと出版社に言われたとか? 失礼なことを聞いてすみません。もしよければ教えてください。

Dr.Aより  11.29

 今日は猫の避妊手術で捕まえるのに大騒ぎ、ぶきっちょの左手を噛まれてしまいました。猫も必死ですから仕方ありません。あと二匹いますが捕まえるのは無理ですね。完全に野生化しています。

 (中略)顔面神経麻痺は末梢性ですね。渡辺さんの本を読み返してわかりました。原因不明のことも多いし、自然に治ることもあるので、様子見がいいでしょうか。ひどくなったら放射線ですかね。

 最後の出版というのは死が少しずつ近づいてきていると思ったからです。みな病気の遺伝的背景を持っていますが、私の場合父系が動脈硬化、母系が癌ですので、60代でどちらかのくじに当たるだろうと考えたのですね。やはり予感通り6月に脳こうそくになりました。かなり広範囲で脳血管全部が動脈硬化ですので、死ぬ可能性もあったでしょう。救急車の中で、女房と事業の後始末の話をしました。そのための費用はーーーで捻出などという。

 死ぬという感じはありませんでしたが、客観的に可能性を否定できませんでした。本当は死んだほうが良かったと思っているのです。保険金も出ただろうし。

 馴染まない章は14章ですかね。生還を喜ぶというのは。この章は、この患者さんは生還しても一年もたないだろうと考えたから入れました。患者さんは諦めてはいなかったのですが、私には無理だとわかっていました。それで、何か死後に残るものをプレゼントしたかったのです。患者さんはいまホスピスに入院しています。携帯に電話がありますがモルヒネの持続皮下注射をしているとのことです。

 私が病気になったので在宅を諦め病院へいきました。他のドクターに頼んだのですが、胸水や腹水の穿刺排液などができなくて入院になったとのことです。左の麻痺はちょっとしたことができなくなります。輸液とか穿刺は得意だったのですが尻込みしてしまいます。いままで一人でやっていたのが不思議です。五体満足ならできるはずなのですがね。近頃の医者は事故が怖いのか。あるいは在宅ではやらないと決めているのか。

 電気自動車の改造はリチウムイオン電池を中国から輸入し、できる見通しが立ちました。性格のしつこさは変わっていないようです。しかし、輸入に時間がかかり、完成は来年一月末です。(後略)

渡辺より  11.30

 網野先生、こんばんは。お返事ありがとうございます。

 猫ですが、一度野生化すると人間になつかせるのは至難の業ですね。近藤先生がネットで検索してみたら野良猫でもなついて飼い猫になる例はけっこうあるようだとおっしゃっていましたが(彼はそれを望んでいるようでした)、どうすればいいのか? 私も最近検索してみたら、捕まえてケージに閉じ込めて慣れさせるみたいです。でも捕まえるなんて無理! うちでは来るときだけえさをあげることで満足するしかなさそうです。

 先生の新しい本の執筆はどうなったのですか? 書いていらっしゃいますか? 自分の身におきかえてみると「死んだ方がよかった」という気持ちもわからないではないのですが、奥さまを悲しませますから、まだ生きて本を書いてください。(中略)

 14章のこと、よくわかりました。ほんとはまだちょっと反論あるけど、その患者さんのことを考えればよくわかります。先生は泰阜村の本に秦さんの文章も載せていましたね。私と遺伝子が似ています。私も学童クラブのことを書いた本に子どもや母親の文章を載せました。(後略)

渡辺より 12.1

 こんばんは。また変わりばえのしない話なのですが、今度は知人のお姉さんが胃がんで手術する(胃の三分の二を切る)という話です。病理の検査結果を送ってきたとのことなので、近藤先生に相談に行くように言ったのです。案の定、近藤先生は「これから進行するけれど、何もしないほうが長生きできる」とおっしゃったそうです。でもお姉さんは何もしないことなど考えられず、手術すると言っているとのこと。

 私が最近出会ったがん患者さんは他人なので、治療法がおかしくても他人を思い通りに動かすことはできないと諦められるのですが、彼女の場合はお姉さんなのでなんとか説得したいと思って後遺症のことなども話したのですが、いくらお姉さんでも病院とか医者を信じているので無理かなと言っていました。病理の結果がでているのに、心臓病もあるという理由で1週間も検査入院するとのことなので、なんの検査をするのか聞くように言いましたが、医者がそういうなら入院しよう程度らしいです。近藤先生は検査といいながら胃を切ってしまう外科医もいるとおっしゃっていたとのこと。

 世の中はマスコミあげて早期発見を叫んでいるし、人びとは病院や医者が患者のためにならないことをするわけがないと思っている。ひどい目にあった人は医者を告発しても死んだ人は帰ってこないのだから、事を荒立てたくないと思っている。(そういう話ばかりです)。

 つまり手術死などの例から医療を告発するのは、被害者が語りたがらないのでむずかしそうです。例の手術死アンケートは150通くらい郵送したのですが、返ってきたのは5通くらいで、それも該当のケースではなく、がん治療の経験を書いたものなど。個人的に話を聞いたので書いてくれると思って渡した人からは1通も返事がありません。こうなると健康志向が非常に大きいものだということを示すアンケートを取って、医療幻想を反対側から照らし出す方法のほうが現実的かもしれません。

 近藤先生が「人間は自分を正当化したがる」とよくおっしゃいます。乳がんの修士論文を書いたときに、全摘してしまった人は全摘を正当化していると感じました。また、温存という方法があることをあとになって知ったときに嫉妬を感じる人もいるようです。手術死や抗がん剤死してしまった人の遺族も「必要な治療だった」と正当化しているのかもしれませんし、それ以前に医者の言うことを信じてその「死」自体を間違った手術のせいだと疑うことなく受け入れているのかもしれません。
 
 またまとまりがなくなってしまいました。これらのことを本に書きたいのですが、なにぶん遺族の気持ちを逆なですることなので、むずかしいと思います。

Dr.Aより 12.1

 こんばんは。

 手術で助かったと言う場合はがんもどきなのでしょう。それが、科学的に実証されないとこのようなケースに手術を思い止どまらせることは難しいでしょう。がんもどき理論が常識となるには10年位かかるのではないでしょうか。術後リンパ節に転移でもあると化学療法が待っていて副作用で苦しむことになる。皆さん経験しないとわかりませんね。必要のない手術、化学療法はかなり多いと言わざるをえません。通過障害に対してQOLの観点から手術をするというのならわかるのですが。

 私が癌になると治療拒否のケースが一例増えるのですが、脳梗塞じゃね。

 (中略)原稿書きは中断しています。構想はできているのですが、完成させるかどうかわかりません。脳梗塞のせいかどうかわかりませんが、持続力が落ちました。
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by lumokurago | 2011-03-01 20:50 | Dr.Aとの往復メール
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