暗川  


写真日記
by lumokurago
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
検索
リンク
ご感想をお寄せ下さいmailto:lumokurago@yahoo.co.jp

嫌がらせコメントは削除させていただきます。

必ずしもリンクするHPの意見、すべてに同調するわけではありません。ご自分で情報を選んでください。

原子力資料情報室

小出裕章非公式まとめ

沖縄タイムス

暗川メインページ
私の下手な絵などを載せています。

杉並裁判の会
私たちの裁判の会です

ポケットに教育基本法の会

「つくる会」教科書裁判支援ネットワーク

もぐのにじいろえにっき
もぐちゃんのページ

プロテア
リリコおばさんの杉並区政ウォッチング

鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
松田まゆみさんのページ

熊野古道の路沿い
鈴さんのページ

風に吹かれてちゅちゃわんじゃ
小笠原父島で農業をやっているサエちゃんのブログ

三宅勝久さんのブログ
杉並区在住のジャーナリスト

カテゴリ
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

『病院で死ぬということ』

 さきごろお父様を亡くされた鈴さんのブログから転載させていただきます。鈴さん、いい看取りでしたね。


*****


『病院で死ぬということ』


と言う本を友人から送って頂きました
著者は 山崎章郎(ふみお)氏で 現役のドクター・・・
末期ガン患者の延命・ガン告知・ホスピスの問題を取り上げ
平成2年に本書を刊行なさった

本書解説の柳田邦男氏の言葉を引用させていただく

「医師人生の転換をかけた熱い書」
・・・医師である著者は、末期ガンの患者たちの闘病と死に立ち合って
思った。一般の病院は、人が死んでゆくにふさわしいところだろうか。
医療者にまかせるのではなく、自分自身の意志と選択で決める自分の死を
迎えるには、どうしたらいいか・・・。
これは、患者と理解し合い、その人の魂に聴診器をあてた医師の厳粛な記録。


父の命の刻限を知らされて 
どうしても治せないものなら
一番に考えたのは 父を我が家に連れて帰るということだった
せめて残る日々を 
母と暮らし 我が子や孫と会話した家で
過ごさせてあげたいということだった
父も望んだ帰宅だった
好きなお酒も飲んだし(ちょっと隠れて・・・)
好きなたばこも十分吸ったし
もちろん お酒やたばこは体にいいわけないのだけれど
でも それは 父には最上の日々だったのだ

家に帰ってわずか17日目の夜だった
激しい痛みが父を襲い
あれだけ嫌だった病院にいこうというと
「うん」と返事した
それくらい 81歳の父の体に激痛がおそったのだ

友人が私を心配して送ってくれた本・・・
この本のおかげで、父の病気が父の人としての尊厳を冒さないでいることができた
大げさな言い方だが ほんとにそう思う
81歳の父の最後をちゃんとみることができたのも
覚悟しながら父の最後を見守ることができたのも
この友人の心配りのおかげであったと思う

病院のお医者様にも感謝したい
父の命の最後までちゃんと痛みを取り除く約束を守って頂いた
父の痛みはどんどん増幅してきて
毎夜毎夜 夜中に悪化して
でも いつも声をかけながら痛みを取り除く処置をしてくれた
ぎりぎりのところまで 父の意識を混濁させないようにと
父の人間としての生きる権利・知る権利を大事にしてくれた
ありがたいことだった・・・
最後の1日・・・
ついにモルヒネでも痛みが取れず
最後の治療で睡眠剤が使われた
家族の気持ちを確認してのドクターの治療だった
父は それからはまったく楽にすやすやと眠った
私は ずっとそばにいた
その日は祝日でずっとついていることができた
いつもの夜中がきて いつもの悪化がやってきても
父は眠り続けた
痛みを知らずに そっと眠り続けた
最後は 私と義妹の二人の見守る中
静かに ほんとに静かに眠った
81歳の末期ガンの父は 
その体を無理させて延命治療をされずにすみ
痛みの取れた昼間の時間を
家族や兄弟や友人に出会い 
語り 笑い 過ごした

どんなに返事がなくても 意識があるかどうかも分からなくても
ちゃんとたんびたんびに 父の名前を呼び
声かけをして治療してくれた看護士さんたち
ほんとに 嬉しかった・・・

医療とは どうあるべきかなんて
父の事がなければこれほど考え悩むことはなかった
医療とは 人間の尊厳をいかにとらえるかということ
このことに大きなものがあると思う。
若くして死に直面する場合とは条件が違うだろうけれど
でも 根底に流れるものは同じかもしれない
自分のこれから先についても
色々と考えるところがある

この本は 平成2年に出された
今から21年前・・・
現在第18刷と本の裏表紙に書いていた

色々な感じ方があろうと思いますが ご推薦いたします
                                      鈴

 もとはこちらです。
[PR]

by lumokurago | 2011-03-04 19:37 | 医療
<< Dr.Aとのメールより その22 宮崎勤君は私たちの影 >>