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湯浅誠メールニュースより

湯浅誠メールニュースより転載します。

毎日新聞連載13
湯浅 誠(反貧困ネットワーク事務局長)

前回の寄稿が遠い昔のように感じる。電車に乗れば通勤中のサラリーマンがスーツに身を包んでいるし、繁華街を歩けば若者が群れているが、そんな日常的な風景の領域は急激に収縮していて、日常的でない現実が社会の大部分を覆っている。遠からず元の風景に戻っていくのだろう、と思えない自分がいる。

東日本全域を襲った大震災は、あらゆる意味で戦後最大の災害だ。死者・行方不明者の数としても、地震・津波・原発と連鎖した複合災害としても、復興の主導権を握るべき自治体機能それ自体の損傷という爪痕の深さとしても、電気やガソリンといった私たちの生活がその上に成り立っていた基礎的インフラの激変としても。

震災前に、すでに日本は危機的状況に入っていた。GDP比180%という超過債務、超少子高齢化による社会保障の持続可能性、デフレと人口減少、そして貧困・無縁・自殺。それらが改善されないうちに、今回の大震災が襲ってきた。これからの日本の進み行きは、さらに困難を極めるだろう。

しかし、津波の襲った沿岸部で避難所生活を送っている人たちも、原発周辺で不安な日々を送る屋内避難の人たちも、計画停電ですし詰めの満員電車に揺られる首都圏の私たちも、これからも「この社会」で生きていく。「この社会」をあきらめることはできない。それは、そこで暮らす私たち自身の暮らしをあきらめることになるから。

すでに着手され、これから長い時間をかけて築かれていく復興過程の中で、私たちが目指すべきものは何だろうか。私にとってそれは貧困や自殺に追い込まれない社会であり、一人ひとりの力が発揮される条件を整える包摂型の社会である。今まで求めてきたものと別の物ではない。

すでに2週間を経過しつつある避難所生活では、生活課題が噴出しているだろう。それは声高に求められるものではない。ひっそりとしていて、それゆえに気づかれにくく、気づいたときには手遅れになりやすい。本当にしんどい人は「しんどい」とは言わない。周囲に遠慮し、何よりも重荷になることをおそれ、自分に食べる価値があるのか、飲む価値があるのかと自問している。その人の隣に、そのことに気づく「誰か」はいるだろうか。私たちの社会は、誰もがその「誰か」になれる社会を築いてきただろうか。十分に築いていないとしたら、これから築いていかなければならないのではないだろうか。

今回は、あまりにも多くの「取り返しのつかないこと」が起こってしまった。せめてそこから学び取れるすべてを学び取りたい。それが「この社会」に生き延びた私たちの責任でもあるだろう。先日、私は政府の「震災ボランティア連携室」室長となった。力を尽くしたい。

 3.22執筆
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by lumokurago | 2011-03-26 08:51 | 原発
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