暗川  


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阿由里農場

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 福島県川俣町山木屋(計画的避難区域)の阿由里農場にて(1989.5.5)

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 愛情  菅野陽花(小学校4年のとき) 『暗川』第23号1988.12.15より

 わたしの家の仕事は酪農家です。

 数は少ないけれど、牛と羊とにわとり、それに犬が1匹います。山に囲まれたところだから山に行けばいろいろな種類の鳥に会えるし、ヘビやカエルやこん虫などにも会えます。それにめったにみかけることはできないけど、キツネやタヌキ、野ウサギだっているんです。

 都会にはビルに囲まれたなかに一人暮らしの人とか一人っ子とか、さびしい人がたくさんいるように思えます。不思議ですね。にぎやかなはずの都会がさびしくて、さびしいはずのいなかがにぎやかだなんて。

 わたしの家は、春、夏、秋、冬と楽しいことがたくさんあります。

 簡単に紹介すると、春は牧場の草花が芽を出す、とてもすがすがしい季節なのです。山にはふきのとうやたらの芽が出るし、かたくりやこぶしなども咲きます。そういう花や芽からいいにおいがしてきます。

 夏はちょっと疲れる季節です。動物たちが冬に食べる草をたくわえるために、暑い中、いっしょうけんめい働かなければならないからです。お父さんは「動物をかっていればごまかすことはできない」と言います。おなかがすけば鳴いて知らせるからです。でもわたしだって、泣き出したいほどいやなときがあります、でも、きれいにかりとられた草地をみると、「よかった。今年もがんばった」と思えるのです。どうしてなのかなあ。

 秋の山はくり、山ぶどう、くるみにきのこと実りの季節でもあるし、黄色、赤、緑、金色と色が山をかざるのです。なんだか山はお祭りをしているみたい。いろいろな木や花が、いろいろな実をつけて、どれが一番りっぱかをきそっているみたいです。それに、空と山が絵のコンクールをしているようにも見えます。それがとても大きなキャンバスに夕焼けを描くと、山はでこぼこのキャンバスを金色一色にぬりつぶします。小高い丘に登って秋の夕焼けを見ていると、そうとしか思えないんです。

 冬は家族の団らんの季節なんです。冬は外でやる仕事がありません。だから家の中でまきストーブをたき、みんながその温かい部屋に集まり、お父さんは羊の毛をつむいで糸にしながら、お母さんはその糸で編み物をしながら、わたしたちは本を読んだりしながら、みんなで話したり笑ったりして楽しく時間をすごします。

 わたしの家では、家族の団らんやみんなで仕事をする時間をとても大切にしています。私は愛情ということばの意味がまだよくわからないけれど、愛情というのは、やさしさ、うれしさ、楽しさ、素直さがぜんぶ集まったもののように思えます。だったら、私の家には愛情があふれていると思います。だって、やさしさ、楽しさ、うれしさなどは山が教えてくれるし、素直さというのは自然を見ていればいつのまにか素直になっているんだもの。
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by lumokurago | 2011-04-23 16:46 | 昔のミニコミ誌より
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