暗川  


写真日記
by lumokurago
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
検索
リンク
ご感想をお寄せ下さいmailto:lumokurago@yahoo.co.jp

嫌がらせコメントは削除させていただきます。

必ずしもリンクするHPの意見、すべてに同調するわけではありません。ご自分で情報を選んでください。

原子力資料情報室

小出裕章非公式まとめ

沖縄タイムス

暗川メインページ
私の下手な絵などを載せています。

杉並裁判の会
私たちの裁判の会です

ポケットに教育基本法の会

「つくる会」教科書裁判支援ネットワーク

もぐのにじいろえにっき
もぐちゃんのページ

プロテア
リリコおばさんの杉並区政ウォッチング

鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
松田まゆみさんのページ

熊野古道の路沿い
鈴さんのページ

風に吹かれてちゅちゃわんじゃ
小笠原父島で農業をやっているサエちゃんのブログ

三宅勝久さんのブログ
杉並区在住のジャーナリスト

カテゴリ
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

うつ病は「心の病」でも「心の風邪」でもない

 昨日、教育テレビで河合隼雄さんが臨床心理学者としてうつ病について話していた。
 河合さんによるとうつ病は「クリエイティブ・イルネス」(創造の病)だということで、うつ病とはエネルギーはあるが、それを向ける方向がわからなくなっている状態だという。患者は何もする気がなくなり(できず)、大変苦しむ。カウンセラーはその苦しみにつきあい、一緒にじっと沈んで待っている。1年位すると、患者は今までエネルギーを向けていたものとは全く異なる方向に興味を見つけ(例えば和歌や俳句、絵画など)、そちらにエネルギーを向けるようになり、そうするうちに元の仕事などもできるようになる、しかし、元に戻るのではなく、いわゆる「柔軟」になれる、ゆえに「クリエイティブ・イルネス」なのだそうだ。
 なるほど。今まで、「うつ病はエネルギーが枯渇した状態」だと教えられてきたが、こういう考え方もあるのか。

 私も実際、下手な絵、素潜りの練習なども始めた上、柔軟になりすぎて、仕事も辞めてしまった。しかし、うつ病が「クリエイティブ・イルネス」だというのは言いすぎであろう。そう言うならば、うつ病に限らず、病気全体にあてはまると思う。ひとつ病気をすれば、人間はそこから学び、人生の糧となるものを得る。でもこれは病気だけに言えることではなく、人生というものはふりかかってくるできごとの全部から何かを得て成長していく過程なのではないかと思う。

 ところで、アナウンサーの「河合さんはご自身がうつ病になることがあるとお思いになりますか?」という質問に、河合さんは「思いません」と即答していた。その真意はわからないが、私はほんの少し引っかかった。これは河合さんが言ったことではないのかもしれないが、うつ病は誰もがなる可能性がある「心の風邪」だったのでは? なる人とならない人があるなら、世の中で吹聴されている「うつ病」の定義(?)に異を唱えてほしい。河合さんの発言力は大きいのだから。
 
 ついでに言っておくが、私はうつ病を「心の風邪」とは全く思わない。まず、うつ病は「心の病気」ではなく、「脳の病気」であるし、「風邪」などという生易しいものではなく、命の危険がある「重い肺炎」である。

 また、よく「心の病」という言葉を聞くが、「脳」という物理的な人体の一部を、とらえどころのない「心」と表現することで、日本人の好きな「あいまいさ」を醸し出しており、更に「病」という現代日本語においては「文学的」な表現を使って、客観的な「病気」ではない何ものかを付け加えている。「うつ病」を「心」と「病」という二つの情緒的な言葉で表していることが、この病気に対する偏見を強めていることに間違いはないと思う。くどいが、「脳の病気」と言わず「心の病」と言っていることに私は悪意さえも感じるのである。
[PR]

by lumokurago | 2005-04-28 22:36 | 医療
<< この表情は何? 日本の社会は間違っている >>