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近藤誠医師に聞く(原発事故よりCT被ばくが危険)

 昨日、近藤誠医師に聞きました。(2011.5.13) 

渡辺:虎の門病院の医者が、原発作業者に造血幹細胞を採取して保存しておくことを提案しているのですが、これはどうですか? 意味ありますか?

近藤:それは99.9%意味がないよ。というのは、造血幹細胞移植するというのは1000mSv以上一度に浴びたような場合。でもいまそういう事態というのは考えにくいでしょ。かなりコントロールしてるから、必要性がまずない。

 骨髄がひどくやられて死んでしまうというのは、たとえば4グレイ(約4000mSv)くらい浴びると半数は死ぬ。いまはいろんな治療があるからほんとに半数が死ぬかは疑問があるけど。かりに4グレイも浴びて、かなりひどい貧血とか白血球減少になったとして、そのときは造血幹細胞移植をやったほうがたぶんいいと思うけれど、話は戻って、100mSvとかそこらで作業してるわけだから。突発的に1000mSv以上4000mSvとか浴びることは考えにくいから、必要性がない。必要性を超えて、今度は実施可能性ということを考えるとまたいろいろ問題がある。そこまで検討していない。

渡辺:もしもですけど、それだけ浴びちゃった場合に、ほかの臓器とかも被ばくしていれば、幹細胞移植だけで大丈夫なんですか?

近藤:それは線量による。一番やられやすいのは骨髄。まえに東海村で事故があったときは、ものすごい高い線量だったから皮膚がやられたり。そこまでいけば造血幹細胞移植をやっても救えない。

渡辺:そうですか。もう一つ質問なんですが、文藝春秋(6月号)読みましたけど、あれは外部被ばくのことですよね。内部被ばくはどうなんですか?

近藤:関心があるだろうけど、データがないからわからないとしか言いようがない。一応内部被ばくも外部被ばくからの類推でね、あれが一応妥当するという話なの。それで規制値とか考えてるわけ。半減期の長いのはね、体に長くとどまるものはずっと被ばくしてるわけだけど、それを一時的に被ばくしたものと換算してね、それを預託線量と言うんだけど、それで類推しているわけ。でもきちんとした根拠はないと思うよ。

渡辺:内部被ばくの場合はどれだけ浴びたかはなかなか測れないのでは?

近藤:それはどういう核種がはいったかがわかれば、被ばく線量はわかる。

渡辺:そうですか。はいった量にもよるわけですよね。

近藤:そう。はいった核種と半減期がわかれば、仮に半減期が長くても体の外にすぐにでてしまえばいいので、長くとどまりやすいかと、それと量が問題になる。

 しかし、内部被ばくのルートは空気と水と食べ物、とりあえず東京に住んでる人はどれも危険性はないから考えても仕方がない。

渡辺:福島の人は?

近藤:福島も内部被ばくが問題になるのは空気と水と食べ物。その状況はぼくにはよくわからない。食べ物は食べてないんじゃないの。空気のなかに漂っていなければ特に問題にはならない。結局、外部被ばくのほうが問題になるんじゃない。

渡辺:うちの田舎が川俣町というところで、一部が計画的避難区域になったところだけど、水も飲んでないそうです。みんなペットボトルの水を飲んでいる。そんなに心配しなくても大丈夫?

近藤:そう。ぼくなんか気にしないでそこに住んでたら住みつづけるけどね。

渡辺:先生はいいけど、赤ちゃんとか子どもは危ないでしょ。

近藤:子どもがいたらな、それはちょっと考えるけどそのときの線量による。CTやることを思えばちゃんちゃらおかしい線量だと思うけど、子どもだって。

 子どもは(大人の発がん危険率の)何倍になるかは気になるかもしれないね。今回の文春はページ数がないから書かなかったけど、これは大人と比べて、と言っても何歳の大人と比べるかが問題。70歳にもなるともう発がん死亡リスクはほんとに低くなるから、それと比べれば10倍なんていう話になるけど、30代、40代位と比べると2倍から3倍だな。今回(文春に)出した数値というのは原発作業従事者のものだから30、40、50代位を対象にして出てきた数値。

渡辺:でも、自分で決めて逃げたいと思ってもなかなか逃げられないじゃないですか。仕事があったり。そこはやっぱり国が逃げるきっかけを・・・。

近藤:それは東京から逃げる話・・・

渡辺:東京じゃなくて(福島)・・・。

近藤:そういう人たちにとっては今回のこと(計画的避難)は意味があるけどね。問題は移動したくないのに強制的に移動させられること。それは政府の口出すことじゃないと思う。危険性承知でいつづけるというならそれでいい。

渡辺:それはいいですよ。そっちはね。だけど赤ちゃんとか子どもはある程度逃げさせないといけないのでは?

近藤:それは親の判断でいいんじゃないの。要は情報がきちんと届いていればどう判断しようが、ぼくは口出しする気はないね。繰り返すけど、子どもにじゃんじゃんCTやってるほうが危険性が高いよ。

渡辺:それはそうなんですけどね。私も仕事で子どもが頭打ったときに、親の希望で病院に連れていくとすぐにCT取られちゃって。こっちは医者じゃないからいらないとも言えないし。

近藤:いまの子どもがおかしいのはCTのせいだよ。これは冗談じゃない。ほんとうだよ。数年前に(医療被曝について)読売新聞で取り上げられるまえは、被ばく線量がものすごく高かった。あなたが仕事してたのはけっこう昔でしょ。そのころの線量は多かった。子どもは小さいから特に。頭のCTでは知恵遅れになったり、頭がおかしくなる。

渡辺:先生と話してると医療被ばくの危険性に比べると原発事故なんてたいしたことないとなって、がっくりきちゃうけど、ハイパーレスキュー隊の隊長が「隊員の被ばく線量が自分より低くてよかった」と悲愴な顔をして記者会見したその被ばく線量がCTでの被ばく線量とほぼ同じということ、CTを受けるというのは最も過酷な原発事故現場で線量を管理して決死の覚悟で作業するとほぼ同じ意味を持つのだということを広く知らせなければなりませんね。

*****

 ちょうど新居浜の坂田さんから次のような情報が寄せられました。私はドライアイのためこのように長い文書を読み解くことはできませんが、参考になさってください。

*****

  「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」が「ECRR2010翻訳委員会」の協力で、先日公開された「ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告」の日本語版を公開しています。

この報告書は、欧州放射線リスク委員会(以下、ECRR)が2003年に出した勧告以後明らかになったチェルノブイリ原発事故の住民への影響や劣化ウラン兵器の影響等をもとに、新たに出された2010年版報告(ECRR2010)です。

ECRRは今回の福島第一原発事故に際し、4月はじめに急遽「ECRR2010」のネット公開を実施したのですが

http://www.euradcom.org/2003/order.htm

 ECRR2010の公開を知ったECRR2003日本語版翻訳にかかわった人たちが、新たな協力者と共にECRR2010年版の日本語訳を作成し、事態の緊急性を考慮してネットに公開しました。

http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm

  ECRR2003には46人の欧州の専門家(放射線生物学者、放射線専門家、医学者、物理学者、数学者、社会学者など)が参加していたとのことですが、今回のECRR2010には65人の専門家が参加し、旧ソ連圏(ロシア、ベラルーシ、ウクライナ)の17人に加え、アメリカ、日本からも専門家が参加しているそうです。

ICRPが「影響がない」と言っている放射線レベルで、実は多くのガンや白血病が出ている事実や、この報告書が提示している放射線の危険性が、今の時点での放射線の危険性予想の基準になるものであることがわかるということです。

この日本語版「ECRR2010勧告」公開を可能にした「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」と「ECRR2010翻訳委員会」に敬意を表します。
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by lumokurago | 2011-05-14 17:25 | Dr.K関連記事
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