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暗川  


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3.11以後のDr.Aとのメール その12

Dr.Aより 5.29

 原発事故は起きてしまいましたので、今後行うべきことは、すべての原発を止めることですね。これが未来への責任だと思います。日本は原爆被害を受け、原発事故も経験しました。絶対安全ということはありえないのですから、世界に発信すべきことは、原子力からのさよなら宣言ですね。

 サイコロの件はユング派の心理学者たちが行っている方法だそうで、河合隼雄の本を読んで、そのことを知り、以後患者さんに勧めることにしたのです。サイコロは振った時点では間違いがないのです。さきのことは当然分かりませんし、結果がどうなってもサイコロの責任にはならないのですね。医者の責任逃れという批判を浴びそうですが、医療に絶対はないのです。可能性を示して患者さんに選んでもらうのが医療のあるべき姿だと思っています。

 遺伝子は障害を受けても修復されますからね。被曝すると全部腫瘍化するものでもないとおもいます。放射線被曝による甲状腺癌にも色々な性質の違いがあるでしょう。しかし、今の医学の考え方で片っ端から切除しているのだと思います。あるいは、若い人にはがんもどきは少ないのかしら。近藤先生に訊いてみてください。

 本日の競馬は1レースしか当てることができませんでした。他は2着と3着ばかりです。負けました。明日からまた、日常にもどりましょう。


渡辺より 5.29

 ドイツは10年後に原発を全部なくすことに決めました。スイスもイタリアもそうです。事故を起こした本人がなにをやってるのか。日本という国は一度始めたことを止めたり方向転換することがほんとうに苦手ですね。破滅にむかってまっしぐらです。

 サイコロはユング派の手法だったなんて、初耳です。河合隼雄はずいぶん読んでいましたが、その後見限って、本を全部捨ててしまいました。わざわざ筑波大まで行って(場所は茗荷谷の元教育大)、カウンセリングを学びましたが、結局、臨床心理学というのは心を管理することだと気づきました(河合隼雄が「こころのノート」ー小中学校に配り心を管理する道徳教育教本ーをつくりました)。修士論文は乳がん患者についてやったので、とてもおもしろかったのですが、授業自体はくだらなかったです。大学院だというのに一般教養レベルで、来ていた人たちもみんな学歴目当てで、ろくな人間がいませんでした。研究室でいい年をした社会人がおおふざけしたり(私は途中退席)、クラス全体が社会の病理の縮図のようでした。カウンセリングを勉強しようという者が、実は患者だと言ってもよいと思います(患者になったほうがいい精神科医がいるとおっしゃっていましたね)。

 それと臨床心理士(河合隼雄ら提唱)は国家資格になっていませんが、筑波大では認定カウンセラーとかいう民間資格を作り、どちらが国家資格を取るか、派閥争いがものすごかったです。学問的にほとんど違いがないのに、どうして一緒にできないのか不思議でした。自分たちの学説が河合隼雄たちと違うということを強調し、それがこじつけなのではたで見ていて哀れなほどでした。国立大学の大学院がこれですから、日本の大学というものがどんなに程度が低いか想像できます。(ほんとにひどかったですよ。友人のできやすい私が一人もできませんでした)。

 話は変わりまして・・・不思議ですね。どうして検診の無効を言うお医者二人が二人とも「自分で決める医療」推進なんでしょう。検診とパターナリズムと何か関係があるのかな(笑)。


Dr.Aより 5.30

 原発について国民投票をやったらどうでしょう。ついでに日の丸・君が代となっちゃうから、薮蛇になりますかね。

 臨床心理士の存在を知ったのは、三歳児健診の問題を本で読んだときでした。早期発見早期療育の欺瞞を指摘した本でした。何派か知らなかったけれど、ずいぶん参考にさせてもらったことを覚えています。今や、心理学は文学になったのではないかと思います。一昔前は精神医学もそうでした。精神科志望だったのに進めなかったのは、この点がネックになっていましたね。また、先輩の医者もロクなのがいなかったし。ただ、ユング派がサイコロなど籤で決めるというのは面白いと感心しました。

 日本はスイスのようになると良いと思います。最近の国民投票では安楽死の継続が決まったそうですね。チューりッヒ大学の研究者が幸福度について調べていましたが、国民投票でなんでも決める州ほど幸福度が高いと出ています。幸福度と生活満足度の各国比較がインターネットに出ていまして、日本は幸福度は比較的高いが生活満足度になると、低いようです。これはバブル経済崩壊後の現象です。幸福度のほうが主観的要素が多いのでしょう。だから、高くでるのでしょう。

 去年の今頃は、疲れはてて寝てばかりいました。脳梗塞の前兆だったのでしょうか。今年は眠いけど、体は楽です。興味は競馬に向かっていますが、こう負けていては国に吸い取られるだけですね。庶民というのはこういうケースをいうのでしょう。

 パターナリズムというのは、本当に困ったもので、注意していないとそうなってしまうのですね。医者は大分克服して来ていると思いますが、他の職種に及んでいるでしょう。社会はそうなるようにできているようです。


渡辺より 5.31

 こんにちは。原発について国民投票をやろうという提案は事故後すぐにありました。提案者は弁護士らだったと思います。署名を集めていますが、私もあまり人に会わないのでそのままで、その後も広まっていないようです。もっと広まってもいいですね。

 昨日、日の丸君が代で最高裁で敗訴しましたが、原告の元教諭が南葛飾高校定時制の教員で、むかし面倒をみていた養護施設の子どもを入学させ(すぐにやめてしまったのですが)世話になった人でした。南葛飾高校定時制というのは大阪の湊川高校定時制とともに、在日の子や部落の子が多く、反差別などの教育実践で有名な高校です。その実践の中心になっていた教員です。ひさしぶりに名前をみて、がんばっているのだなあと思いました。でもこういう教員はどんどんいなくなってしまいますね。大阪でも橋下がとんでもない条例を作ろうとしているし。大阪は在日や部落の子が多いので全国のなかでも教員ががんばっているほうだと思います。いま全国で唯一、勤務評定に反対し裁判をやっています。だからよけいに橋下が抑えつけようとするのでしょう。

 臨床心理士は国家資格でないので保険も適用にならず、食っていくのが容易ではないのですね。そのためかどうか(私がかんぐっているのかもしれません)資格を取れる枠を狭めて、「指定大学院」(自分たちの派閥の教授がいる大学院を指定)をでていないと試験も受けられないようにしてしまいました。10年近くまえの話です。筑波大は別の派閥ですから指定されず試験も受けられなくなりました。筑波は筑波で認定カウンセラーとか学校心理士という資格を作っていましたが、河合隼雄たちが多数派です。私もばかだったのでせっかく大学院まででたのでと認定カウンセラーの試験を受け合格しましたが、学会費を払わないと認定しないということで、あきれてしまいました。金集めのためにやっていたのか。結局、派閥争いに巻き込まれたくないしばかばかしいと思い、お金を払いませんでした。筑波大はほんとくだらなかったです。学生も最低の人間たちでした。

 心理学は文学になったというのはどういう意味ですか? ユング派のこと?

 スイスのことですが、なんでも国民投票で決めるというのは、自分の意見が反映されているという実感があるのでしょうね。でも日本はまず国民一人ひとりが自分の頭で考えるようになることが先ですね。バブル崩壊後、生活満足度が下がったということですが、金があれば満足、物があふれていれば満足というのではあまりにも程度が低いと思います。ところで私もだんだん安楽死賛成になってきました。なんで変わってきたのかな。よく考えてみます。


Dr.Aより  5.31

 政界が騒がしいですが、他に適当な人材はいませんね。私は、菅首相には不信任となったら、反原発を掲げて解散総選挙にうって出て欲しいと思います。自公や小沢よりは菅のほうがまだリベラルだと思います。風見鶏でも反原発であることが重要です。そして、大事なことは国民投票で決めるという法律を作ってほしいですね。破れかぶれでやらないかな。期待するのが間違っていますかね。

 心理学は精神分析学によって文学として発展したように思っています。医学も精神分析が中心だったでしょう。エゴ、スーパーエゴ、リビドーで精神、心理のどんなことでも説明していったでしょう。ユングは原型でしたかね。私の好きなフランクルは実存分析と言いましたかね。その他メダルトボスという人が現存在分析とやらを提唱していました。が、みな文学的です。

 脳のことが全然分かっていなかったので、仕方がなかったとは思います。心の問題ではなく脳の問題であるとなると文学的ではなく、理解しやすくなります。脳波とMRI、さらに脳はグルコースの代謝が活発ですからPETも合わせてようやく近年、理解が深まったと思います。また、精神薬理学がようやく人間にも通用するようになってきました。ただ、脳が解りすぎても怖いような気がします。

 資格は医学の分野でも学会ごとにたくさんあります。私は何もありません。卒業してすぐに取った医師免許だけです。後は、長野に行くので必要に迫られて取った自動車運転免許ですかね。

by lumokurago | 2011-06-06 10:24 | Dr.Aとの往復メール
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