暗川  


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「僕のお父さんは東電の社員です」

 この本は、毎日小学生新聞に載った「東電は人々のことを考えているか(北村龍行)」という大人の文章を読んだ子どもが新聞社に送った投書に、子どもたちや大人からたくさんの意見が寄せられたので、それらを全部掲載し、森達也氏の解説をつけたものである。(これも何日もかかって書きました)。

 言いたいことはたくさんあるが、気のついたことを順に述べてみようと思う。

 まず、子どもたちの手紙だが、原発に関する知識が行きわたっておらず、間違いが非常に多い。

 1、原発を作ったのは電気が必要だからだと思い込んでいる。

 2、しかも「みんな」、いわゆる「民衆」が作ったのだと思い込んでいる。

 
 3、ひまわりや菜の花が放射性物質をすうと思っている。

 4、原発はお金がかからないと思っている。

 5、原発をなくすためには節電が必要だと思っている。

 6、電気を無駄づかいしている子どもにも事故の責任があると思っている。

 7、原発に頼らなければ生活できないと思い込んでいる。


 これらの手紙に対して森達也氏が書いた「僕たちのあやまちを知ったきみたちへのお願い」という文章を読んでいこう。――以下が森氏のこどもたちへの質問である。

 ――最初の質問。原発はなんのためにあるのだろう? 

 森氏は「電気を作るため」と言っているが、ほんとうだろうか?

 ――なぜ電気を作らなければならないのだろう?

 森氏は「電気がなければ、いまの社会と日常がほとんど成り立たなくなる」と答えている。が、原発の電気がなくなっても、この状態にはならない。森氏を弁護するならば、あとでこのことを述べている。

 ――最後の質問。ならば電気とはなんだろう?

 森氏は発電のメカニズムについて解説している。ここでこの解説が必要だろうか?

 ――核分裂のエネルギーについて解説している。そして「多くの人がいるからこそ大きな過ちを犯すことも珍しくない」ことに触れ、あとで詳述するとしている。

 そのあと森氏はかなりまともなことを述べています。そのなかには子どもたちが誤解していることを正しているものもあります。

 1、原発のコストが安いという話は、地元への交付金や放射性廃棄物の処理にかかる莫大な費用を入れていなかったこと。

 2、原発は二酸化炭素をださないと言われていたけれど、原発だけでは出力の細かい調整ができないことと、原発が事故などで停止したときの備えとして、常に火力発電所や水力発電所をセットで稼働させていたこと(つまり二酸化炭素は減らない)。むしろ炉心を冷却することででた温排水を海に捨てており、結局は地球温暖化を進めているという説。ウランの採掘から燃料とするまで(など)に二酸化炭素をたくさん排出していること。

 3、事故の可能性以外に放射性廃棄物の処理の問題があること。

 4、原発の導入はアメリカの強い圧力のもと、歓迎する政治家や企業もあり、広島長崎に原爆を落とされた日本に「原子力の平和利用」というフレーズを持ち込み、国民を洗脳して、原発を建設した。

 5、高度成長期の入口である1950年代に「原発は絶対に安全である」という「安全神話」がつくられ、一人なら不安に思っていたことも、多くの人が言ったりやったりするので、「同調圧力」にやられて、集団の動きに従ってしまった。

 6、しかし自分の町に建てるとなると不安なので、遠くの町に建てることになり、原発を受け入れた地域には多額の交付金や税金が、政府や東電から支払われることになった。原発で働く作業員も必要だから、地元にとっては大助かりで、なかなか原発はいらないとは言えなかった。

 7、こうして巨大な「利権」ができあがった。

 8、学者なども原発の危険性を指摘するような学者はある意味「いじめ」のような状況に置かれ、日本は世界有数の地震国であり、被ばく国であるのに、世界3位の原発所有国になってしまった。

 疲れたので少し省略・・・

 ここでちょっとまとめ的なことが書いてある。(この部分には言いたいことがたくさんあります。私の言いたいことを赤字にしておきます)。

 ――ぼくたちは、これからは放射能と共存するしかない。・・・だから僕たち大人は、まずはあなたたち子どもにあやまらなければならない。ほんとうにごめんなさい。

 1、こんな狭い国土で54基の原発など、あまりに多すぎると発言するべきだった。 → 数が少なければいいのか(怒!)
 
 2、これだけ地震が多いのに、もしも事故が起きたら取り返しのつかないことになると考えるべきだった。 
 
 → 森達也さん、あなたは考えたことがないのか! ちょっと信じられないけど。

 3、絶対に安全なものなど世の中には存在しないのに、絶対に安全であることを前提にすべきではないと主張するべきだった。でもそれをしなかった。深く考えなかった。周囲の多くの人たちが気にしてないから、自分も気にしていなかった。 

 → ほんとうに気にしていなかったのか? あなたほどの人が。あなたは国民全体を代表して文章を書く必要はない。自分がどうだったのかを書くべきである。

 4、だからもう一度ごめんなさい。謝って済むことではないけれど、偉そうなことを書くのなら、僕はまず、あなたたたちに謝らなければならない。政府や東電も謝らなければならないけれど、何も言わなかった僕たち大人にも大きな責任がある。

 → 「僕たち大人」とひとくくりにしていいのか?! 長い間、原発に反対しつづけてきた一握りの大人もいるのである。ここに書かれていることを素直に読めば、私が「あなたほどの人が考えていなかったとは思えない」と書いたのは、ものすごい買いかぶりで、森達也さんはもしかするとその中には入っていなかったのかもしれない(すごい恥だねえ!)。

 でもねえ、少数派は反対してきたんですよ。私は原発導入のときは赤ちゃん~幼児だったので、何も知らなかったが、少なくとも東海村に日本初の商業用原子炉ができたころには疑問を持っていた。叔父の家族が東海村に住んでいたので、子ども心に「原爆と同じものが危なくないのか」と思った。その後、20代になってからこの年までずっと反対していたのです。日本には問題があふれかえっているから、いつもいつも原発のことだけをやっていられないので、疎遠になっていた時期もあるが、心の中ではずっと反対していたのですよ。

 森達也さんは、私たち少数派が反対していたことについて一言も書いていない。国民全員がだまされ、「安全神話」を信じ、無関心だったふうに書いている。どうしてそんなふうに書いたのかな? 何を隠しているのかな?
 

*****
 
 次にまた聞き捨てならない言葉がある。

 ――(ゆうだい君の手紙に寄せられたさまざまな意見について)どれが正しくて、どれが間違っている、ということではないと僕は思う。それぞれがそれぞれなりに正しい。(ミラーボールを例にあげて)無数の小さな鏡が表面に貼られたミラーボールは、立つ場所によって、それぞれの鏡に映る景色や人が違う。少し動くだけで、くるくると変わる。でもどれもミラーボールの一面だ。どれが嘘でどれが真実ということではない。見方や立場によって変わるだけ。知っていることや環境によって変わるだけ。

 でも「いろんな見方がある」というだけでは、すまないときがある。どの見方をすべきかを決めなければいけないときがある。きっと今はそのときなのだ。

 → という見方をしていると、「時の人」安斉あきらも、私たちから見ると「堕落している」「人を人とも思っていない」「高給をもらっているくせに、そのうえ血税を貪り食う許せない奴。区議の資格なし」・・・となるが、東京電力や杉並区、はたまたご本人から見れば、「会社の役に立つ有能な人間」「高給を取るのも当然」となるのである。

 原発がなぜ日本に導入されたのかを「知らない」(やはり絶対に知っているはずでしょ)とミラーボールの1面をみただけで、「原発を作ったのは電気を作るため」などと寝ぼけたことを言っているのである。真実を知らせるべきジャーナリストが!

 それぞれの立場はそれぞれの人間によって違うのは当たりまえ。でも「それぞれがそれぞれなりに正しい」というのはほんとうだろうか? 安斉あきらは「正しい」のか? 石原や橋下、安倍や小泉が正しい(正しかった)のか? 立場が違うからこそ、例えば「国民の生活が第一」であるように、話し合ってどれが正しいのかを決めなければならないのである。できっこないが。第一、「悪」を批判すべきジャーナリストが、人には立場があるなんて言って、いったいなにをやっているのだ! 東電には立場があるだろうよ! 山下俊一にも立場があるから、ああ言っているのさ!



 ――「じつは大人もわかってない」(そうだ)

 そもそもは放射能について、僕たちはよくわかっていない。福島第一原発の事故が起きたとき多くの人たちは、テレビや新聞などのマスメディアが嘘ばかりついて、本当の情報を隠していると怒っていた。

 メディアをかばうつもりはないけれど、でもこの見方は少し違うと僕は思う。福島第一原発の事故について、あるいは放射能の危険性について、本当のことを知っているのに隠していたわけでは決してない。だって事故直後の原発には、誰も近づくことさえできなかった。想像で状況を伝えることしかできない。そして放射能についても、その危険性の真実を知る人は誰もいない。

 → 大ウソである。山下俊一はICRPが(外部)被ばくによる発がんにしきい値はないと認識していると知りながら、100ミリシーベルト以下では何の被害もないと言いふらしているのだ。そのことをメディアは報道しない。例の「くよくよしていると・・・、にこにこしていれば・・・」も知らせない。毎日新聞も中川恵一の連載を行っていて、うそ八百の論を述べているのに、おろそうともしない。少なくとも間違った学者の言い分は間違っていることを報道できるはずである。そうしないのはカネのためであろう。

 数日前のデイリー東北に、文科省は事故後のSPEEDIの情報を迅速に原発周辺の住民に知らせず、事故発生3日後に米軍に知らせていたことがわかった、とあった。

 ・「SPEEDI」試算結果 事故直後、米軍に提供
 文科省、国内公表の9日前  (2012年1月17日 デーリー東北より抜粋)
 東京電力福島第一原発事故で発生3日後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果を、文部科学省が外務省を通じて米軍に提供していたことが16日、分かった。
 SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。(中略)
 昨年末に公表された政府の事故調査・検証委員会の中間報告書(中略)は「放射量を仮定した計算結果が提供されていれば、より適切な避難経路を選ぶことができた」と指摘した。


 なぜこれが「隠蔽」でないのか? メディアは文科省に座り込みしてでも、避難民のためにSPEEDIの情報を奪い取るべきだったのだ。それに反原発の研究者・技術者たちが早い時期からネット上でいろいろと警告していたはずである。なぜメディアはそれをテレビ、新聞に載せなかったのか? カネのせいであろう。
 
 なぜ森氏はメディアをかばうのか? 森氏ももしかしてカネをもらっているのかと思わざるを得ない。というよりも、真実を書けば、この本を書かせてもらえないのであろう。直接カネをもらっていないにしても、結局、カネのためである。


 森達也氏は好きなジャーナリスト?だったが、これですっかりいやになった。軽蔑する。

 *****

 疲れたのでいったんやめますが、自分だったら子どもたちに向けてどういうことを書くか、そのうち書いてみます。
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by lumokurago | 2012-01-23 16:47 | 原発
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