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ゆうだい君と手紙をくれたみんなへ その1

 「ぼくのおとうさんは東電の社員です」  私なら、子どもたちにこんなことを書く。

*****

 ゆうだい君、そしてゆうだい君に手紙を書いてくれたみんなへ

 みんな、いっしょうけんめいに考えて手紙を書きましたね。それだけ原発事故がみんなにとってショッキングなできごとだからだと思います。いままで何も考えずに、電気をつかって長い時間ゲームをしたり、パソコンをしたりしていたのが、事故が起こって放射能がもれて、それがこの先、何百年ものあいだ、消えることがないというのですから、それはそれは大変なことです。大人は節電、節電と言ってさわいでいます。そして、放射能の影響は大人よりも子どもがうけるらしい。わたしたち、どうなるの? いつまで生きられるの? がんになるの? そんなのいやだ。ぼくたちには将来の夢があるのに、と、きっと不安でいっぱいでしょう。

 むかしも原発事故はありましたが、日本にとってこんなに深刻な事故ははじめてです。たった1回の事故がとりかえしのつかない事態を招いてしまったのです。日本は半永久的に放射能で汚染されてしまいました。土や水が汚染されたために、食べ物も汚染され、どの食べ物なら安全なのかさえはっきりしません。おかあさんたちはみんなのことを考えて、いてもたってもいられない気持でしょう。ではどうしたらいいのでしょうか? 起こってしまったことは取り返しがつかないとしても、今後、みんなが元気で生きていくためにできることを探して、それをやり遂げなければなりません。

 これから、みんなの手紙を読んで感じたことを書きます。

 1、大人は平気でウソをつく。

  一番大事なことです。みんなは、テレビをみたり、新聞を読んだり、大人たちが言っていることを、ほんとうだと信じて、その情報をもとに手紙を書きましたね。でも、テレビや新聞や大人たちのほとんどが言っていることは、ほんとうとは限りません。全員ではありませんが、大人は平気でウソをつくので、ほんとうのことを知ることはむずかしいことなのです。なぜ大人は平気でウソをつくのでしょうか。

 「わたしのお母さんも平気でウソをつくの?」と思った人がいるかもしれません。ちょっとむずかしいけれど、大人には「役割または立場」というものがあります。その「役割または立場」が大人にウソをつかせるのです。枝野前官房長官は原発事故が起こったとき、「ただちに健康に影響はない」と言いつづけました。しかしこんな重大事故が起こったのははじめてなので、「ただちに健康に影響はない」かどうかはわからなかったはずです。事故が拡大した恐れもあるからです(その可能性はいまでも完全に否定することはできません)。だからこの発言はウソなのです。枝野前官房長官は政府を代表して、このウソをつきました。理由はパニックを起こさないためとかなんとか言っていますが、事故の重大さを国民に知られたくなかったからです。「健康への影響がでるかどうかはわかりません。今後政府として責任をもって事故を終わらせ、影響について調査して、ご報告します」というのがほんとうでした。

 枝野前官房長官は「官房長官」という政府を代表する立場にいたから、平気でウソをついたのです。本心でどう思っているかはわかりません。それに、枝野さんも自分の子どもにこんなふうに平気でウソをつくとは思えません。家では「いいお父さん(という役割)」をやっていることでしょう。

 枝野さんのなまえがでたので、ついでにこんな話もしておきます。みんなは経済産業省(原発をとりしきっている国の役所)まえで、福島のお母さんたちをはじめ、全国からたくさんの人が集まって、すわりこみをし、テントをはって泊まり込んでいるのを知っていますか? 今日で139日目です。人々はあんなに恐ろしい事故を起こした原発(日本に54基ある)を全部廃止してほしいと、経産省まえにテントをはって必死でうったえているのです。

 ところが枝野経産大臣が、今日(1月27日)夕方5時に、テントを撤去(無理やりとっぱらってしまう)するといっています。経産省まえにテントをはることは、なぜいけないのでしょうか? 経産省の敷地内だから、とか火事が心配だとか言っているようです。しかし、よく考えてごらんなさい。経産省の敷地は国民のものではありませんか? 経産省の大臣の給料も、職員の給料も国民ーみんなのお母さん、お父さん、すわりこんでいる人たち・・・が払っているのです。経産省は国民のためにあるのです。それなのになぜテントをはってはいけないの? それに大人が泊まっているテントの火事が心配なら、普通の家ぜんぶの火事が心配でしょう。ほんとうは撤去させる理由がないから、こじつけているのです。これも「ウソ」の一つです。原発を廃止しようという国民の声がこれ以上大きくなると困るので、ウソをついてもつぶそうとしているのです。

 「国民主権」ということばを知っていますか? 国のあり方、法律や経済、ここでは原発を廃止するかどうかを決めるのは国民だという意味です。しかし現実に国民一人ひとりが話し合いに参加して国のあり方を決めるには国民の数が多すぎて不可能です。そのため選挙で議員を選び、選ばれた議員たちが国会で話し合って国の方針を決める制度を「議会制民主主義」といい、日本ではこのやり方をとることを憲法できめています。

 主権は国民一人ひとり、みんな一人ひとりにあります。だから原発を廃止したいという意見を経産省に言っていくことは国民の権利なのです。経産省はテントを撤去したりしないで、きちんと意見を聞くべきなのです。国民の意見を聞かない政府は民主主義の政府ではありません。

 もう一つ、政府は重大な情報を隠していました。スピーディ(SPEEDI)ということばを聞いたことがありますか? 政府は原発事故がいつか起こることを想定して、そのときの風向きによって原発からもれた放射能がどの方向にどのぐらい拡がるのかをシミュレーションするコンピュタを作っていたのです。何億円だったか、すごい大金を使って。

 スピーディの情報も隠されていました。ちゃんと計算して汚染地図もつくっていたのに、一番大事な避難するときに公開しなかったのです。政府は原発からの距離のみによって(風向きは考えず)同心円の避難区域を決めました。ほんとうは風が北西に吹いていたので、原発からの距離は遠い福島県の飯館村や川俣町の山木屋地区の汚染が原発のかなり近くよりもひどかったのです。何も知らされない人びとは20キロ圏内から、より汚染のひどい飯館村のほうに避難し、よけいに被ばくしてしまったのです。事故があってすぐ、もっともたくさんの放射能がでていたとき、なんの情報も流さなかったために、子ども連れで給水車に並んだり、なにも知らずに外で遊んでいた子どももいました。

 政府はこのスピーディの汚染地図を事故が起こった3日後にはアメリカ軍に教えていたのです。日本人に公表されたのは、それより9日も遅い3月26日になってからでした。そんなときに発表しても意味がありません。人々はそれまでのあいだにもっともひどい被ばくをしてしまったからです。政府ってものすごい大ウソつきで、子どもたちのいのちより、アメリカ軍を大事にしてるんだなあと思いませんか?

 大人が平気でウソをつくことについては、いくらでも書けるので、この辺にしておきます。だから、子どもたちはテレビをみたり、新聞を読んだり、大人の話を聞くときは、それがほんとにほんとのことなのか、いつも疑問をもつ必要があるのです。

 (つづく)
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by lumokurago | 2012-01-27 19:08 | 原発
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