暗川  


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by lumokurago
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私の心には穴があいていて、宇宙のブラックホールのように強い吸引力を持つ。本当はその穴は、私自身よりも大きくて、私を飲み込んでしまうほどなのだ。それが<穴>の姿をしているのだから、その密度はものすごい。

私はその穴がいつも気になっている。

センダックに『あなはほるもの、おっこちるとこ』という絵本があるが、私にとっては「あなはうめるもの」だという思い込みがあり、なにがなんでも埋めようとして、いろんなものを投げ込んでみたり、端切れを当てて繕おうとしたり・・・でも、その穴はただの穴ではないようで、まるで意志を持つもののように、埋められることを拒絶する。

私のすべての試みは、いともたやすくのみこまれ、穴はいつも勝ち誇って存在し続ける。

最近になって、その穴は何かをのみこむたびに、深くなっていくことに気がついた。そして、その奥深いところに泉のようなものがあるらしい。私が埋めよう埋めようとしていろんなものを投げ込んでいたことは、穴にとっては、そのすばらしい吸引力ですべてのものをとりこんで、より深く、奥深く、泉を探して掘っていくことだったのだ。そしてようやく、小さな泉を掘り当てたのらしかった。

私は埋めたい、埋めたいと願っていたその穴からこそ、力が湧いてくるのだということを感じとるようになった。

小さな泉ではあるけれど、その穴の奥深いところにあるのはまさしく泉で、そこから湧き出してくるものは、生きることへの渇望感そのものなのである。

<埋める>と<掘る>とがこんなふうにつながっていたとは・・・それはひとつの発見だった。

私の埋めようとする意志は、おそらく安定を求めていた。しかし、私の埋めようとする試みは、穴にすいこまれることで、不安をこそかきたて、混沌のうずを作り上げ、掘る作業へと転換した。

いつまでも不安定な、深く成長し続ける穴

(1988年2月・暗川第22号より)
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by lumokurago | 2006-03-11 01:38 | 昔のミニコミ誌より
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