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愛媛での陳述

平成17年(行ウ)第20号 中学校歴史教科書採択取消等請求事件

陳 述 書
2006年5月29日
原告 W.Y 

 私は、東京都杉並区在住の原告です。昨年の中学校の教科書採択で、全国583ヶ所の採択地区の中で、たった2ケ所、栃木県大田原市と杉並区だけが、「つくる会」教科書を採択しました。その杉並です。

 私は杉並区で28年間、児童館・学童クラブで仕事をしていました。毎日、子どもたちとつきあってきて、「つくる会」教科書を絶対に子どもたちに渡したくないと思い、「つくる会」教科書採択反対の運動をしてきました。ここでは、子どもたちがこの教科書に対してどんな風に考えているのか、その一端をお伝えしたいと思います。

 昨年8月、私たちは区役所前で「つくる会」教科書採択反対の集会を開きました。その翌日、ある児童館に行ってその話をしていると、6年生の女の子が話しかけてきました。「その集会、昨日テレビで見たよ。何か、教科書に反対してるんでしょ?どうして反対してるの?」私は次のように答えました。

 「あの教科書にはたくさんの問題があるんだけど、ひとつだけ簡単に言うね。アジア太平洋戦争は日本が中国や東南アジアの国を侵略した戦争だったのに、あの教科書は『侵略』という言葉を一言も使っていないの。あの戦争は日本を守るための戦争だったとか、東南アジアの独立を早めるきっかけになったとか、間違ったことを書いているんだよ。まるで子どもたちに戦争はいいことだ、戦争はかっこいいと教えようとしているの。そんな教科書は絶対にみんなに渡したくないから、反対しているんだよ」

 すると、その6年生の女の子は、「戦争は悪いことだよね。私、そんな教科書で勉強したくない。そんな教科書を使う中学に行きたくない」と言いました。そのうち男の子たちも集まってきて、「おれも戦争はいやだ」「戦争はよくない」「そんな中学には行きたくない」と言い始めました。ひとしきり、戦争と平和の話になり、学校で平和を願う絵を描いた話や、戦争で象がいなくなった国(クロアチア)に象を送った話などが出ました。子どもたちはこのようにごく自然に「戦争はいやだ」と言い、平和を願っているのです。

 この子どもたちは、今、中学1年生になり、「つくる会」教科書を渡され、授業も始まっているかもしれません。子どもたちの願いを踏みにじる「つくる会」教科書を採択した大人たちの責任は非常に重いと言わざるを得ません。

 もう一つ、子どもに関るエピソードを紹介させていただきます。この話には前段もあります。

 杉並区は韓国ソウル市ソチョ区と友好姉妹都市関係を結び、長年に渡り交流を深めてきました。昨年5月に、私たちはソチョ区の区長さんとソチョ区選出の国会議員さんをお招きして、「共通の歴史認識を求めて」というシンポジウムを行いました。その場に杉並区の山田宏区長も招きましたが、山田区長は参加を拒否しました。国会議員さんは外務省を通じて正式に面会を求めましたが、山田区長はそれも拒否しました。もし山田区長が自分の考えは正しいと信じているならば、堂々と面会して意見を開陳し、議論すればいいと思います。それができないのはどこかにやましい気持ちがあるからとしか思えません。

 さて、杉並区とソチョ区は毎年夏に中高生の交流事業を行っています。昨年は杉並区の中高生がソチョ区を訪問するという事業でした。これは8月9日から12日に予定されていました。
 採択を審議する教育委員会はこの事業の前の8月4日でした。この日に「つくる会」教科書を採択したら、ソチョ区側が反発し事業に影響が出るのではないか、そんなことになったら山田区長に傷がつくと考えたのでしょう。4日の教育委員会では歴史の審議を紛糾させ、慎重な審議を求めるという名目で社会科のみ採択を延期したのです。延期された教育委員会で「つくる会」教科書を採択したのは12日でした。

 この日に韓国から帰国した中学生のある子どもは、「つくる会」教科書が採択されたと知って泣き出してしまったそうです。ソチョ区の中高生たちと交流し、日本と韓国の架け橋になるのだと決心して帰国したのに、杉並で「つくる会」教科書が採択されたと知ったら、友だちになった子やホームステイ先のお父さん、お母さんたちがどんなに悲しむだろうと考えるとつらくてたまらない、と言って・・・。

 そして最近お母さんに聞いたところによると、今年はソチョ区から杉並に中高生が来るけれど、その中学生は「杉並区」の行事には二度と参加しないと言っているそうです。大人たちの心ない仕打ちによってその中学生がどんなに傷ついたことか、考えてみて下さい。

 杉並区教育委員会は歴史教科書に限り、教員の評価の最低だった「つくる会」教科書を採択しました。他の教科はすべて、「先生方の推薦しているものでいい」ということで決まったのです。なぜ歴史だけ、そうならなかったのか。それは政治的な意図が介入したからとしか考えられません。愛媛でも加戸知事が「つくる会」教科書推薦の発言をしたと聞いています。政治が教育に介入することは教育基本法10条違反であり、決して許されることではありません。

 政治が教育に介入すれば、教育は国家によって統制され、戦前と同じように国家のために命を捧げる子どもたちを育てることになります。

 杉並でも「つくる会」教科書採択取消しを求め、裁判を起こしています。愛媛でもこの採択の違法性を認め、採択を取消すようどうぞよろしくお願いします。
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by lumokurago | 2006-06-19 21:57 | 杉並教科書裁判
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