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鼎談「美しい国の行く末」より・その1

「法と民主主義」2006年12月号 鼎談「美しい国の行く末」より引用します。
出席者は
伊藤千尋氏(朝日新聞記者)
大脇雅子氏(弁護士・前参議院議員)
佐藤むつみ氏(弁護士・「法と民主主義」編集長)

大脇:私は60年安保のときに国会の周りをぐるぐるぐるぐる回って、請願デモに参加した。・・・国会にいて、一番ショックだったのは、いま国会の周りで起きているデモ、請願というのですが、デモの構図が全く同じだったことです。集会をして、議員と手を振って、頑張りましょうといってシュプレヒコールをやって、請願書をもらう。警察の規制が強化され、デモの人数が少なくなっただけですよね。えっ30年経っても同じなんだって思ったんです。それがものすごくショックだった。

草の根の声が、国会の審議システムに乗らないようになっている。だから受け皿としての機構もない。花火のように国民の意思が国会の中で消えてしまっている。・・・略・・・

市民は議員のもとへファックスや電話や手紙で出そうとするのだけれど、秘書がポイと棚にほっかっちゃえば、議員のところに届きません。議員に直接陳情しても、党議拘束があって、そこで党議に反して反対する議員がどれだけいるかという問題になる。やはり国会の中で国民の草の声を審議するシステム・・・をもう一度検討しなければならないと私は思います。

伊藤:・・・略・・・(かつて総資本対総労働と呼ばれた争議を率いた三井三池の)炭労の副委員長がこう言ったのです。『あの闘争で、総労働側が総資本に対して負けたのはしょうがない。それは力、権力の違いがあるから。負けたのはしょうがないとしても、でもそのあとが問題だ』と。というのは、そのあと総資本側は、あの壮大な争議から学んだというわけです。つまりいままでと同じようにやっていれば、また労働者から反発を食って経済が停滞する。そうするとやり方を変えなくてはいけない。そこでもって日本型の会社主義、社会主義のような資本主義が出てきた。・・・

「ところが」とその炭労の人が言ったのは、「労働側はあの争議から何も学ばなかった。いまだにエイ、エイ、オウとやるだけだ。結局、労働側はそこで敗北した」と。あそこで日本の総資本側は進歩した。労働側は進歩しなかった。

同じようなことが今の政治についても言えて、自民党というのは進歩しているんです。野党側のやっているような改革とか、そういうのを取り入れていけば受けるんだと学習しているわけです。本来なら攻めなければいけない野党側、あるいは労働側、市民側が、攻めるべき新しいやり方を構築してこなかったというのは、僕は大きな問題だと思うのです。

それともう一つ、やっぱりメディアですよ。メディアは、いま何が問題なのかを指摘して、国民にその考え、主として行動するようなものの基盤を提示しなければいけないのに、きちんとやってこなかった。それこそ目先の新しいものに追随するようなやり方できた。

労働側、野党側が新しい自分たちのやり方を構築しなかったことと、メディアが果たすべき役割を果たさなかった。これが日本の民度の堕落につながっていると思うんです。逆に資本側は、そして自民党は、ちゃんとそれなりの改革を自らやってきた。だから今日の成功があると思います。

by lumokurago | 2007-01-11 21:54 | 社会(society)
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