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安倍裁判第2回口頭弁論報告記事(JANJAN)

 ひらのゆきこさんがインターネット新聞JANJANに記事を書いてくださいました。

素人が安倍晋三を訴えた―「杉並教科書裁判」第2回口頭弁論

 2月15日(金)午後1時15分より東京地方裁判所で「杉並の不当な教科書採択取り消し裁判(平成18年〈ワ〉第20396号 安倍晋三等に対する損害賠償請求事件)」第2回口頭弁論が行われました。前回欠席した被告側は弁護士が2名出席し、原告8名、裁判官3名。29名の傍聴人が見守る中、弁護士のいない本人訴訟の裁判が始まりました。

 裁判が始まる直前に被告側の弁護士が入廷し、書類にサインをしたりハンコを押したりしたあと、パソコンを出し画面を見ながらなにか入力していました。数分後にもう1名の弁護士が入廷し、被告席に座りました。2名とも男性で、弁護士というより活動的なビジネスマンといった印象を受けました。前回より原告が2名増えた原告席からは、打ち合わせをしているのかときどき笑い声が聞こえてきました。午後1時15分、正面のドアが開いて松井裁判長と裁判官2名が入廷し、裁判が始まりました。

 書記官の開廷の宣言後、原告代表の女性が手を挙げ、第1回目の口頭弁論のとき裁判官に自己紹介を求めたように、被告側代理人の弁護士に対しても自己紹介を求めると、2人ともちょっとビックリしたような表情をしながらも、裁判長の「名前だけお願いします」という言葉にそれぞれ名前を名乗りました。声が小さく、また、やや早口であったので、傍聴席にはその声がよく届きませんでした。

 原告側の提出した準備書面に記載ミスがあったのでそのことについての説明などのあと、裁判長から今日の裁判の進め方についての説明がありました。途中で、原告代表が「ちょっとごめんなさい」と言いながら、口頭で陳述したい旨の申し出があり、裁判長が5分の陳述を認めました。裁判長がさらに説明を続けようとすると、原告代表が再度発言を求め、今日の裁判の時間を尋ねました。裁判長が「15分用意しています」と答え、「全部で15分なので、原告側の陳述は5分で終わらせてください」と言うと、原告代表は「傍聴にきてくれた人たちにも聞いてもらいたいので、口頭で述べたい」と述べ、裁判長から「(口頭で)主張してもかまわないが、時間の制約があるのでその辺を勘案しながらやってください」との言葉がありました。

 原告の男性が、裁判所に提出した準備書面(6)を読み上げました。

 「第1回口頭弁論調書に対する異議申立と要求」と題し、4項目(※文末の要約を参照)の内容を読み上げたあと、「要求」として、「1.裁判の公正さ及び正確さを確保するため、裁判所が弁論を録音し、原告及び被告に公開すること。2.裁判所が上記のことを行わない場合は、原告らが弁論を録音する。3.弁論調書作成は、原告・被告・裁判長の三者の確認を必要とすること」との主張を行いました。しかし、いずれも「(慣例として)認められていない」として、裁判長に却下されました。

 原告代表が「すいません」と発言しようとすると、裁判長が「ちょっと待ってください」と止め、「念のために申し上げますが」と断りを入れながら裁判の進め方についての協力を求めると、原告代表は「素人なので・・・」と理解を求めた上で、弁護士のいない本人訴訟なので裁判長の指導を仰ぎながら審理を進めたいとしながらも、市民の関心の高い裁判なので新たに原告となった2名の意見陳述を行いたいと申し出ると、裁判長は時間的に無理であると答え、原告代表に準備書面(5)を陳述するように伝えました。

 原告代表が準備書面(5)を読み上げると、裁判長が「ちょっとよろしいですか」と声をかけ、「(原告側の時間は全部で)5分ということなので、簡潔にお願いします」と注意をした上で、裁判が円滑に進むように協力してほしいとの要望を述べました。原告代表が「わかりました」と答え、準備書面(5)を読み上げました。

 「松井裁判長は第1回の口頭弁論において、被告安倍晋三の不法行為の具体的な内容を記載する準備書面の提出を求めた。被告安倍晋三の不法行為の具体的な内容は次の通りである。1.中学校歴史教科書の「従軍慰安婦」という記述を削除しろと文部省に圧力をかけた。2.教科書会社にも「(教科書に従軍慰安婦のことを載せたのは)誰の責任か」と恫喝した。3.内閣外政審議室に圧力をかけた。4.吉見義明中央大学教授にも圧力をかけた。5.中曽根弘文文部大臣に圧力をかけた。6.教科書検定基準に圧力をかけた。7.教科書採択への介入を公然と表明した。8.大学入試センターにも圧力をかけた。9.河村文科相に「近隣諸国条項」削除を求める圧力をかけた。10.文科省は政治家団体の圧力に屈した」

 原告代表がさらに続けてそれぞれの「圧力」の具体的な内容を読み上げようとすると、裁判長が、制限時間がきたことを告げました。そのまま読み続ける原告代表に対し、「ちょっとやめていただけますか」と中止を求めると、原告代表が「あと1分」と言い、さらに大きな声で読み続けました。裁判長はちょっと困ったような表情でほかの裁判官と目を合わせながら、二言三言言葉を交わし、「では、1分」と答え、発言の許可を与えました。

 原告代表が、被告安倍晋三が事務局長であった「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」(以下「議員の会」)が中学校歴史教科書の「従軍慰安婦」という記述を削除しろと文部省に圧力をかけたときの具体的なやりとりなどを読み上げると、裁判長が「はい、1分経過」と言い、制限時間がきたことを告げると、原告代表が「ちょっとごめんなさい。最後がとっても重要なので……」と言いながら、被告らが中学校歴史教科書から「従軍慰安婦」の記述を削除させ、「つくる会」教科書を採択させるために、文部省、教科書会社、歴史学者、大学入試センターなどに圧力をかけたことに対し、教育基本法第10条(改正教育基本法では第16条)に違反するとして、この裁判を提訴した理由を明らかにしました。

 裁判長は再度時間が超過していることを告げた上で、「裁判の進行に協力してほしい」と理解を求めました。また、被告側に対し、被告側が提出した準備書面(1)の内容についての質問と確認がありました。

 被告側の準備書面の第1の2に、「平成9年2月『日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会』が設立された」とあるが、設立という言葉は法人格をもつ団体のみ使う言葉であり、この「議員の会」は法人に準ずるのか否か、そうでないとすればどのような位置づけになるのか、といったことや、「議員の会」の事務局長という立場や、自民党と「議員の会」との関係などについて、被告のほうが説明しやすい立場にいるのでそれらのことについて被告側に説明を求めました。

 また、原告側が準備書面(5)で述べている具体的事実についての認否を被告に求めました。さらに、最後の3行(筆者注:本裁判が司法権の範囲外の場になる懸念があるので、適正な訴訟指揮のもと、直ちに本訴は棄却されるべきであるとする趣旨の内容)は「ふさわしくない」として、被告に対し注意がありました。

 被告側から原告に対し、書面を自由民主党や下関の事務所(安倍首相の選挙区の事務所)などあっちこっちに送ると混乱するので弁護士事務所(1ヶ所)だけに送ってほしいという要望がありました。

 原告側から被告に対し、被告側が準備書面(1)と当事者照会回答を送付してきたのが昨日(期日の前日)の午後6時半から7時頃であったことに対し、被告側の誠実な対応を求めたい、との要望が伝えられました。

 次回の裁判は、6月1日(金)午後1時15分~ 東京地裁527号法廷。

裁判のあとの説明会

 前回傍聴した人たちに加え、今回はじめて裁判を傍聴したという人たちも多く、「面白かった」「カルチャーショックを受けた」といった意見や感想が聞かれました。また、ほかの裁判に関わっている人たちからは、裁判についての意見や助言などがありました。松井裁判長が安倍首相と「議員の会」についての関わりを明らかにするように被告側に求めていたことに対しては、原告や傍聴人の多くが「一歩前進した」として評価する声が多く聞かれました。

 同じように教科書の裁判を行っている愛媛では2つの裁判のうちの1つが結審したそうです。裁判官によっては十分な審理もなくいきなり結審というケースもあり、松井裁判長の裁判の進め方に対し、「評価する」との意見が、原告、傍聴人からともに出ました。同様の裁判をしている各地の人たちが厳しい裁判を強いられている中で、東京地裁で頑張っている杉並の原告たちに対し、「頑張ってほしい」との声が上がりました。また、これを機会に次回も裁判の傍聴をしたい、という人たちも大勢いました。裁判の時間を15分とする根拠はどこにあるのか、疑問の声を挙げる人たちもいました。

筆者の感想

 前回に引き続き、今回も女性パワーにやや押され気味の松井裁判長でしたが、市民の訴えに対し、誠実に向き合って対応しているとの印象を受けました。被告側が準備書面でこの裁判に対し、本来の目的となっていない懸念があるとして棄却を求めたことについて、「(文面が)ふさわしくない」とする裁判所の見解を述べるなど、松井裁判長が公平中立の立場で双方の意見に耳を傾けようとする姿勢が感じられました。傍聴人も前回より増え、この裁判に対する関心が高まっていることを感じました。

 傍聴人の女性が語った「10歳のとき空襲に遭い、死体の中を逃げ回った自らの体験が平和を求める活動に自分を駆り立てている。同じ光景を2度と見たくない」という体験談を聞きながら思ったのは、歴史を知ることの大切さでした。歴史教科書の未履修が問題になりましたが、過去を知ることは現在を知ることでもあります。再び同じ過ちを繰り返さないために、事実を捻じ曲げることなく、歴史的事実を知り、それを伝えることの重要性を訴えているこの教科書裁判の原告たちのように、この教科書裁判は、私たち1人ひとりが過去とどのように向き合うのか、そのことが問われている裁判であるのとの感想を持ちました。

※準備書面(6)の要約

1.第1回の口頭弁論で原告が裁判官に自己紹介を求めたのは、主権は我々国民にあり、裁判官にあるのではないこと、裁判官が偉いのでのではなく、裁判官は我々国民のために働いていることを確認し、実現するためであったこと。

2.原告が裁判所に録音テープをとってほしいと要望したのは、必要なことは書記官がメモをとっているということであるが細かい内容は記録に残らないことに疑義を感じること。また、裁判所では録音テープをとっていないという事実はあまり知られていないのでこれを周知させる必要があること。

3.原告が要求した口頭弁論主義の徹底について、「裁判所では年間2万件以上の裁判を民事部50部で行っているため、1つひとつに時間をかけることができないこと、どの裁判も重要なので、迅速、かつ正確に行わなければならない」との説明が裁判長からあったが、国民は裁判を受ける権利が憲法で保障されており、1つひとつの裁判が重要であるからこそ口頭弁論主義を徹底させる必要があると考えること。

4.松井裁判長が第2回目の口頭弁論では被告からの答弁書について反論しなくてもよいと述べたことに対し、被告は第1回の口頭弁論に欠席したり、答弁書をギリギリに出てくるなど、不誠実な態度をとっている。そのことを考えると、(松井裁判長が)答弁書に反論しなくてもいいとしたことを調書に記載する必要がある。
(ひらのゆきこ)

*****

 今日仲間の原告2人と話したら、「(私が)礼儀をわきまえており、とてもよかった」と言われました。(そうだったんだ。よかった)
 傍聴した人からは次のような感想もいただきました。

*****

 第2回目の口頭弁論大変お疲れ様でした。
傍聴席からの感想としてもとてもよかったと思いました。
 
 じっくり被告代人の二人を観察していましたが、入廷したときから前半は原告側を舐めているふうに見えました。バカではなさそうですが、こちらをまともに相手にはしたくないという態度、見たくも無いはずの書類にずっと目を落としていました。目線を合わせたくないのでしょう。

 初回の欠席が裏目に出て、原告の皆さんのほうが、よほど落ち着いて頼もしい限りでしたね。 主張もするけど礼儀も最低限わきまえて優秀な市民という感じ。

被 告代人はノートパソコンなんか出しちゃって、原告がびっくりするとでも思ったんでしょうか?役に立ちませんよ・・・ネ。次回から原告側もノートパソコン出しまくったらどうですか? 相手より多く!

 わからない言われ方には、どんどん質問確認するというのは確かに大事ですね。

*****ここまで

 礼儀をわきまえず、主張ばかりしていたら、裁判長も被告に注意してくれなかったかもしれないと思います(本裁判が司法権の範囲外の場になる懸念があるので、適正な訴訟指揮のもと、直ちに本訴は棄却されるべきであるとする趣旨の内容に対して「ふさわしくない」と注意してくれた)。
被告に対して、当事者照会に答えろという命令は出してくれませんでしたが、「本来原告が明らかにすべきであるが、被告の方が説明しやすい立場にいるので被告が明らかにするように」とまで言ってくれました。これは私たち普通の市民が権力の中枢である首相と多数与党を訴えたことは「蟻と猛獣」(初め「蟻と象」としていたのですが、「象」がかわいそうなので「猛獣」に変えました。けど「猛獣」もかわいそうかも)以上の力の差があるので、証拠開示を要求してほしいと主張したことに対して、違う形、可能な形で答えてくれたものとも言えます。

 うーん、これからどうなるかわかりませんが、ここまでは市民の立場を考慮してくれており、誠実な裁判長であると私も思います。
こちらも誠実に、礼儀をわきまえながら、しかし攻撃の手は緩めませんぞ。
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by lumokurago | 2007-02-20 19:37 | 安倍裁判
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