暗川  


写真日記
by lumokurago
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
検索
リンク
ご感想をお寄せ下さいmailto:lumokurago@yahoo.co.jp

嫌がらせコメントは削除させていただきます。

必ずしもリンクするHPの意見、すべてに同調するわけではありません。ご自分で情報を選んでください。

原子力資料情報室

小出裕章非公式まとめ

沖縄タイムス

暗川メインページ
私の下手な絵などを載せています。

杉並裁判の会
私たちの裁判の会です

ポケットに教育基本法の会

「つくる会」教科書裁判支援ネットワーク

もぐのにじいろえにっき
もぐちゃんのページ

プロテア
リリコおばさんの杉並区政ウォッチング

鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
松田まゆみさんのページ

熊野古道の路沿い
鈴さんのページ

風に吹かれてちゅちゃわんじゃ
小笠原父島で農業をやっているサエちゃんのブログ

三宅勝久さんのブログ
杉並区在住のジャーナリスト

カテゴリ
以前の記事
ライフログ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

住民訴訟準備書面(5)官製談合の司令塔山田区長

教科書官製談合の司令塔・山田宏杉並区長

 1.山田宏区長の独断的・恣意的な教育委員・教育長任命

2000年11月、山田宏杉並区長(以下、山田区長という)は突然、任期満了の2人の教育委員と教育委員長を更迭した。任期満了の委員は、再任されるのが慣例であり、当然そうなるであろうと思われていた。にもかかわらず山田区長が彼らを更迭したのは、彼らが山田区長の不当な教育への介入に物申していたことと、特に教科書採択に関して「日常子どもたちと共に過ごしている、現場の教員の意見が尊重されるべきだ」と委員会で述べていたことが大きな原因であったと考えられる。

教育委員の選任に当たっては、議会の各会派に意向を打診するのが慣例だったが、山田区長は、独断的、恣意的に候補者を決めた。一人目の候補者は佐藤欣子氏(弁護士)である。佐藤氏は山田区長出身の松下政経塾で講師を務めたこともあり(区長証言)、産経新聞にも時々私見を書いていた「新しい歴史教科書をつくる会」(以下、「つくる会」という)の有力な賛同者の一人である。区民による猛烈な反対運動が展開され、区長は佐藤欣子氏を候補者として議会に提出できなかった。

次に区長は同じく「つくる会」の支持者である大藏雄之助氏と宮坂公夫氏を候補者として議会に提出し、区民の多くの反対を押し切って、また、区議会与党である公明党が採決の際退席する中、議会の同意を取り付け、両氏を教育委員とした。

2001年の採択のための教育委員会では3対2でかろうじて「つくる会」教科書は採択されなかったが、その後、2003年6月に山田区長は教育長を、元区長室長であり懐刀である納冨善朗氏に入れ替えた。納冨氏は「03年4月、山田区長に不倫疑惑が浮上したときの区長室長、『疑惑の“火消し役”として区長に評価されたと言われています』(区関係者)」(『週刊朝日』2005/8/12号)という人である。(甲14号証-準備中)

杉並区教育委員会(以下、区教委という)は2005年8月に「つくる会」主導の扶桑社版歴史教科書を違法に採択した。そして杉並区は全国583の採択地区の中で栃木県大田原市と共にたった2ヶ所、「つくる会」教科書を採択した不名誉な場所となった。

 2.山田区長と「つくる会」の関係

2005年2月21日、杉並区セシオンホールで行われたCS放送「日本文化チャンネル桜」(以下、「チャンネル桜」という)杉並支部発足記念講演会を、杉並区・杉並区教育委員会が後援し、山田区長自らもパネリストとして参加した。他のパネリストには、「つくる会」の有力なメンバーである渡部昇一氏(上智大学名誉教授)、クライン孝子氏(ノンフィクション作家)などが参加しており、「つくる会」が主張している歴史観を述べ、教科書採択にも言及していた。

「杉並区教育委員会後援等名義使用承認事務取扱要綱」第4条2項(3)には「事業活動が非営利であること」とあり、株式会社である「チャンネル桜」の後援を行うことは、上記の要綱に違反している。それにもかかわらず「杉並区・杉並区教育委員会」の後援を強行したことからも、山田区長と「つくる会」が深い関係であることは明らかである。

ホームページで靖国神社参拝などを呼びかけている「チャンネル桜」の創設提案賛同者は、「つくる会」の代表執筆者である藤岡信勝氏や「つくる会」の賛同者で構成されている。設立発起人には、「つくる会」元副会長であり、「つくる会」主導の扶桑社版教科書の元監修者であった高橋史朗氏(埼玉県教育委員)や杉並区議会議員の松浦芳子氏が名前を連ねている。(甲15号証)

松浦芳子区議は「日本会議」の東京都本部理事であり、「日本会議」の機関誌である『日本の息吹』の中で「杉並から日本を変える。歴史の教科書を変えたいから議員になった」と答えている。松浦芳子区議が議員に立候補した際、山田区長は推薦人として熱心に応援していた。さらに山田区長は「チャンネル桜」で月一回、番組を担当している。

松浦芳子区議は著書で高橋史朗氏を尊敬すると書いているが、その高橋史朗氏は「すぎなみしあわせ文庫・ココロマメ」の編纂委員として杉並区に関わっている。(甲16号証)

松浦芳子区議は『日本の息吹』(平成17年9月号)の「杉並から日本を変える―扶桑社版歴史教科書採択への道―」というインタビュー記事の中で、「採択実現の鍵は?」という質問に答えて、「一つは、区長、教育長が不当な圧力に屈せず、正しい意見が言える人であったこと」と延べ、山田区長が教科書採択に関して意見を述べていたことを明らかにしている。(甲17号証)。

3.山田区長のゆがんだ歴史観

山田区長は2004年、2005年の成人式で、新成人を前にして二人の特攻隊員の手記を読みあげ、「あなたたちと同じ年齢の若者が戦争に尊い命をささげた。今の平和で繁栄した日本の礎となった人たちに感謝するように」と訓示した。

若者たちは戦前の皇民化教育によって国のために命をささげたのであり、戦後、日本は皇民化教育を否定し、二度と繰り返してはいけないと反省して教育基本法を制定した。そのことを忘れ、新成人に特攻隊に感謝するようにと訓示するとは、戦後日本の反省をないがしろにした、戦前の皇民化教育への復帰に等しい行為である。

2005年5月22日、山田区長は「『日本海海戦』上映会」で講演した。「『日本海海戦』上映会」は、松浦芳子区議が代表や役員を務めている「はあもにい教育研究会」「杉並の教育を考える会」の主催である。

この上映会の講演で山田区長は、日露戦争はロシアの脅威から日本の独立、朝鮮の独立を守るためのやむにやまれぬ戦争だったとし、朝鮮の植民地化を正当化し、日韓併合は日本の安全と満州の権益を防衛するためだったと語った。これは「つくる会」歴史教科書と同じ歴史観である。さらに山田区長はここでもアジア太平洋戦争を戦前使っていた「大東亜戦争」と言い換え、大東亜戦争も自衛戦争だったとくり返した。(甲18号証)

4.山田区長の人脈、区教委と都教委の関係

2003年10月23日、東京都教育委員会(以下、都教委という)は都立学校に向けていわゆる「10.23通達」を出した。その内容は入学式、卒業式等における日の丸の掲揚、君が代の斉唱、式の会場設営等について細部に渡り規定し、教職員を校長の職務命令によって従わせるというものであった。前年までは式の前に、憲法第19条に規定される「思想及び良心の自由」に基づき、「内心の自由」について生徒、保護者に説明を行っていたが、その説明も禁止された。2006年9月21日の御庁判決(国歌斉唱義務不存在確認等請求事件判決)において、「10.23通達」は教育基本法10条に反し、憲法19条に反しているとして、教職員に国歌斉唱義務はないとされた。

区教委はこの違法な「10.23通達」を受け、区立学校に向けて区独自に同様の内容の通達を出した。このようなことを行ったのは都内で杉並区ともうひとつの区だけである。また、2005年8月の杉並における「つくる会」歴史教科書採択にあたっても、区教委は都教委のやり方を踏襲し、採択に至る態勢作りをした。(後に準備書面で詳しく述べる)。
 
2006年4月、山田区長は納冨善朗教育長の辞任に伴い、都教委の指導部長だった井出隆安氏を教育長に選任した。井出氏は都教委において「つくる会」教科書に有利になるように恣意的な「学校用教科調査研究資料」を作成し各教育委員会に提示するなど、「つくる会」教科書採択の中心にいた人物である。また、指導室長であった松岡氏(都教委出身)を庶務課長に据え、指導室長には同じく都教委から種村氏を引き抜いた。都教委は御庁判決で教育基本法10条に反し、憲法19条にも違反したと判断されたが、山田区長は都教委と結託し、「つくる会」歴史教科書を都内で唯一採択した杉並区で教育への政治介入を強化しているのである。
 
2004年1月25日、NPO法人「じゃんけんぽん」(法人日本児童文化教育研究所)の発足記念講演会が、都教委、区教委の後援を得て行われた。内容は高橋史朗氏による「家庭崩壊の処方箋『親学講座』」であり、山田区長も挨拶している。他に土屋たかゆき都議が挨拶している。土屋たかゆき都議は2006年6月、「新しい歴史教科書をつくる会」から八木秀次氏が袂を分って設置した、第二「つくる会」とも言うべき「日本教育再生機構」に発起人として参加している。土屋都議には石原都知事が「今、国家と言うものを踏まえて政治、社会の現状を捉える人間が少ない中、土屋さんは国家、東京、民族に対する愛着があるからゆえ、危機感をストレートに出し行動している稀有な政治家であり、私は強い友情を感じ、一緒に仕事をしている」ということばを贈っている(土屋都議のHPより)。
 
2006年2月12日には安倍晋三首相自らが杉並区立児童青少年センターを視察した。(甲19号証)安倍晋三は1997年2月に結成された「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」(後に「若手」を名称から削除する。以下、「議員の会」という。)の事務局長を務めていた。「議員の会」と「つくる会」とは彼らの言う「自虐的な歴史観を持つ教科書」を排除し、「新しい歴史教科書」をつくるために結成された双子の兄弟(姉妹)のような関係にある組織である。「議員の会」は「つくる会」主導の扶桑社版教科書採択を推進するために教育に不当に介入した。(詳しくは後の準備書面に書く)。安倍晋三首相自らが視察に来るほど、山田区長は安倍晋三首相と関係が深いのである。また、2月14日には区立新泉小学校の道徳授業地区公開講座に高橋司郎氏を呼び「学校・家庭・地域における道徳教育」と題する講演会を行った。(甲20号証)
 
このように山田区長はこういった超タカ派の議員らと深いつながりを持ち、彼らを杉並区に呼んで講演等を行い、また、教育基本法10条、憲法19条に違反した都教委とつながり、積極的に都教委のやり方を取り入れ、その上、都教委出身の人物を区教委のトップに据えて、杉並の教育を破壊しようとしているのである。

結語

以上のように山田区長は成人式に特攻隊を賛美し、朝鮮の植民地化を正当化し、「大東亜戦争は自存自衛の戦争だった」とするゆがんだ歴史観を持つ人物である。山田区長は区長という公の立場にありながら、ゆがんだ歴史観を宣伝する「チャンネル桜」に定例番組を持ち、発言を続けている。これは教育への政治の介入を禁じた旧教育基本法10条(改悪教育基本法では第16条)に違反する不法行為である。山田区長は『ガバナンス』2005年2月号で「教育行政は区長がやるものだ」とも発言しており、やりたい放題・言いたい放題の観を呈している。(甲21号証―準備中)

訴状で指摘した5項目の違法性のすべては、山田区長のゆがんだ歴史観、独裁者とも言うべき独断的・恣意的な行動を根っことし、山田区長を司令塔としてなされたものである。つまり教科書官製談合の「天の声」は山田区長の声であった。
 
 (1)杉並区教育委員会の適正手続き違反と採択規則・要項の恣意的濫用 
     ①杉並区区立学校教科書の採択に関する規則違反
     ② 同規則・要綱の恣意的濫用の違法性    
     
 (2)同区教育委員会が教員による「教科書調査報告書(学校用)」を書き換えさせたことの違法性(公文書偽造)
     ①該当学校長の公文書偽造の違法性
     ②杉並区教育委員会の公文書偽造指示の違法性と職権濫用
    
 (3)同区教育委員会が本来1日ですむ教育委員会を2日に渡り開催し、採択日を恣意的に延期画策したことの違法性。
     ①不要な委員会の恣意的開催の違法性

 (4)同区教育委員会開催に関わり必要のない臨時警備業務を委託したことの違法性
     ①過剰警備に予算を執行したことの違法性

 (5)教科書採択は国と一体となった入札行為であり、ここにおいて特定の扶桑社の歴史教科書を選ぶように誘導するために、前述(1)~(4)の違法行為を犯したことは杉並区の官製談合であり、それを被告が容認し、もしくは推進した違法性

山田区長ひとりの不法な介入のために、採択率が0.5%にも満たない全国から拒否された誤った歴史教科書を杉並区の子どもたちは使わされているのである。全国で使われている「つくる会」歴史教科書(扶桑社版)の約40%は杉並区で使われている。どう考えても異常である。裁判所は山田区長には「つくる会」主導の扶桑社版教科書採択への非常に強い意向があったことをまず、ご理解いただきたい。

尚、期限までに準備できなかった証拠類は、準備でき次第提出する。

以上
[PR]

by lumokurago | 2007-02-24 01:41 | 杉並教科書裁判
<< ねこでまったり 住民訴訟準備書面(4)期日変更... >>