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「我、自衛隊を愛す 故に憲法9条を守る」を読んで

『我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る』を読んで

c0006568_1915559.jpg 著者:箕輪登/竹岡勝美/小池清彦
出版社:かもがわ出版
定価:1400円+税 

 自民党タカ派といわれる山崎拓氏が、社民党とみまがえるほどの発言をされ、「私の立つ位置は少しも変わっていない。自民党が右に行ったのです」とおっしゃるのを何度も聞いた。加藤紘一氏や野中務氏らも今や革新的に見える。今度は防衛省元幹部3人の言をまとめたこの本が出版された。

 この本に登場する3人を紹介しよう。1人目の小池清彦氏は防衛研究所長、教育訓練局長などを歴任、2人目の竹岡勝美氏は岡山・鳥取県警本部長の後、防衛庁人事教育局長、官房長を歴任、3人目の箕輪登氏は防衛政務次官、郵政大臣などを歴任した、押すに押されぬ防衛省元幹部である。

 箕輪登氏は5,600名以上の原告による全国11地裁、13訴訟となった戦後最大の憲法訴訟である自衛隊イラク派兵違憲訴訟の火付け役として有名で、自民党にもこういう人がいるのかと感動したものだが、ここにお名前を挙げた方々は皆、革新的でもなんでもない、「戦争は絶対にしてはいけない」という人間としてごく当たり前な感覚をお持ちというだけなのである。なぜその方々が今や特別になってしまったのか。

 この本にある3氏の主張を簡略に箇条書きにして抜き出してみる(他にもたくさんあります)。

(1)自衛隊は憲法と両立する形の軍隊であるが、専守防衛に徹すべきで、外国に派兵すべきではない。憲法9条がなければ、戦後、日本はほとんどの戦争に参戦し、血を流していた。
(2)外国は被爆国日本の憲法9条を高く評価している。
(3)自衛隊イラク派兵は明確な憲法違反。
(4)イラク戦争は国際法違反の侵略戦争である。
(5)自衛官は海外で戦争するために志願したのではない。家族を悲しませないためにも一刻も早く撤退すべきである。
(6)日本周辺諸国に対日侵攻の名分やメリット、能力がないことは明らかであり、日本の「有事」とは米軍と日本周辺国家との戦争に巻き込まれる波及有事のみである。

 小泉元首相は「テロとの戦い」とブッシュと同じことを言っていたが、イラク戦争に自衛隊を派兵しなければ、日本がテロにあう可能性はなかったとも指摘されている。アフガニスタンで医療等の支援活動をされている中村哲さんやイラクで活動しているNPOの人々も同じようにおっしゃっていた。

 3氏共に憲法改正は集団的自衛権を解禁し、つまり外国に侵略するアメリカ兵を守るために日本人が血を流すことであると明言されている。政治家たるもの国民の命を守り、幸せに暮らせるようにするのが仕事であるのに、今の政治家はその役割を忘れ去って一体何をしているのかと口々に批判されている。

 箕輪登氏の自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟第10回口頭弁論における証言を読み、北海道訴訟弁護団事務局長の佐藤博文氏の解説を読みながら、箕輪さんの真剣に必死に平和を求める生き方に涙があふれてしかたなかった。

 箕輪さんの葬儀の会葬礼状の言葉を次に掲げます。

 「何とかこの日本がいつまでも平和であって欲しい。平和的生存権を負った日本の年寄り一人がやがて死んでいくでしょう。やがては死んでいくが死んでもやっぱり日本の国がどうか平和で働き者の国民で幸せに暮らして欲しいなとそれだけが本当に私の願いでした。みのわ登」

 箕輪さんだけでなく、後藤田正晴氏にも「日本への遺言」という本がある。「タカ派」「カミソリ」と呼ばれた政治家が、「遺言」として「平和」を説き、「右傾化」を憂い、「戦争だけは絶対にやってはいけない」と主張せざるを得ない時代が今である。同じ政治家でありながら、国民の幸せなどは全く眼中になく、自らアメリカの植民地になることを欲する現在の政治家たち……何が彼らをそうさせているのだろうか。

 政治家がそう志向している以上、それを止めるのは国民一人ひとりである。箕輪さんの足元にも及ばないが、安倍晋三を訴えて裁判を行っている者として、箕輪さんに学びたいと思う(関連サイト参照)。今度「改正」教育基本法違憲訴訟も提訴する。JanJanに記事を載せていただいたが、提訴は6月中下旬まで延期するので、原告を引き続き募集している。箕輪さんに続く志ある多くの方々のご連絡をお待ちしています(関連記事参照)。

 また、ここには書く余裕がなかったが、この本には「加害者」としての立場からの発言もあり、今の政治家からは失われてしまった当たり前の感覚、重要な指摘などがちりばめられているので、ぜひ多くの皆様に読んでいただきたい。
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by lumokurago | 2007-04-16 13:09 | JANJAN記事
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