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熱気あふれる県民大会 秋の沖縄紀行(3)  JANJAN記事

熱気あふれる県民大会 秋の沖縄紀行(3)

<9月29日>
 いよいよ県民大会の日です! そこら中に「県民大会を成功させよう」という立て看板やポスターが見られます。新聞やクーポン券などに、県民大会会場である宜野湾海浜公園の最寄りのバス停までの「往路無料」のバスの券がついています。「コピーでも乗車可」ということです。

グリンピースのエスペランサ号見学

 午前中、那覇ふ頭に寄港しているグリンピースのエスペランサ号を見学に行きました。予定より早く着いたのですが、一人の女性が新聞を片手にスタッフに話しかけていました。「集団自決」問題に関する新聞記事をラミネートしたものを渡して、集会などで使ってください、と言っていたのです。私はこの女性に「本人訴訟で安倍晋三を訴えたんです。今は教育基本法違憲訴訟をやっているんです」と話しかけました。この方は元高校教員で、Kさんという方でした。「本土でそういう運動をするのは大変でしょう。がんばっていますね」と励ましてくださいました。

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 那覇ふ頭に停泊するエスペランサ号

 Kさんと話しているうちに見学開始時間の10時になり、二人でスタッフから説明を聞きました。「エスペランサ」は、スペイン語で「希望」という意味、とのことです。今回、エスペランサ号は泡瀬干潟と辺野古の海を調査し、辺野古の基地建設に反対するために来航したそうです。

 乗組員が船の中を案内してくれました。デッキにある古びた鐘について説明してくれました。今は使っていないが、昔、時間を知らせたり、乗組員に合図するために鳴らしていたそうです。「鐘を鳴らして『Ten o’clock.All is well.(10時。すべて順調)』と言ってごらんなさい」と言われ、私がやってみました。

 それから6隻のボートを見せてもらい、計器室、食堂、船室などを案内してもらいました。普段は見せていないエンジンルームにも入れてもらいました。エスペランサ号は極地での航行も可能で、ヘリコプターも搭載できます。乗組員はさまざまな国籍の19名の船員たちです。愛嬌たっぷりの彼らに、10月2日に辺野古で会うことを約束しました。

宜野湾海浜公園へ

 Kさんは宜野湾在住で、車で私を県民大会会場まで連れて行ってくれました。県民大会は3時から。こちらにも早く着き過ぎたので、本を読んでいました。この機会に再読しようと、25年前に読んだ『ミーニシ吹く島から』(森口豁著・アディン書房・1980年)を持参していたのです。本土出身の著者が若くして沖縄に住み着いて15年(1959年から1974年)、「沖縄」問題はすぐれて本土の問題であるということを告発した本です。少しだけ、引用します。

 【いつの時代も支配者はたいそう強情に国民に迫ってくる。拒否しても拒否しても、美しい言葉で居直る。この強情さは本来国民の側が持つべきものだ。沖縄が持続しつづけている反戦の強情さと行動――むしろいま大切なことは、本土の思想を〈沖縄並み〉にすることではないのか――】(1970年・森口豁)。興味のある方は私のブログに来て下さい。

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 会場に向かう人々
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 発言に聞き入る人々
続々と集まる人、人、人……

 さあ、お待ちかねの県民大会が始まりました。私は2時頃から会場に来ていたのですが、すごかったです。続々と人が集まってくるのです。東京の集会では若い人はめったに見ないけど、ここで目立つのはおじい、おばあからベビーカーまでの家族づれ、高校生の部活の集団もあります。とにかく若い人が多かったです。

 若い人たちにも、戦争体験が確実に伝わっているのだと感じさせられました。宜野湾海浜公園は広大で、会場の広場までは結構道のりがありますが、ゾロゾロと会場を目指して歩く人、人、人の群れで埋まっていました。これはすごい、たくさん集まるなあと嬉しくなりました。

 2時半からアトラクションが始まりました。人に埋まった会場で、私は友だちと会えるかなあと心配でしたが、林立する旗の中から友だちの住む市の旗を見つけて会うことができました。市単位でバスを出して参加しているのです。

 もうすぐ10月だというのに、照りつける太陽は私にとっては真夏の日差しと変わらず、傘を広げて身を隠していました(遠いので傘がなくても舞台は見えません)。これだけ大勢の人が集まっているのに、私語ひとつなくシーンとして、みんな話し手の声に一心に耳を傾けていました。

 今度のことがあって、つらい気持ちを62年間胸の底にしまいこんでいたおじい、おばあが次々と証言し始めています。軍命で避けようもなかったことではあっても、家族が殺し合ったことなんて誰だって隠したいものです。

 それをどうしても言わずにはおれない気持ちにさせた、今度の検定でした。Kさんが車の中で話してくれました。「沖縄は今まで我慢に我慢を重ねてきた。それが今度のことで爆発したのよ」と。さらにKさんは「沖縄は独立すべきだ」とおっしゃっいました。「本土の犠牲になるばかりで、戦後62年経っても何も変わらない。独立しない限り沖縄は解放されないのよ」と。

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 がんばろうを三唱する人々

「おじい、おばあの話はウソだと言うのですか?」

 発言はどれも切実で身につまされましたが、高校生の「おじい、おばあの話はウソだと言うのですか?」という訴えが、最も心を打ちました。「軍の強制はなかった」と主張する人たちは、これらのおじい、おばあに直接会って「あなたの話はウソですね」と言えるのでしょうか? 本気で思っているのなら、面と向かって言ってほしいと思いました。

 主催者から、大会には11万人が参加し、今でも会場に向かっている人がたくさんいる、カンパは6百何十万円集まったと報告があった時はどよめきが起き、みんな大きな拍手で喜びを表しました。この人数は沖縄県民10人に一人の割合で、東京で言えば100万人以上が集まった計算になります。最後に、検定意見撤回と記述回復を求める決議をし、11万人もの人がみんなで「がんばろう」を三唱しました。

 これだけの人が一度に帰るのですから、帰りはとても大変でした。道路は何時間も渋滞し、普段の何倍もの時間をかけて、やっと帰り着きました。でもイライラした人はいなかったと思います。歴史に残る、これほどの県民大会を成功させることができて、バスの中は充実感にあふれ、みんなの心は熱く燃えていました。私もかけがえのない時間を共有させていただき、沖縄の熱気を肌で感じることができ、力が湧いてきました。

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 帰路につく人々

検定意見の撤回、審議のやり直しを求めよう

 この沖縄県民の島ぐるみの抗議に対して、政府はどんな対応をとるのでしょうか。10月8日の沖縄タイムス社説は、次のように述べています。

 【渡海文部科学大臣が「記述の回復」について、完全に元通りにするのは困難だと述べ、その理由を「検定への政治介入で制度をゆがめることになる」からとしているが、本当にそうだろうか。本紙の調べによって、教科用図書検定審議会は文科省職員である教科書調査官の「調査意見」を追認しただけで、きちんと審議しなかったことが明らかになっている。
 ということは今回の検定は文科省による政治介入ではないのか。教科書検定制度は、教科書の記述に関する判断を第三者である教科用図書検定審議会に委ねることで、政治介入の防波堤にしている。なぜ沖縄戦研究者の学説と異なる一方的な説を調査官が採用したのか。審議会は自らの責任でもう一度審査をし直し、検定意見を検証すべきだ】

 10月5日、奈良県議会、京都府議会は「検定意見の撤回を強く要望する」などという意見書を可決しました。この問題はもとより沖縄だけの問題ではなく、歴史修正主義の一連の流れの中にあります。歴史を歪曲せず、事実を確実に後世に伝えていくために、一人一人がこの問題に関心を持ち、考えていきましょう。

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 県民大会会場で配られた琉球新報号外

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県民大会翌朝の沖縄タイムス(1面と裏面全部を使った記事)◇ ◇ ◇
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by lumokurago | 2007-10-13 12:53 | JANJAN記事
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