暗川  


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豊かな自然の残る奥間川 秋の沖縄紀行(4)

 豊かな自然の残る奥間川 秋の沖縄紀行(4)

 9月29日・県民大会の夜は、うるま市の友人宅で留守中録画した琉球朝日放送とNHKの県民大会特集番組をダビングしてもらいながら、全部(両方で約4時間)見ました。沖縄の思いがこめられた番組なので、ぜひ本土で放送してもらいたいと思いました。渋滞のため、友人の家に帰りついた時間は遅くなり、寝たのは1時を回ってからでした。

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 やんばるの森のきのこ(1枚を除き著者撮影)

<9月30日>

 朝、県民大会の興奮もさめやらぬまま、6時発のバスに乗って名護に出ました。エスペランサ号で知り合ったKさんが奥間川を歩く会に連れて行ってくれるのです。

 沖縄本島北部は「やんばる」と呼ばれ、亜熱帯の森でおおわれています。「山原」と書きます。ここには有名な絶滅危惧種ヤンバルクイナ、ノグチゲラを始め、絶滅危惧種イボイモリ、ホルストガエル、イシカワガエル、リュウキュウヤマガメなど貴重な動植物が生息しています。

 ちなみに、琉球列島は、国土の面積に占める割合は約1%ですが、日本全土にすむ哺乳類のうち20.7%もの種が生息しています。沖縄本島は、面積でいえば全土の約0.3%ですが、哺乳類の12.2%、鳥類の33.2%、カエルは25.6%、トンボは41.6%、セミは27.0%、蝶は22.4%もの種が生息します。生物多様性で際立った地域なのです(参考『沖縄やんばる・亜熱帯の森』平良克之・伊藤嘉昭:共著)。

 しかし、米軍の基地建設や軍事演習、また本土復帰後30年間の日本政府による6兆7,000億円もの公共投資による公共事業により、、沖縄の自然は回復不可能なほど破壊が深刻化しているそうです。「やんばるの森」にも国の多額の高率な補助金が投入され、ダム建設や林道開設、農地造成によって山が削られ、沢が埋められました。

 このような中で国頭村の奥間川流域は豊かな自然が残った数少ない地域の一つだそうです。しかしここにもダム計画があり、すでにボーリング調査を終え、大保ダムに連結するダムが建設され、2014年には沖縄北西部河川総合開発事業が完成することになっています。現在は、奥間区民の合意が得られていないとのことで、具体的な作業はストップしているそうです。

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奥間川(左は砂防ダム)

 Kさんたちは豊かな自然の残る奥間川流域の山林を購入して保護し、次世代に継承しようと「奥間川流域保護基金」を結成、特定非営利活動法人として県認証も受け、奥間川流域に約10万坪の山林を共有しているそうです(参考・パンフレット『亜熱帯の自然・やんばる』NPO法人・奥間川流域保護基金作成)。

 「奥間川流域保護基金」では奥間川を下流、中流、上流に分け、散策する会を行っています。「参加希望者が多いが、全員が入ると自然が荒れてしまうので、人数を限っている」とのことでした。また「中流は流れが急で歩くのが難しいこともあって、1年に1回にしている」とのことでした。私が今回参加させていただいたのは下流でした。

 名護からKさんの車に乗せていただき、9時半には国頭村の集合場所に着き、奥間で生まれ育ったAさんの案内で、森に入って行きました。亜熱帯の森は緑が濃くうっそうとして熱と湿気がこもっており、カナカナの一種というかん高いセミの声が響いています。セミというより鳥の声のようです。

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 時折ザーッとスコールが来て、やがてぴたりと止むと緑が逆光に輝きます。ルリ色の胴と黒い羽をもったトンボがいました。リュウキュウハグロトンボだそうです。

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奥間川

 川に入り、石を伝い、足を濡らして何度も川を渡りながら上流へと向かいます。蝶が多いのですが、残念ながら写真に撮ることはできませんでした。リュウキュウアオヘビも見ました。よく見ないと木の枝との区別がつきません。

 ここで育ったAさんは何でも知っていて、木の名前や花の名前を教えてくれました。11月になればオキナワウラジロガシの日本一大きなドングリも拾えるそうです。高さ15mもある砂防ダムを越えたところでお弁当。川原の石はみな薄い小判型をしています。ピンクのかわいい小判で水切りをして遊びます。

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 帰りは違う道を通り、炭焼き窯跡を見せてくれました。昭和初期まではこの辺一帯には家がたくさんあり、人々が暮らしていたそうです。昔このあたりに住んでいた玉城ウメさんは、村の小学校に通うため毎日5時に起きて川を歩き8時に学校に着いたそうです。ウメさんの思い出話は『清流に育まれて』(奥間川に親しむ会・編)という冊子に詳しく載っています。

 ウメさんは「私には貧乏生活が薬なの。ちょうど幼い時のユルジ山の気持ち。1銭もない生活ですが楽しいですよ。いい信仰を持って、いいお友達、いい子供たちに恵まれて。私のとりえは健康だけ」と話し、自然に恵まれた奥間川での暮らしを懐かしんでいます。(つづく)

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 ギランイヌビワ(幹に実がなっている)
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 ヒカゲヘゴ
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 シダの仲間
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 ハシカンボク
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by lumokurago | 2007-10-20 11:27 | JANJAN記事
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