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明らかにされた数々の違法性 新石垣空港裁判第6回口頭弁論

 新石垣空港の違法性とともに、杉並住民訴訟の裁判長大門さんが弁護士つきの裁判と本人訴訟裁判を差別しているさまがよくわかります。

明らかにされた数々の違法性 新石垣空港裁判第6回口頭弁論

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          東京地方裁判所

 11月20日11時30分から、東京地裁606号法廷にて、新石垣空港設置許可処分取り消し訴訟の第6回口頭弁論が行われました。大門匡裁判長は数点の確認の後、原告に準備書面の中身について簡潔に述べるよう言いました。

設置許可処分は航空法の規定に違反

 はじめに、原告側弁護士が準備書面(8)について述べました。準備書面(8)は国土交通大臣が下した新石垣空港の設置許可処分が、航空法の数々の規定に違反した違法なものであることを詳述したものです。

 被告・国は沖縄県がきちんと地盤等を調べ、安全だからこそ国交大臣が設置許可処分を下したと主張しているが、以下の点から国の主張には根拠がなく、航空法39条1項1号などに違反すると述べました。

1.滑走路の陥没のリスクを見過ごしたことの違法性

 新石垣空港建設工法検討委員会が、今年7月、「滑走路の真下には洞窟があるが、実際に滑走路に飛行機を走らせると洞窟が崩壊する」とのシミュレーション結果を発表しました。滑走路の真下の洞窟が崩れれば、当然、滑走路は陥没します。今年の8月に滑走路の北側に新たに洞窟が発見されました。10月にもコウモリの住む洞窟が新たに発見されました。

 沖縄県はさんざん調べたといっていますが、それでも未知の洞窟がみつかっているのです。この事実は、滑走路の下にも未知の洞窟が存在する可能性があることを示しています。現在滑走路の真下にあるとわかっている洞窟については補強工事がなされますが、もし、未知の洞窟が滑走路の下にあり、その上を飛行機が通るとどうなるでしょうか。滑走路が陥没する可能性が大いにあります。

2.滑走路水没のリスクを見過ごしたことの違法性

 沖縄県の「県津波・高潮被害想定(宮古・八重山諸島沿岸域)検討委員会」は、先月、石垣島近海で地震が起きた場合、白保地区で25mを超える津波が起きる可能性があると発表しました。新石垣空港の滑走路の標高より高い津波が襲い、滑走路が水没する可能性があるのです。

3.新石垣空港の設置許可の申請手続きの欠陥を見過ごしたことの違法性

 航空法38条2項及び3項によれば、沖縄県が新石垣空港設置の申請書を出したり、新石垣空港設置の告示をしたり、新石垣空港予定地に掲示をする際には、土地の所有者の氏名を記載しなければなりません。

 しかし、沖縄県は原告らなど新石垣空港に反対する方々が所有している事業用地の一部について、所有者の氏名の大半の記載を怠りました。このことは沖縄県が新石垣空港に反対する方々を差別的に取り扱ったことを端的に示しています。このため、土地所有者は自分の土地が新石垣空港の影響を受けるかどうかを知ることができなかったのです。その上、公聴会の日程も知らせてこず、直前になって新聞報道で知ったため、公聴会をボイコットせざるを得ませんでした。

 そしてこの裁判で被告側が証拠として出してきたものは、反対する地主も全員載せた偽物の書類でした。国交大臣がこのような申請手続きの欠陥を見過ごして下した新石垣空港の設置許可処分は、航空法38条2項に違反するものです。

本件アセスメントの内容の不備
 次に別の弁護士が準備書面(9)について述べました。準備書面(9)は、本件アセスメントの「評価書の内容の不備」に関して、原告アオサンゴを含む本件事業予定地付近のサンゴ類ないしサンゴ生態系が現在どのような脅威にさらされているのかという現状について述べた上で、本件事業における赤土流出のおそれに関し、評価書に記載してある対応策では、赤土流失の危険性が払拭されていないことについて主張しています。

 本件評価書における評価は、次のようなものです。

 海域へ負荷される処理水の影響は轟川河口に限られ、その濁りの影響がアオサンゴ等注目される群落などにおよぶことはないと考えられること、工事に伴う赤土等の堆積による影響の程度は極めて小さいと予測されることから、サンゴ類の生育環境の変化は少なく、分布状況の変化はないものと予測される。

 しかし、オニヒトデの大量発生、赤土流出、白化現象、ホワイトシンドローム(原因不明のサンゴの病気)その他によって、白保のサンゴ礁は、現在さまざまな脅威に曝され、2001年、環境省は石垣島周辺のサンゴの生育環境は「崖っぷち」の待ったなしの状況と指摘しています。前記の評価書の評価はこの現状認識をあえて無視しているとしか言いようがありません。

 本件工事による赤土等の流出についても、万全の赤土流出防止対策を取っていると主張していますが、赤土流出の危険性を見逃している不備、対策を講ずべき点の不備、ならびに計画を策定する際の前提となる数値の誤りがあります。評価書の現状認識及び赤土防止流出対策では、本件事業による赤土の流出を防止することはできず、現状のサンゴ礁にさらに重大な悪影響を及ぼす原因となることはあきらかです(この詳細は話がむずかしく長くなるのでここでは省略させていただきます)。

コウモリへの影響

 次にまた別の弁護士が、12時を過ぎていたので「簡潔に」と言いつつ、準備書面(10)について述べました。評価書ではコウモリの住む洞窟のうちA洞窟とB洞窟を保全するので大丈夫としています。

 しかし、コウモリの数を調べたところ、B洞窟では2002年から2005年の調査では160頭~510頭いたところ、今年1月の調査では40頭、3月の調査ではたった2頭に激減していました。C洞窟には以前はヤエヤマコキクガシラコウモリがいたのですが、カグラコウモリに入れ替わっていました。A洞窟にはリュウキュウユビナガコウモリが81頭で、昨年同時期の調査の1,000頭から10分の1以下に激減していました。これが工事の影響でなくしてなんでしょうか。不十分な調査で不適切な評価が行われたことを証明しています。

 10月に空港建設現場で全長約300mとみられる新洞窟がみつかり、内部にヤエヤマコキクガシラコウモリ約70頭とカグラコウモリのふんを確認しました。県は周辺の作業を中止し、調査を継続して保全対策を検討するとしています。このことで初めの調査がいかにいい加減だったかがまた明らかになりました。

 アセスメントに対して国交大臣は、出産・哺育に使っているA洞窟とD洞窟の保護に万全を期すること、追加調査をきちんとせよという意見を出していました。また、専門家によるコウモリ観察の手引きには観察期間は1年となっているのに、アセスでは5・6月の2か月のみしか調査しませんでした。

 被告は反論で「コウモリの保護は石垣島全体で考えればいい」などといういい加減なことを言っていますが、なぜ国交大臣の意見は反映されなかったのでしょうか。つまり大臣意見をごまかして評価書を書いたということです。このようにコウモリに関しても評価書の不備が証明されています。

 これで原告の陳述を終え、大門裁判長は準備書面(10)について、FAXで送られてきたものと正式なものとが若干表現が違うので、これは次回陳述とし、今回の正式な陳述は準備書面(8)、(9)だけにすると言いました。そして原告に「補充があるとしていたがこれで一段落か」と聞くと、原告はそうだと答えました。

 それから裁判長は被告に準備書面を陳述するかどうか聞き、被告は「はい」と一言で陳述を終えました。被告に反論の必要な時間を聞くと「3か月」と答えたので、次回期日は3月4日11時30分とされ閉廷しました。


筆者の感想

 大門匡裁判長は、筆者が本人訴訟で行っていた杉並区の「つくる会」教科書の採択に関わる公金支出が違法であるとの住民訴訟でも裁判長でした(関連記事)。私たちの裁判では、大門裁判長は口頭弁論の終結に当たって被告のみに意見を聞き、被告が「速やかな結審を」と答えたのを受けて、即結審しました。原告には何も聞いてくれませんでした。

 やっと入り口に入ったばかりで、被告からはまともな反論もなく、実体的真実の究明もなされぬままの闇討ちのような結審でしたので、私たちはショックでしばらくの間立ち直れませんでした。

 一方この裁判では、大門さんは原告にも「これで一段落か」などと聞いています。なんという違いなのでしょうか。この裁判には原告代理人として弁護士がついていますが、本人訴訟はバカにしているのでしょうか。大門さんに説明を求めたいと思いました。
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by lumokurago | 2007-11-22 11:54 | JANJAN記事
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