暗川  


写真日記
by lumokurago
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索
リンク
ご感想をお寄せ下さいmailto:lumokurago@yahoo.co.jp

嫌がらせコメントは削除させていただきます。

必ずしもリンクするHPの意見、すべてに同調するわけではありません。ご自分で情報を選んでください。

原子力資料情報室

小出裕章非公式まとめ

沖縄タイムス

暗川メインページ
私の下手な絵などを載せています。

杉並裁判の会
私たちの裁判の会です

ポケットに教育基本法の会

「つくる会」教科書裁判支援ネットワーク

もぐのにじいろえにっき
もぐちゃんのページ

プロテア
リリコおばさんの杉並区政ウォッチング

鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
松田まゆみさんのページ

熊野古道の路沿い
鈴さんのページ

風に吹かれてちゅちゃわんじゃ
小笠原父島で農業をやっているサエちゃんのブログ

三宅勝久さんのブログ
杉並区在住のジャーナリスト

カテゴリ
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

父の遺作展

父の遺作展を3月14日~23日に杉並区松庵のギャラリー「蒼」で行います。ご案内は以下です。
http://gallery-so.cocolog-nifty.com/

遺作展にあたって―『蒼』と私・窪田さんと父との出会い



昨年、友人の紹介で『蒼』の存在を知りました。5月だったと思います。森の中で鶯がさえずっていました。初めて『蒼』に来た人は、どこに迷い込んだのかと思うような静かな空間に驚き、それから心がゆったりとくつろいでいくことを感じるでしょう。そして、企画が大変ユニークで魅力的なので、あれ以来、展覧会、コンサートのたびにやってきて楽しませていただいています。

7月、長い間認知症を患っていた父が83歳で亡くなりました。幼い頃から絵が好きで、戦後、故郷の町で文化活動に打ち込み、27歳で画家を目指して上京、食べていくために他に職業を持ち、しばらくの間二足のわらじを続けます。やがて生活に追われ、公募展への出品も中断、しかしあきらめることなく、本格的にまた絵を描き始めます。小学校しか出ず、絵の勉強も独学でしたが、「勉強しようや」が口癖でたくさんの本を読んでいました。その姿は子どもから見ても誠実で、ちょっと不器用な生き方でした。

父の死後、会社の後輩がこう話してくれました。「普通はみんな自分のことしか考えないのに、お父さんは人のことばかり考えてた。すごい人なんだよ。できることじゃないよ。『うんうん、うんうん』て、話、聞いてくれた。それで説教もしない。結論も言わない。普通は言いたいじゃない? でもお父さんは言わない。ただ聞いてくれた。俺なんかそれで育ててもらったんだから」 

子どもから見れば意外でしたが、こういう人だったそうです。

父が心から愛した故郷の川沿いには蔵が三つならんだ風景があり、画家たちの心を強く惹きつけるモチーフとなっていました。父が亡くなり、遺作展をしたいと思った時、浮かんだのが「蒼」でした。ここで遺作展ができれば、父はどんなに喜ぶことでしょう。そこで「蒼」の窪田幸子さんに問い合わせたところ、企画展しかやらないというお答。私はあきらめず、少し強引に画集を見ていただき、話を聞いていただいて、「やりましょう」というお返事をいただきました。

窪田さんは父の歩いてきた道について、「誰も教えてくれない道」というエッセイを書いて下さいました。これは画家だけでなく、迷いながら真摯に生きようとしている人間誰しもに共通する道だと思います。これを読んで、父と窪田さんの間にも出会いが生まれたのだと感じました。急激に変化している時代にあって、死後、世代も違う窪田さんのような理解者に恵まれたことは、父にとって、これ以上の幸せはないと思います。みなさまにもこの遺作展をご覧いただき、父の絵に込めた生きることへの模索と格闘を少しでも受け止めていただければ幸いです。
[PR]

by lumokurago | 2008-01-22 23:01 | 父・母・介護
<< こんなテレビ番組が! 中庸 >>