暗川  


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子どもたちと関わって 3

このシリーズを書き始めたのは去年の12月で、ずいぶん間があいてしまいました。今日から、少し集中的にこの話題を続けていければと思っています。父母向けに作っていた通信と子どもたちの作文を載せた文集を元に考えていきます。(私は「負けるな子どもたち」(径書房)という本も書いていますが、そこには書けなかったことも入れていきます)。

まず、私(と組んでいた同僚)が学童クラブ運営に対する考え方をまとめた文章を載せます。

何もしていないわりには注文の多いクラブです(1981.4.15)





1.子どもたちが学童クラブで過ごす時間は、放課後の時間です。最近は放課後も塾やおけいこごとに通っている子が多くなり、子どもが自由に遊べる時間が少なくなってしまっています。私たちは子どもにとって自由に遊ぶ時間というものが、かけがえのない大事なものだと思っていますので、学童クラブで過ごす間は、大人(職員)からあまり手を出さないで、子ども同士で自由に遊ぶ時間としたいと考えています。

最近の子どもは、放課後、どこへ消えてしまったのか、校庭開放でも公園でも、めったに遊んでいる姿を見かけません。地域で高学年の子と低学年の子が一緒に遊ぶこともないようです。しかし学童クラブには1年生から4年生までの子が来ており、上級生になってくると1年生に遊びを教えたり、下級生がいたずらすると4年生がお説教したり、という場面も見られます。

また、当クラブは学校内にあるため、広い校庭で思いっきり遊べるし、近くには原っぱもあります。(来年にはそこに児童館が建ってしまい、原っぱがなくなってしまうのが残念です)。そういう長所を生かして、自分の頭で考えて遊びを作りだす子どもを育てたいと思っています。

2.昨年度の「ユーカリ」(父母向け通信)No.13でも紹介しましたが、みんながマンガの棚を片付けないので、こらしめるためにしばらくの間、マンガを読むことを禁止しようと、ある子どもから提案があり、数日間、マンガの棚に「禁止」の貼り紙が貼られるということがありました。このように当クラブでは、クラブ運営全般について、できるだけ職員から提案することを避け、子どもたちの手による自主的運営をすすめています。もちろん目に余る時は口出ししますが、あまりひどい状態でない限り放ってあります。すると不思議なことに、子どもたちの方から何か提案してくるのです。

3.私たちは遊びの中で子どもたちの自発的な創意工夫に重きを置く考え方ですので、職員から提案する行事はほとんどやりません。そのかわり、子どもがやりたいと言ってきたことは取り上げて、子どもたち同士で手順、係などを決めてやっています。たとえば、踊りの好きな子が盆踊り大会をやりたいと言えば、それをやるし、折り紙で花や指輪など、こまごまとしたものをたくさん作った時は、「お店ごっこ」をやるといった具合です。また、その日にハプニング的に起こった事件について、上級生を集めて話し合うということをよくやります。子どもなりに自分の意見をしっかり持って、意見交換して成長してほしいと思っているからです。

4.クラブの仕事(おやつの配膳、掃除など)は、すべての子どもに徹底してやらせていて、普段、少々のいたずらではおこりませんが、当番をやらない子には雷が落ちます。当番の班が決まっていて、週に1回まわってきます。掃除は私たちが床を掃いている間に、子どもはおやつのコップのお盆を下げ、テーブルを拭き、隅から雑巾がけを始め、私たちが掃き終わってコップなどを洗っている間に、雑巾がけ終了。あとは誰かがゴミを出しに行って、「ごくろうさまでした」のあいさつで終わりです。上級生を班長に、時には私たちから怒鳴り声が飛びますが、まあまあよくやっています。一人ひとりがクラブの一員であることを自覚させ、みんなのクラブ室、遊具、さらには物を大切にすることを教えていきたいと思っています。

5.当クラブの近隣には、幸い、原っぱ、梅林、雑木林などがあるので、季節に応じたお花見、草摘み、紅葉狩りなどを行い、もう少なくなってしまった自然にできるだけ接するようにしています。子どもの遊びも最近はテレビやゲームウオッチなどに象徴されるように、自然から切り離された人工的なものが多くなっています。私たちは自然の中で単純な遊具を工夫して使って遊ぶことが本来の子どもの遊びであると思っているので、複雑で精巧なおもちゃは一切買わず、そのかわり空き瓶や空き缶などを用意しています。子どもたちはそれらを使って泥だんごをこねたり、ままごとをしたり、またゴムダン用のゴム紐を使って全く別の新しい遊びを発明したりしています。

私たちは小学校低学年の時期の子どもたちにとって一番大切なことは、美しいものを見たら美しいと感じ取ることができ、腹が立つことがあれば思いきりけんかするといった豊かな「感じる心」を養うことだと思っています。学校教育では「知ること」(知識)ばかりに重きをおき、本当は「知ること」以前に大切な「感じること」の方には目が向いていません。「感じる心」があって初めて「知ること」にも興味がわいてくるのではないでしょうか。小学校低学年の時期はこの「感じる心」を育てる大事な時期だと思います。自然と触れ合い、友だち同士で遊ぶ中で、「感じる心」を豊かにふくらませていってほしいものです。

6.「感じる心」を育てることと同時進行で、表現力を身につけてほしいと思っています。当クラブで今、行っているのは、作文、絵画、踊りの3つです。作文は毎年年度末に文集を作っており、文集には全員が自分の気持ちをのびのびと表現した作文が書けるよう、随時作文指導を行っています。その中からいい作文は「ユーカリ」に紹介しています。絵画は全員には行っていませんが、上手下手など気にせず、思った通り描くように指導しています。作文や勉強が苦手な子も、絵になると長時間集中して、とてもいい目をして描いています。子どもってすごい宝物を持っているんだなあと感嘆させられます。

いずれにしても表現する上で大切なことは、子どもの心が安定して落ち着いていること、そして開放されていることに尽きると思います。作文が書ける、絵が描ける、踊れるということについて、形となって表れた結果だけを見るのでは片手落ちです。表現された結果以前に、心が落ち着いて開放されていることが最も大事なのだと思います。それも含めて自分の感じたこと、考えたことを自由に表現できる子どを育てたいと思っています。

7.最後に、子どもを育てる上で、父母の皆様と職員との協力体制は欠くことのできないものだと思います。その体制作りの一助となればと思い、クラブ通信「ユーカリ」を出しています。父母の皆様に子どもたちのクラブでの生活、私たちの考え方などをお知らせし、また、父母の皆さまからもご意見をいただいて、相互理解を深め、よりよいクラブづくりを目指していきたいと思っています。ご批判もどしどしお寄せ下さい。父母と職員とがその役割を越えたところで、人間同士としての交流ができるよう心より願っております。

*****

これを読んで―現在の私の独り言

1981年か・・・もう27年前。こんなことができていたんだな。しかしこの頃すでに「自由時間が少なくなった」「外で遊んでいる子どもを見ない」と言っている! 今は「自由時間はほとんどない」になってしまった。作文や絵なんてとんでもない。子どもの心が安定して・・・なんてありえない。クラブでは15分単位で早帰りの子どもに声をかけ(塾など)、おやつを食べさせ、けがさせないように管理し(けがさせたら大変)、片付けさせ、帰すだけでせいいっぱい。職員にも子どもにも「ゆとり」はまったくない!
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by lumokurago | 2008-01-25 22:38 | 子ども・教育
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