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子どもたちと関わって(番外編)

私が個人通信に子どもたちについて書いていた頃、ある友人から次のような手紙をもらいました。そのとおりだと思いました。でも私は子どもについて書くことをやめられなかったのですが・・・。ぜひ多くの方に読んでいただきたいので、ここに転載させていただきます。(Jさん、お許しを!)

*****
前略・・・

あのさあ、いつも「いまの子どもたち」的なものを読むたびに思うんだけど、子どもたちの置かれた状況や悲惨さ、みたいなものを知るって、私たちおとなにとって、いったいどういう意味があることなんだろう。

悲惨な状態に置かれた子どもの親は、そんなものをいくら読んだって、自分の子どものこととは思わないだろうし、ましてや反省なんかするはずない。子どもの置かれた状況に心を痛めるような人たちは、たいていはそもそも、それほど問題なく親子関係を築いていける人たちなんだろうから、彼らに子どもの悲惨な状況を訴える意味なんてそれほど大きくはない。

とすると、いまの子どもたちの悲惨な状況って、なんのためにあっちこっちで書かれたり、言われたりするんだろう。



すごくうがった見方かもしれないけど、私はこれほどまでに「いまの子どもたちは悲惨な状況にある」という感じで子どもたちのことが取り上げられるのは、結局のところ、子どもたちの問題が、「日本の社会はこれほど歪んでいます」とか「世の中ますます悪くなっています」とか。そういうことを言いたいがための材料になってるからだと思うんだよね。そう言う意味で言えば、子どもたちの問題って利用されているんだと思うわけよ。そこに悪意があるとは思わないけど、なんか変だって、すごく感じる。

別に暗川がそうだって言ってるんじゃないよ。どっちかって言うと運動系の人たち(右も左も)の言動に、私はそういう感じがあるとすごく思うんだよね。

子どもたちはいまこんな悲惨な状況に置かれています。これは世の中がどんどん悪くなっているせいです。なんとかしなければなりません。・・・って感じ。

だけど、彼らはたぶん、子どものことなんかほんとは考えていないと思うよ。子どもたちが悲惨な状況になればなるほど、社会を批判する材料が増えて、むしろ嬉しいんじゃないのーって、イヤミの一つも言いたくなるよ。

と、まあそれはそれとして、子どもたちのことだけど。

いまひどい状況に置かれている子どものことは、今考えてもしかたがないので、もう少し大人になったときに彼らが自分の抱えた問題をきちんと理解し、なんであれ稼いで食べれるようになるようケアしていくという方向で考えたほうがいいと思うな。登校拒否、アル中、薬物中毒、拒食症なんかになったって、ようは最終的に生きていければいいんだから。まあ多少の寄り道はしょうがないと考えたほうがいいと思うわけよ。そういうことになったら大変だ、なんて考えていると、ますます救いがなくなって辛いばっかりだもんね。まあそういう寄り道は、いまや珍しくないし、そういうことになったからと言って、それで人生終わりってわけじゃないんだしさ。

なんか、みんながみんな、まともに生きようと考えすぎだと思うんだよね。もちろん、そんなふうにならないほうがいいに決まってるけど、そんなことになったってどうということはない、という太っ腹が大事だと思うんだよね。そうじゃないと結局、型にはまった生き方が一番いいということになっちゃって、そうなるとほんとに深刻になっちゃって、ものすごーく暗いよ。

ベストセラーになってる『永遠の仔』じゃないけど、「私って生きてていいの?」みたいに全員がなっちゃうんだよ。いいんだよ。ちょっとぐらいまともじゃなくたって、どうということはないんだよ。まともじゃない人はまともじゃないなりになんとか生きていけばいいんだからさ。

あーあ、どうしてこんなに乱暴な言い方になってしまうんだろう。なんかさあ、まともに生きよう、まともに生きれないと大変だ、という感じが、むしろ子どもたちを追いつめているって感じがしちゃうんだよね。だから、なんとなくイライラしちゃうの。

子どもだって、別にまともに育てられなくたっていいんだよ。とにかく生きてればそれでOK。愛情豊かに育てられるほうがむしろ珍しいって考えたほうがいいと思うよ。

また無責任なこと書いちゃった。乱暴だし、極論だって思うかもしれない。だけどね、正しい子どもの育て方なんてないし、正しい生き方なんてものもないと思うんだよね。

後略・・・・1999.7.12  J.H.

by lumokurago | 2008-01-30 21:17 | 子ども・教育
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