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杉並区の「悪い奴ら」

杉並区の「悪い奴ら」_c0006568_1610778.jpg
見たくない顔、気分が悪くなる顔ですが・・・

この集会に行くか行かないか迷っていたのですが、マスゴミがサピックス(塾)に何10億(それ以上?)という宣伝効果をプレゼントした和田中問題(参照http://www.news.janjan.jp/area/0802/0802040145/1.php)があるので、向学のため行ってきました。





まず、乙武クンの「杉並教育現場レポート」。これがなんと和田中・藤原校長が質問したことに答えるという形の講演でした。一人で話すのは無理だったのか? それとも誘導尋問するためか? 「教育現場」が聞いてあきれる中身のなさ! 時間の無駄。こんなに何も内容のない人だったのね。普通1年も教員やれば、「教育現場」について切実な話を1時間位できるようになるでしょうに、この人は一体何? 藤原の質問が悪いのか? 

藤原の質問はまず乙武クンの「負けず嫌い」についてだった。乙武クンは「手足がなくてもみんなと同じ、じゃいやでみんなより上手にやりたいと強く思っていた」と言い、ペットボトルを口で開けて飲んで見せた。「性格が弱ければだれかにやってもらうところだが、ぼくは『自分で』が口癖だった。当時流行っていたレゴブロックも、できないと思って親は買ってくれなかったが、友人宅にあったのを、口と歯を使ってまわりの子より上手に作った。母は反省して、大人が可能性をつみとってはいけないと思ったそうだ。シュートを決められて悔しいと泣いた子どもがいた。『負けても仕方ない』ではなく、次は勝つように『休み時間に練習しよう』という気持ちが大事」などとこれを聞いた聴衆に「そうか、負けず嫌いじゃなきゃだめなんだな」と思わせ、結果的に子どもたちの競争を煽る発言をしていた。

[感想]今の子どもたちは「負ける」ことにあまりにも免疫がないと私は思っています。悔しがり方が異常です。このことは私が感じているだけではなく、昨日一緒に講演を聞いた友人もPTA主催のドッジボール大会で子どもたちが勝ち負けにこだわり、負けたチームがパニックに陥ったと驚いていました。児童館職員の間でも話していました。乙武クンが悔しがって泣いた子どもを単なる「負けず嫌い」ととらえているのは彼の子どもを見る目が浅いか曇っているからでしょう。

だいたい乙武クンは教員になる気はなかったが、教育界に入るための通行証として教員免許を取ろうとしたそうです。ずれてるう! 教員免許ってそんなに役に立つ?? 「資格」と「実力」は全然別のものですよね。教員になるためには「実力」ではない形としての「資格」がいるけど、別に教員にならず、教育界でのしていくんだったら「実力」のみが有効なんじゃないですか? 言ってみれば「権威」に頼るタイプなんですね。乙武クンて。

そしてこう言ってました。「実際に学校に入ってみて、教育は文科省で起こっているのではなく、教室で起こっているのだと初めて知った」。おいおい! 大丈夫?! やはり、権威にだまされるタイプなんですね。乙武クンて。だから、山田(杉並区長)にもだまされちゃったんだね。

あまりにつまらない話だったので、あとは省略・・・

さて、それから乙武、藤原、山田の3人のトークがありました。書くのも指が腐るので、さわりだけ報告します。藤原は乙武の話をこれ以上ないほどに絶賛、「地域社会」が失われたことを嘆き、地域を復活させる方法をここで話し合いたいとしました。(それにしちゃ、和田中の学区域は杉並全域とし、自ら地域を壊してますね。和田中の生徒は元々の学区域からが三分の一、隣接中学の学区域からが三分の一、残りの三分の一は越境入学も含め遠くから来てるそうです)。

それから3人は「ALWAYS 三丁目の夕日」の話を軸に、今の子どもがおかしくなってるのは全部親のせい、地域のつながりがなくなったせいと決めつけました。藤原は和田中では、おにいさん、おねえさん、おじさん、おばさんの立場の人に来てもらって、生徒と交流してると宣伝し、夜スペ(公立中学に入札もなしに営利企業である塾を入れる。教室を塾に無料で貸して試験に合格した生徒だけ、授業料を取り、塾の講師が授業を行う)は、公立は底支えだけやっていればいいとされるが、上を伸ばせばその子らが中下位を教えることができると主張しました。先生だけじゃ足りないそうです。

山田は、彼の教室にクーラーをつけない方針を「最も人気のない政策」であるとし、「我慢が教育の原点」だ、不便、不自由、不親切な環境をわざと作りだす見識が必要と主張、自分が子どもだった時、図工の先生が折り紙を短冊にして持ち歩いていて、いつも子どものよいところを見つけ「○○賞」と書いて配りまくり、子どもは折り紙をもらうために一生けんめいだった。子どもはほめることが大事としました。

[感想]今の子どもが「おかしくなってる」原因はすべて親のせいとは非常に乱暴な話です。だったら親ががんばれば、ストレスの少ない生きやすい子どもができるはずですね。でも今の日本にそういう子どもはほとんどいないと言って過言ではないと思います。つまり、親がいくらがんばっても子どもに通じない、社会からの影響が非常に大きく重いので、親にはどうすることもできないのです。

(なんて断定すると「親」やってる方は「だったらどうすりゃいいの?」と思われるかもしれませんね。社会を変えるしかないと思います。なんて言われても困りますね。今の今、子育てしているのですものね。さっきも書いたけど、子どもから手を引いて距離を置いてよーくながめて、子どもから出てくるものを虚心に見ることで答えは出てくると思います。すべては子どもが教えてくれます)。

山田の図工の先生、最低ですね! 子どもを餌でつっているだけ。子どもがそんなに四六時中ほめられるようなことばかりするでしょうか? もちろんほめることは大事だと私も思います。でも、それはそんなに頻繁でなくてもいい。本当に感動した時に心からほめればそれで十分だと思います。それにほめてくれる人はいつでもいつまでもはいない。いずれ、自分で自分を評価できるようにならなければならないのですから。

子どもは大人をよーく見ています。ほめすぎればその大人を信用しなくなります。餌でつることなど見破ります。山田っていまだに見抜いてないんですね。それは自分が餌をやったり、もらったりでしか動いていないからでしょう! 人間の品性がばれてしまいました。

それにしても杉並公会堂大ホール、何人入るのかな。満員でした。荻窪法人会主催なので動員もあったでしょうがね。ほとんどの人が満足げに話を聞いていました。「親が悪い」「地域がなくなった」「ALWAYSの頃はよかった」と言っていれば、大変わかりやすいし、「複雑な問題で・・・」なんて言ってるより、受けるのでしょうね。

by lumokurago | 2008-02-23 21:44 | 社会(society)
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