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軍隊ある限り不可避―国家暴力から解放模索を

「広がる怒り―米兵暴行事件 3」というシリーズの新城郁夫さん(琉球大学准教授)による沖縄タイムス記事です。(2008.3.4)
ご意見はさまざまあると思いますが、沖縄ではこれが新聞記事として取り上げられるということを本土の人間は認識する必要があると思います。

*****以下記事です。

沖縄が「レイプ・センター(強姦所)」であり続けていること。一連の米兵による女性暴行事件は、そのことを端的に示している。レイプ・センターという言葉は、第二次世界大戦中の日本軍の性暴力に関する法的責任を明らかにする国連採択報告書において「性慰安所」を指す言葉として使用されているものだが、この日本軍性慰安所が、沖縄本島及び周辺離島に少なくとも130カ所以上存在していたことを、歴史研究は極めて明確に実証している。




現在も戦場化

しかし、ここで重要なのは、沖縄にあっては、沖縄線から現在に至るまで、軍隊という国家暴力制度下のもと、レイプ暴力が歴史的に日常化され、そして社会的暴力システムとしてのレイプ暴力の反復において、沖縄そのものが戦場下されつづけているということである。

日本軍であれ米軍であれそして自衛隊であれ、軍隊という組織がある限り、過去も今もそして未来にわたって、沖縄は「レイプ・センター」であり続ける。なぜなら、軍隊とは、人間の生存を犯し殺戮することにのみその目的を持つ、それ自体レイプ組織にほかならないからである。

その意味で、今回の米兵による2件の暴力事件は、決して例対外的な突発事件でもなければ、「綱紀粛正」の「たるみ」からくる、一回性の犯罪などではまったくない。これらの性暴力は、沖縄戦そして米軍占領を経て日米安保条約下にある日米軍事同盟において発動されつづけてきた、国家軍隊の、持続的に組織化されてきた構造的暴力システムの反復のなかにある。ここで私たちは、人間を徹底した暴力で犯し口を封じるというこれ以上ない残忍な暴力が、この沖縄に置いて、日米軍事同盟そのものによって組織化されてきたことを再認識する必要がある。

そして同時に、他ならぬ私たち沖縄に生きる者によってもまた、レイプ事件が維持され看過されてきた事実を直視する必要があるだろう。なぜなら、私たち沖縄に生きる者が、軍隊という制度を容認する限り、その軍隊制度によって不可避的に社会構造化されるほかないレイプ暴力を、私たち沖縄に生きる者自身が、自分自身の身体において内在化してしまうことになるからである。

本質変わらず

今回の一連のレイプ事件が私たちを根底から批判的に問うているのは、まさに私たち自身の内部に隠し持たれているレイプ暴力そのものといえるように思える。

いうまでもないことだが、米軍であれ自衛隊であれ、今現在、沖縄に存在する軍隊は、沖縄住民を守るために在るのでは全くない。これらの軍隊は、国家制度及び軍隊組織そのものを守るためにのみ存在する独占的暴力装置以外ではなくて、国家及び軍隊にとって住民を暴力的に排除し時に殺戮することは、軍隊活動において、なんら例外的なことではない。「集団自決(強制集団死)や日本軍による住民虐殺事件に明らかなように、軍は軍を守るためには、住民を躊躇なく虐殺する、暴力による暴力維持のための暴力組織以外のなにものでもないのである。

たとえば先般国会でも明らかになったように、自衛隊は私たち市民を不法に監視してデータ集積しているし、むろjんおこと、米軍は巨大な防諜組織を通じて、私たち市民を恐怖統治している。市民をこそ敵視しこれを支配する軍事活動の基盤にあるのは、人間の生存への徹底した破壊欲動であり、殺戮と収奪であるにほかならない。その軍隊が「綱紀粛正」や「外出禁止」といった子供だましの対処策で、脱暴力化することなそ絶対にないし、暴力によって人を犯し殲滅する軍隊の本質が改善されることも決してない。

要請劇の茶番

その点で言えば、今回の事件に際して、仲井真知事が「綱紀粛正」を米四軍司令官と米大統領に「要請」し、はては「お見送り」までして差し上げているありようは、事件を沈静化させ、軍隊批判を回避しようとする恥ずべき茶番に他ならず、沖縄住民代表として軍に基地撤去を突き付ける責任を放棄する愚かな政治行為として徹底して批判されて当然だろう。

被害者の被った深い傷の痛みにおいて、今度の事件が、私たちに突きつけているのは、あらゆる軍隊に対する批判を、私たち自身が、自分たち自身に対する批判とともに再確認する必要性であると言えるのではないか。「米軍再編」による「基地負担軽減」という見え透いた嘘で普天間飛行場撤去が辺野古への巨大米軍新基地建設へすり替えられようとし、そして、高江で新たなヘリパット建設が沖縄防衛局によって強行されようとしている今、この沖縄で、破壊的な軍事要塞化が日米同盟において進められつつある。この基地問題と今回のレイプ事件とは、その根本要因を完全に一にするものであり、その二つはまったく分離できないものである。

いま私たちに求められているのは、レイプ的算奪にその基盤をおき、人を暴力において支配していく軍事主義的な暴力の連鎖を断ち切って、基地撤去を実現していくことであるはずである。そのためには、米兵や自衛隊といった軍人軍属はもとより、私たち沖縄を生きるものすべてが、軍隊に基礎づけられた国家暴力から解き放たれていく方法を丹念に模索していく必要がある。そうしたプロセスのなかにおいてこそ、私たちはようやく、レイプという社会的暴力の連鎖から自由になり、「レイプ・センター」ではない沖縄を生きることが可能となるだろう。
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by lumokurago | 2008-03-06 20:28 | 沖縄
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