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「ルポ 貧困大国アメリカ」

堤未果さんの「貧困大国アメリカ」を読んだ。このところずっと、書店の売上ランキング上位に入っており、2008年1月22日に第1刷、2月25日には5刷になっている。

サブプライムローンが騒がれ、経済に無知な私は、「アメリカの銀行はなぜ、焦げ付くことを承知で貧しい人たちに貸したのだろう?」などとばかげた疑問を持っていたのだが、私が本当にばかだったことがつくづく思い知らされた。英語で書かれた契約書も読めない移民系の貧しい人たちをカモに、同じ所得層の白人系よりもともと3割から4割も高い利率で貸し付けていたそうな。貧しいものはさらに貧しくなる仕組み。それを知りながら、確信犯として、貧しいものたちからむさぼりつくす。貧しさは軍隊や軍隊よりももっとひどい民間軍事会社をもまだましな職業としてしまうのだ。

今、アメリカだけではなく日本でも人間の命など虫けら以下にしか思っていない政府によって、すべてがこれでもかと改悪されている。それなのにマスコミ含め、ほとんどの日本人たちはいまだにこの状態を引き起こした政策を「改革」と呼んでいる。私だけでなく、日本人全体がばかとしかいいようがない。今のようにわかりやすい時代は戦後なかっただろうに。今気づかずに、いったい、いつ気づくのか? 命がなくならなければ気付かないのだろうか?

この本のエピローグに、ニューヨークがクリスマス一色に染められた時期、ビリー牧師が人々に呼びかける姿が紹介されている。

「ショッピングをやめましょう! 子どもに物を買うより、一緒に過ごす時間をプレゼントに!」
「メディアは急きたてる、消費しなさいと。でも買い物をするたびに、海の向こうでは貧しい者たちが搾取される。そんなことに加担したいのか」
「それは大企業をふとらせる。すると環境は破壊され、食べ物はますます安く手に入る代わりに農薬だらけになる。そして私たちの仕事はなくなり、彼らのように貧しくなるんだ!」
「気がつきなさい子どもたち、目を覚ますんだ。君らの見ているのは幻想だということに。これは、多国籍企業という名のモンスターが作りだした、にせのおとぎの国なんだよ・・・ハレルヤ」

今こそ私たちは気がつかなければならない。そして声をあげなければならない。命を奪われてからでは遅い。

過去記事 報道が教えてくれないアメリカ弱者革命
      雨宮処凛×堤未果 対談

by lumokurago | 2008-04-10 20:26 | 社会(society)
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