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「壊れゆく医師たち」

「壊れゆく医師たち」(岩波ブックレット)を読みました。これは2007年11月14日に行われたシンポジウム「なくそう! 医師の過労死」(主催:過労死弁護団全国連絡会議)の内容を再構成したものです。

私は先日若い女性から、産婦人科がどんどんなくなっているという話を聞きました。産婦人科医、小児科医が激減しているという報道は知っていますが、じかに聞くとにわかに現実味を帯びてきます。この本を読むとその深刻さが並大抵でないことが伝わってきます。でも若い医師に合わせて改革し、うまくいき始めた病院もあるようです。



お産は減っても、ハイリスクのお産(高齢出産、低出生体重児など)が増え、一つ一つのお産が大変になった。子どもが減っても、夜間でもすぐ小児科に連れていく傾向がある。

産婦人科医は時間が不規則、当直が多い。若手は特に大変で、月10回以上やっている。当直と言っても翌日休みではなく、普通に働くので、連続36,7時間勤務になる。

(産婦人科に限らず)宿日直の連続勤務で眠らないと、人間の認知能力は酒量が増加していく時とほぼ同様に低下していく。宿日直の最後の方はもう酔っぱらいが診療しているのと同様な状態。近年医師の過労死、自殺が増えている。

なぜ医師が「しんどい」と言えないかというと、「聖職」意識があり、労働基準法や労務管理にあわないと長い間信じられてきた。

ここから引用*****

「ところで、若い医師の意識はかなり変わってきているようです。いまから4年ほど前、男性の研修医がこの指導医のもとに相談にきて、「もうすぐ結婚する予定です。相手は専業主婦になりますが、子どもができたら自分は産休を取りたいと思います。でもこの状況では無理なんでしょうか?」とおおまじめに言ったそうです。

また、30代の男性医師が言うのだそうです。「先生、ぼくたちの世代はね、女の人に結婚していただくという感じです。結婚していただいた上に、子どもまで産んでいただくという感じなんですよ」。この元指導医は、「個人の生活を重んじるのは、若い世代では男性も同じなのだと思います」と話していました。若い世代の意識が変われば、適切な労務管理をしない病院に医師が行かなくなっていく。労働条件のマシなところに医師が集まる時代になるのではないでしょうか。

実際、大阪の厚生年金病院が女性医師の働きやすい環境をつくり、週30時間程度働けば正規職員としたところ、男女を問わず若い医師がどんどん集まってきています。たとえば、産婦人科では、男性医師2人と育児支援で勤務中の女性医師4人の6人だったのが、2007年4月には10人に。小児科も9人が12人に増えました。フルタイムで働いている医師にしわ寄せがいかないよう、当直は多くを外部に委託。その費用3800万円分をかけても収益はおよそ2億円のアップです。結果的に、全医師の時間外労働を減らすことに成功しました。

その秘訣は、院長先生いわく、「一番大事なのは人件費を惜しんだらダメだということ。医師は一人で医療収益として5000万円から1億、多い人で3億円分働く。雇った方が得。まず、医師をある程度余裕を持って雇うことが、医療の質を高めたり、医療ミスを少なくしたり・・・先決でしょ?」

同病院では、産婦人科と小児科のマンパワーが充実した結果、2007年7月に母子医療センターを開設することができました。24時間体制で、周産期の基幹病院をめざすといいます。病院関係者には、時代を先取りした早めの改善をおすすめいたします」。

*****ここまで引用 (塚田真紀子:ジャーナリスト)

*ひとこと 「当直を外部に委託」とありますので委託先の労働条件が気になります。

もう一つ最後に引用*****

皆さまへのお願い

「最後に、皆様へのお願いです。最近になり少しは現場の医師が声を上げるようになっては来ていますが、世間で取り上げられることはなかなか難しいのが現状です。患者さん自身の安全と医師の健康のために、睡眠不足や連続勤務、過労状態の医師の診療は受けないなどの行動に出ることも必要かもしれません。それで医療が受けられないのであれば、国に抗議してください。厚労省、財務省は、この期におよんでも瀕死の医療現場を見ようとはしていません。医師自らが改善のための努力をすると同時に、国民からも健康を守る医療の安全と安心のため、国に働きかけてください。皆さんの一言一言が積もり積もれば、国をも動かします。日本に医師が、「そして誰もいなくなった」ということのないように、いまのうちに声を上げてください。そうしなければ、この閉塞感でいっぱいの壊れかけた日本の医療の現状を打できないのではないかと思います」。

*****ここまで引用 (千葉康之:ちばこどもクリニック院長。小児科医)
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by lumokurago | 2008-05-10 20:47 | 医療
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