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小学生天窓転落死亡事故 続報~同小勤務経験教師が指摘する教育委員会の現場軽視

小学生天窓転落死亡事故 続報~同小勤務経験教師が指摘する教育委員会の現場軽視

 東京・杉並区立杉並第十小学校で6月18日に起きた天窓転落事故について、同小学校に勤務したことのある教員Aさんに話を聞きました。Aさんが勤務していたのは、22年前に新築移転した同小学校ができたばかりの頃だそうです。

目新しいコンセプトだが危険の多い学校

 それ以前の同校は、交通量の多い環状7号線沿いにあり、騒音などがひどかったことから、国立蚕糸試験場跡地に新築移転しました。1986年4月のことです。新しい校舎を設計するにあたって、教員は意見を言えず、建築士がすべて行ったそうです。

 当時は「オープンスクール」、つまり「地域に開かれた塀のない学校」という新しいコンセプトを基に、温水プール、体育館、音楽室などは夜間貸出も兼ねて作られました。塀がないので、どこからでも出入り自由で、教材のミニトマトが一夜にしてなくなったり、運動会の前日に騒音に対するいやがらせで校庭にガラスを撒かれたこともあったそうです。

 それ以来、運動会前日は泊まり込んで見張ったそうです。校舎の作りが変で、広い部屋を動く壁で区切って使う構造になっているけれど、音が筒抜けで使えなかったり、教室から校庭が全く見えず、校庭の様子は職員室からしか見えない構造でした。

 一番危険だったのがプールで、地域に開放しているため大人用に作ってあり、深いので、本当なら底上げするブロックを入れればいいのですが、それはお金がかかるため、子どもが使う時には水位を低くし、水からプールサイドに上がるために壁にベンチのようなものを設置したとのことです。しかし1年生などはプールから上がれず、子どものお尻を押すアルバイトが雇われたそうです。そして、子どもが使う時に抜いた水をためて、夜になるとプールに戻す装置が設置されたそうです。

 このように、同小学校の校舎は大人に開放することを兼ねて作ったため、子どものための施設ではなくなり、学校現場の要望に応えたものではありませんでした、とAさんは言います。

少人数クラスの弊害

 今回の事故は、6年生の算数の少人数クラスで起こったのですが、「少人数クラス」とは何か、説明してもらいました。「少人数クラス」とは2クラスだと3つ、3クラスだと4つというように少人数担当教員1名が加わって「習熟度」別に指導することを目的とするものです。少人数担当の教員は全学年を見るので、各学年の生徒を見るのは週に数時間で、担任のように子どもたちの性格などを把握したり、人間関係を作ることができません。

 また、クラスがバラバラになるので、担任も自分のクラスの子ども全員を見ることができず、特に指導を必要とする子どもを把握、指導することができなくなってしまうそうです。Aさんは、少人数ならなんでもいいということではない、このシステム自体に非常に問題があると指摘し、また「習熟度」別クラスにも問題があるとして、導入に反対したそうです。

屋上でやらなければいけない授業がある

 3年生の社会科には「屋上から眺めてみよう」という単元があるそうです。この小学校は、屋上には子どもを出さないということで設計したため、フェンスの高さは1.1m、天窓に柵も作らなかったけれど、屋上でやらなければいけない授業があることを、教育委員会は熟知していたはずだということでした。

 また報道によれば、天窓の点検を2006年10月に行ったことは明らかにされていますが、取り替えたという話はありません。22年間もプラスチックが劣化しないなんて考えられず、管理を怠った学校施設課の責任も大きい、とAさんは指摘しています。

子どもの施設は安全第一で

 杉並区では2000年に高井戸第二小学校でプール死亡事故がありました。この高二小のプールについては前々から大変危険だから改善するように、と現場から要望していたそうです。中央が深くなっていて、それも急に深くなるので、子ども用プールとしては構造上問題があるのです。ところが、現場からの要望に対して、教育委員会は全く応えず、事故が起こってしまい、裁判になり、判決が出た後でやっと直したということでした。

 筆者は杉並区の児童館職員だったので、この話は非常によくわかります。子どもにとっての危険を、誰よりもよく知っている現場の意見を聞かずに、学校や児童館を設計すること自体、おかしなことです。今回の事故では、「屋上から眺めよう」という単元があるにもかかわらず、子どもは屋上に出さないとして設計させた教育委員会にすべての責任があると思います。目新しさを競い、子どものことを考えない行政の在り方にも問題があります。学校や児童館は、しゃれた建物でなくていい、地域の大人よりも子どもを大事にしてほしい、目立たなくていいから安全第一です。

 また、少人数クラスについても実際に子どもを指導している現場で弊害があると言っているのに、なぜその意見を聞かないのか、非常に疑問を感じます。せっかく少人数担当教員を増やしたのですから、現場の意見を聞いて、本当の意味で子どもたちのためになるように活用してほしいものです。
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by lumokurago | 2008-07-11 13:21 | JANJAN記事
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