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三鷹高校校長が東京都教育委員会に公開討論を要求

三鷹高校校長が東京都教育委員会に公開討論を要求

 2006年4月に東京都教育委員会から出された「職員会議において職員の意向を確認する挙手・採決の禁止の通知」(以下「通知」という)の撤回を求めている東京都立三鷹高校校長・土肥信雄さんが、8月4日、応援する有識者と共に都教委に対して公開討論に応じるように要請し、都庁記者クラブで記者会見を行いました。

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 右から土肥校長、藤田英典さん、尾木直樹さん、勝野正章さん、石坂啓さん 土肥校長は都教委の通知に対して2007年11月の校長会で撤回を求めましたが、納得のできる対応がなかったため、今年7月10日、公開討論を要求しました。残念なことに都教委からは応じられないと連絡があったため再度の要請とのことです。

 土肥校長は自分の信条は基本的人権の尊重と平和主義であるとし、中でも言論の自由は社会の発展、活性化に必要な民主主義の基本であり、教育現場において尊重すべき重要なものであるが、都教委の「通知」は言論の自由を奪うものであると述べました。
 
 土肥校長は都教委に、お互いに生徒のため、東京のため、日本のためを思って教育活動を行っているのだから、公開討論の場で意見を述べ合い、都民、国民にどちらの意見が正しいか判断してほしい、都教委への支持が多ければ、自分は素直に都教委の意見に従うとしました。ちなみに三鷹高校では「通知」を守り、挙手・採決は一切行っていないとのことです。

 それから応援にかけつけた4氏からの訴えがありました。 藤田英典さん(国際基督教大学教授)は土肥校長に全面的に賛同するとし、近年の都教委の施策は教員の思想良心の自由や努力鋭意を抑圧するもので重大な危機感を抱いていること、教員の意向を知ることは学校運営に必要であり、校長の権限を弱めるものではないと述べました。

 尾木直樹さん(教育評論家)は土肥さんが謙虚で共に考えていこうという姿勢を持っていることに共感したとし、自分は中立を守る評論家としてこういう場にはめったに顔を出さないが、今回は同席したと述べました。そして最近の都教委のやり方が教員に対して抑圧的なので、東京都の教員採用試験の受験倍率が他県に比べてきわめて低いと指摘しました。都教委の閉鎖性やヒエラルキーは大分県教委の汚職に通底するものがあり、なんらのチェックもなく、民間企業ならとうにつぶれていると痛烈に批判、都民は重大な課題を抱えていると述べました。

 勝野正章さん(東京大学准教授)は、現職の校長が指摘している重大性に触れ、公開討論は意義深いことであり、専門家だけの問題ではなく、生徒を含むいろんな人が社会的対話をする必要がある、また都教委には説明責任があると述べました。

 石坂啓さん(漫画家)は母親としての立場から、都教委の「通知」は親にはあまり知られておらず、素朴に「なぜ?」と思うこと、子どものため、学校のためではないと思うと述べました。萎縮した大人というのは子どもにとってどう映るのか、弊害を受けるのではないかと疑問を呈しました。

 それから記者の質問に答えて、土肥校長が次のように述べました。「挙手・採決の禁止」の意味は教員が意見を言うこと自体はよいが、全員に賛成・反対を聞いてはいけないという意味である。しかし、意見を言える人はよいが、全員なかなか発言できないので、全員の意向を聞きたいと思っている。以前は職員会議が最高議決機関だったが、現在は校長の補助機関という位置づけである。全員が反対でも校長の判断で決定することもある。

筆者の感想

 筆者は以前行われたこの問題での都教委事務局との交渉に参加した時、この「通知」が東京都教育委員会の教育委員によって作られたものではなく、教育委員会事務局のお役人によって作られたものであり、教育委員はそれを「承認」しただけであることを知って驚きました。というのも悪名高い「都教委」とは石原都知事の任命した5名の教育委員のことだと思い込んでいたからです。とんでもありませんでした。都教委事務局のお役人は教育委員(さらには石原都知事)の上意を忖度してこのような「通知」を考えついたのでした。

 この構図は「つくる会」教科書を採択した杉並区でも同じです。教育委員の過半数が「つくる会」支持というだけでは採択は不可能でした。教員や区民の意見を軽視するよう要綱を改変、「つくる会」教科書の評価が低かった教員による教科書調査報告書を書き換えさせました。教育委員会事務局は「つくる会」支持の山田宏区長の上意を忖度して、「ははあっ」と平身低頭、一丸となって最も評価の低かった「つくる会」教科書採択への道筋をつけたのです。 彼らが「つくる会」支持とは思えないのに、子どもたちに誤った歴史観を持つ教科書を押し付けることをも厭わず、どうしてそこまで保身に徹するのでしょうか。

 今回の「通知」にしても、お役人の保身のために学校から言論の自由を奪ってよいとはとても思えません。そして、こんなに明らかな言論の自由の抑圧に対してたった一人の校長しか立ち上がらず、他の全員は保身に徹しているというのもいったいなんなのでしょうか。その校長たちが子どもたちのことを少しでも考えているとは思えません。これは役人や校長のみならず、裁判官も同じです。なぜこんなふうに誰もが保身のみを考え、上意を忖度するようになってしまったのでしょうか。

 都教委は公開討論に応じるとは思えません。最低の話し合いすら成り立たないこの国に民主主義はあるのでしょうか。
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by lumokurago | 2008-08-06 14:50 | JANJAN記事
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