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伊藤和也さんの事件は不可抗力の事故

JANJANの「もういい加減、海外NGO活動はやめませんか?―「ペシャワール会」伊藤和也さんの悲劇をくりかえさないために」(難波和郎記者)という記事に、中村医師への誹謗中傷があったため、コメントを書きました。しかし、メンテナンス中で投稿できませんでしたので、こちらに先に載せておきます。

「識者の言と現場感覚」

難波和郎さんは中村医師について、活動資金集めのために支援者を喜ばそうとして政治的発言を行い、ペシャワール会は襲われるはずがないと思い込んでいたと書かれていますが、ご参考までに、伊藤さん殺害事件について識者の評論から拾っておきます。




まず、アフガニスタンで日本政府特別代表として武装解除を主導していた伊勢崎賢治氏(東京外国語大学大学院教授)は次のようにおっしゃっています。

「今回の事件で犯人側が何を求めようとしたのかわからないので言いにくいが、基本的に不可抗力の「事故」と思いたい。ペシャワール会は現地への浸透度、情報収集、自己管理において、メディア、在外公館を含めて日本人の能力としてはトップクラスの技術を持っている。だから過信とか注意を怠ったとかは言えないのではないか。・・・中略・・・

拉致事件はいつ起きてもおかしくない。海外の非政府組織(NGO)は何人も殺害されてきた。・・・NGOの中にはいろいろあり、武器を携帯しなくても武装エスコートを雇っている団体もある。そうしたことを全くやらず軍事組織とは口もきかず、一緒にいるのを民衆に見られることにも非常に気を使う団体もある。

だからいつ撤退するかも、その団体の哲学に応じて決まる。ペシャワール会は国際NGOの中でも光っていて、地元社会の信任を得ていたから今まで活動を続けられたのだと思う。

昨年テロ特措法延長問題で国会に参考人で招かれた時、自衛隊を使ってはいけないという意見を述べた、対テロ戦の根本問題はアフガンの内政問題である。政界浄化をやらないといけない。内務省再編や警察の再構築が必要である―と。

今何ができるかということを考えた場合、給油より治安悪化の原因になっている内政問題に日本がリーダーシップをとってかかわるべきだ。それは正しい内政干渉であり、まだ中立に見られている日本にしかできないことだと思っている」。

また、ペシャワール会副会長である村上優氏(琉球病院院長)は次のようにおっしゃっています。

「前略・・・あまりにも現地に馴染んでいたことが、今回の悲劇をもたらすなど考えもしないことである。なぜ拉致されたのか、誰が拉致を企てたのか、報道はタリバンに結び付けて報じ、またタリバン報道官も声明を出しているが、事情をよく知る中村医師はそれには懐疑的である。

日本では理解されないが、実行犯は金を目的にお粗末な計画で拉致し、気がついた住民に追い詰められた。実行犯に指示を出した勢力は、この地域に根を下ろした活動や、この地域の住民に定着すること、非暴力や平和を嫌う勢力であろう。

伊藤君は見分けがつかないほどに地域に馴染み人々に感謝されたがゆえに狙われたのである。逆説的に思える事態に対し正しく現実を分析することなく、「テロとの戦い」のような幼稚な二分主義のシナリオを強調することは、さらなる暴力を加速する。

伊藤君は尊い犠牲になったが、その平和への精神を否定することは、彼の死への冒涜である。・・・後略」

引用はいずれも沖縄タイムス記事(8.29付、9.1付)からです。

25年間もアフガンで活動している中村医師は最もよくアフガン現地を知っている日本人の一人でしょう。彼が「丸腰だからこそ現地の人に伝わるものがある」と感じているのは真実だと思います。しかし、今回の事件は同じ現地といっても悪意のある部分から起こされたものです。現地の一般の人は1000人もが伊藤さんを捜索したのです。

中村医師が自衛隊派遣に反対し、自衛隊が派遣されればペシャワール会はアフガンから撤退すると言ったのは、現地の悪意のある人だけでなく、一般の人たちもが日本に対して悪感情を抱くようになるからです。これは現地で25年間も活動してきた現場の人の感覚なのです。現場の感覚は一番信用できる、貴重なものだと思います。

また、難波さんの中村医師が活動資金集めのために政治的発言を行ったとの見解には反対します。現実に日本人ワーカーの命(中村さんご自身の命も)がかかっているのですから、命を守るためには本当に丸腰が一番なのです。そうでなければ、当然、武装していたでしょうが、それを今までやっていないのですから、難波さんの議論は破たんしています。

一般の人々ではなく、悪意のある人にはもともと「丸腰」も何も通用しないと言われればそうですが、そこまで考えると日本でも同様の事件はありうるわけですし、やはり「不可抗力の事故」ととらえるのが妥当なところでしょうか。

元記事はこちらです。
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by lumokurago | 2008-09-05 22:33 | 世界(world)
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