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2011年 08月 04日 ( 2 )


内海さんの写真より

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by lumokurago | 2011-08-04 18:37 | 花 ・樹(flowers&trees)

読み比べ その6

9月20日(火) (東京書籍は? 復習)
 
 (ごめんなさい。マニアックすぎでごちゃごちゃです)

 先日教科書を買いに行った時、日本中で一番大きなシェアを占める東京書籍を買ったつもりで買い忘れました。先週、教科書ネットの総会で東京書籍を見て、やはり東京書籍はぜひ比べなければと思い、今日中野まで久しぶりに泳ぎに行った(教科書採択問題に巻き込まれて以来初めて)ついでに、大久保まで足をのばして買ってきました。完全に「中学校歴史教科書オタク」になりきってしまったので、ついつい残り3社全部を買ってしまいました。

 見比べると、それぞれにいいところがあるからです。でも扶桑社以外の7社は似ているところも多いので、これからは、シェアの大きな東京書籍、杉並で今使っている帝国書院、これに決めても良かった大阪書籍を中心に比べ、他社は特徴的なものがある部分だけ触れることにします。(などと言いながら8社を比べてしまったマニアックさ)

 さて、東京書籍の今までのところを見てみましょう。

 人類の出現から文明の発生、縄文、弥生までは今までの4社とだいたい似ています。(ということは扶桑社とは違います)。

 問題になった「ヤマト王権」の記述はどうか。また、新しい呼び名が出ました。

 「3世紀後半になると、大和(奈良県)を中心とする地域には強力な国が生まれ、前方後円墳と呼ばれる大きな墓(古墳)がつくられるようになりました。この国を大和国家、その政府を大和朝廷とよんでいます」「大和朝廷の王は、5世紀には、九州から東北地方南部にいたる各地の王を従えるようになり、大王とよばれるようになりました。大和朝廷の発展にともない、前方後円墳をはじめとする古墳が、その地の王をほうむるためにつくられるようになりました」 おっと、「大和朝廷」という言葉が出てきました。

 社会科の先生の解説を復習すると、「大和」という言葉ができたのは早くても大化の改新の頃、7世紀半ばでした。それまではわからないのでかな書きしようということで「ヤマト」という表記が一般的なのでしたね。「朝廷」は「朝庭」という意味であり、古代史の書物によると、6世紀中頃から始まったということでした。3世紀後半で「朝廷」を使うのは間違いなのでした。

 つまり、東京書籍は扶桑社と同じ間違いを書いています。

 あと、私が感じたのは「大和国家」と「大和朝廷」をごっちゃにしているのではないかということです。「王」とは「政府」の王ではなく、「国」の王なのでは?だったら「大和国家の王」と言うのが正しいのでは?発展するのも「政府」ではなく「国」なのでは?今で考えても、「天皇」は「日本政府」の象徴ではなく、「日本国」の象徴ですよね?

 いやいや、ややこしいわい。

 こんな記述もあります。「当時の人々は、太陽神や、水を支配すると考えられていた蛇の神など、稲作に関係の深い自然の神々を信仰しており、また、一族を守る神に対する信仰も生まれました。古墳に描かれた絵や、のちにまとめられた神話などから、死後の世界についての考え方を知ることができます、国のおこりについての神話や伝承も、しだいに形づくられていきました」

 は? 日本に残る文字文化は8世紀以降の「古事記」「日本書紀」が最古なのでは? 神話がこの頃形づくられたってどこからわかるの? 清水書院では「神話と伝承」は「壬申の乱」の後にありました。他はと見てみると、大阪書籍、日本書籍新社では奈良時代になってから「古事記」「日本書紀」のところにあります。ただし文教出版では渡来人のところにあります。帝国書院、教育出版では「神話」について何も触れていません。これもまた混乱!!(結局、よくわかっていないのではないか? と疑う)。

 それで今度は「大和国家」が出てきます。「大和国家は、百済や、小国が分立していた加羅(任那)地方の国々と結んで、高句麗や新羅と戦いました。5世紀には、大和国家の大王は(あれれ、さっきは『大和朝廷の王』だったのに)、倭の王としての地位と朝鮮南部を軍事的に指揮する権利とを、中国の皇帝から認めてもらうために、中国の南朝にたびたび使いを送りました」

 ここのところ清水書院では「ヤマト王権は、朝鮮半島への進出もはかり、その正当性を認めてもらうために中国皇帝への使いを何度もおくった」とありました。

 文教出版。「5世紀には、大王が中国に使いを送り、朝鮮半島の南部を支配する地位を認めてもらおうとした」まあ、わかりやすい。
日本書籍新社。「大王は倭国王としての地位と、朝鮮半島南部を支配する、将軍としての地位を認めてもらおうとつとめていた」

 帝国書院。「ヤマト王権は中国の皇帝へたびたび使いを送り、その力を借りて朝鮮半島諸国に対して優位にたとうともしました」

 扶桑社。「大和朝廷があえて南朝の朝貢国になったのは、高句麗に対抗し、朝鮮南部とのつながりを維持するためだった」

 教育出版。「5世紀に入ると、大和政権の大王は、中国にいくども使いを送り、中国の皇帝の権威をかりて高句麗に対抗し、朝鮮との関係を保とうとした」 扶桑社と似てる。

 大阪書籍。「5世紀の倭王が、5代にわたり中国に使いを送った」としか書いてない。朝鮮半島のことは無視してる。

 ふう、8社を比べたぞ。ひとつのことを書くのにもいろんな書き方があるもんです。どれがいいと思いますか?
最後になりましたが、行ったりきたりしてすみません。よけいにわかりにくくしていますね。反省(^_^;)
 

9月21日(水)(東京書籍続き・復習)

 「渡来人」については「一族でまとまって移り住む人々が増えました」という表現があり、あたかも「渡来人」は日本人と交わらなかったように誤解させる記述です。

 清水書院には「渡来人の中には大王家と婚姻関係をむすぶ一族もあった」と明確に書いてあり、帝国書院にも「渡来人は、われわれ日本人の先祖の一部となりました」とあります。

 逆に大阪書籍には「一族でまとまって日本に移り住む」と東京書籍と同じ記述があります。

 扶桑社。「一族や集団で日本に移り住んだ帰化人(渡来人)」とあります。

 日本書籍新社。欄外に「9世紀に、畿内に住む諸氏の祖先を調べた記録によれば、約30%が渡来人の氏であった」とあります。

 残りの3社にはこのことに関してどちらの記述もありません。繰り返しますが、扶桑社だけ「帰化人」(辞書でみても間違った使い方)と言っており、他の7社は「渡来人」です。

 ちなみに今日聞いた情報ですが、平成の天皇がワールドカップサッカーの韓国戦の時、「天皇家は欽明天皇の時に、朝鮮民族と交わったので、自分にも朝鮮民族の血が流れている」と公言したそうです。平成の天皇はなかなかのお人なのですね!

 次、9月15日に検証した部分です。東京書籍はこうなっています。

 「7世紀の中ごろ、唐は対立する高句麗を攻撃し、そのために朝鮮半島の国々では緊張が高まりました。日本でも、戦争にそなえる国づくりを急がなければなりませんでした」

 扶桑社は「朝鮮半島の3国に緊張が走り、日本も危機に備えて国家の体制を強化しなければならなくなった」でした。

 他社では「国力を高めようとした」(2社)、「強大国が影響を及ぼし始めた(日書)、「大きな不安」(清水)、「東アジアの緊張が高まる」(教育出版)、文教出版は何も書いてない、なので、この6社に比べ、東京書籍は非常に扶桑社寄りと言えます。蛇足ですが、この二社を比べると、扶桑社は言葉がむずかしく、東京書籍の方が中学生にわかりやすいですね!

 「大化の改新」は特記事項なし。「白村江の戦い」のところに「そののち、新羅は、唐の軍隊をも追い出して、朝鮮半島を統一しました」という一文が入っています。文教出版も「白村江」の前の段階として「唐と結んだ新羅が、高句麗と百済をほろぼし、半島を統一した(その後白村江)」とありますが、新羅が唐も追い出したという記述はありません。

 大阪書籍、日本書籍新社、教育出版では、それぞれ大阪「中国・朝鮮の統一」、日書「新羅の朝鮮統一」(別項に「隋・唐の中国統一」という記述もある)、教出「広がる国際交流」の中に「隋と唐」「新羅による朝鮮の統一」という項目を設けて、ていねいに説明しています。最も充実しているのは教育出版で、2ページ使っています。

 つまり、朝鮮半島の統一をきちんと書いているのは東京書籍、大阪書籍、日本書籍新社、教育出版、の4社です。この点、東京書籍は評価できます。

 長々とお疲れ様でした。明日は奈良時代に入ります。8冊全部いっぺんに比べますが、中心は帝国書院、大阪書籍、東京書籍、扶桑社として、他4社は特徴的なところだけ取り上げることにします。
 
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by lumokurago | 2011-08-04 17:24 | 中学校歴史教科書8冊の読み比べ