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2011年 09月 20日 ( 1 )


理想や志は高すぎるということはない

 志高く理想を掲げる上橋菜穂子さんの本を読んでいて、たまたま整理していた手紙にその話題がでてきましたので、引用します。わかりにくい箇所もあると思いますが、お許しください。1988年のものです。

*****

 渡辺よりEさんへ 1988.2.15

 前略
 『蜚語』(注:Eさんらがこの頃創刊した雑誌)をお送りいただき、どうもありがとうございました。(中略)

 「編集方針」のなかの『サラダ記念日』への批判、溜飲が下がる思いでした。私は『サラダ記念日』は新聞等に載っていたいくつかの断片しか知りませんが、私の感想は「思想がない」の一言でした。『サラダ記念日』がベストセラーになり、著名人(著名であることなどに意味はありませんが)まで(?)が絶賛しているのを見て、この国の軽薄さは救いようがないと思いました。

 「理想や志は高過ぎるということはないと思う。志を高く持つということが、なにかひどく時代遅れのダサイこととされる風潮の中で、卑屈になることはない。諦めることはない」・・・その通りだと思います。拍手、拍手です。

 「トンネルの向こうに見えたもの」、あんまり明快なのでスカッとします。ただ、これは私自身の課題でもあるのですが、こういう内容を職場の隣りの席の人に読んでもらうためには・・・?と考えてしまいます。

 それから、「発行所」の『未完舎』という<名まえ>にとてもひかれるものを感じました。私には<未完>のイメージというものがあって・・・生まれ落ちた時から持っている私の中の<欠損した部分>――それを埋めようとして人を求め、表現を試み、でも、埋まらない・・・

 今、ここにいる私はほんとうの<名まえ>を持たない。仮の<名まえ>におおわれている。それを、ひとつひとつはいで、ほんとうの<名まえ>をとおく希求する・・・<完成>が美しいのではなく、<未完>こそが美しい。なぜならば、永遠に<未完>であることは、求め続ける志を持つことによって、美しさを意志するから・・・

 だから志を高く持って、過程を大切にして生きていきたいと思います。(後略)

*****

 Eさんより渡辺へ  1988.2.20

 前略 どうもありがとう。

 今日、私のところに届いた、川崎の「指紋押捺拒否者を支える会」のチラシ『指紋押捺1回につき罰金3万円なんていってくれるじゃないの』、思わず溜め息がでちゃいました。李相鎬さんはすてきな人だし、指紋押捺の闘いもたいへんなことだと思うけど、こんなタイトル付けるような運動ってなんだろうなと思ってしまいます。『原発サラバ記念日』とやらもなんとかならないものでしょうかね。この前は、建国記念日の集会の司会者が、死刑廃止のコンサートのチラシにも、あそこにも、ここにも、ってな調子です。少しみんなどうかしている、しっかりしてほしいもんです。(後略)

*****

 Eさんのおつれあい、作家・山口泉氏が『暗川』を読んで感想を書いてくれていました。紹介したいので、その前提となる『暗川』の記事を先に紹介します。次回からしばらく続きます。
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by lumokurago | 2011-09-20 13:15 | 昔のミニコミ誌より