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2011年 11月 26日 ( 1 )


緩和ケア編 2

 おはようございます。背中と足の痛みは消えたのですが、昨日は胸(肋骨)が痛く、今朝リン酸コデインを飲んでみたら消失しました。右のおへその横くらいに鈍い痛みがつづいています。これはコデイン、麻薬などでは消えません。たいした痛みではなく、横になれば治まります。最近は午前中原稿に手を入れたりし、午後は横になって本を読んでいます。そしてじきに眠ってしまいます。
 「医療幻想」の章、少し手をいれたので(緑字部分)チェックしていただけますか? 編集者が「自分の血液検査の値などを知りたい」というので、付け足した部分と、田中秀一さんの『再発』に書いてあったがん幹細胞のことを少しだけ入れました。遺伝子については勉強が足りないので今回はこれ以上触れないでおこうと思います。渡辺容子 11.17


こんにちは。
右の側腹部痛は神経痛ではないでしょうか。
鍼または神経ブロックを試してください。
患者や一般市民も身体状況を知って健康に
なろうという住民主体の保健医療論がありますね。
保健婦がこれに毒されています。佐久病院もこの
一派かな。拙書「なぜ村は」104ページに批判を
載せてありますが、自分が主体だと思っていても、
実際は検診を肯定する検診主体になっており、
それはエスカレートするということでしょうか。
検診が無意味と知った人は、検査はあまり受けなく
なります。医学医療に従属するのを避けるようになるのです。
死亡率に関しては、すべての検診・早期発見は有効ではなく、
QOLに関しては意味があるかも知れませんが、、これも
比較試験を行う必要があります。
網野 11.17


 お返事ありがとうございます。以下のように書き替えました。

黒木:がん検診や健康診断に寿命を延ばすという科学的根拠がないことはわかったけど、人間、自分の体のことを知りたいじゃない。過剰医療に誘導されなければ、血液検査の値ぐらい知っておいてもいいんじゃないの? 

渡辺:うーん。でも、自分の血液検査の値を知りたいのは安心したいという心理からでしょ。それは正常範囲とされている値と比較してということだよね。健診が無効だということは、結果が正常範囲外だったからとカギカッコつきの「治療」を始めても寿命は延びなかったということだよ。つまりほんとうは正常範囲なんて決められない=決めても意味がないということになる。だったら自分の値を知っても同じく意味がないじゃない。こうしたことが理解できれば、健診を受ける気なんてなくなるんじゃないかな。結局、いまの健診(検診)制度は人びとの不安につけこんだ単なる金儲けの手段。健診(検診)を受けてしまえばその網にひっかかったことになると思うし、そういう根拠のない医療に従属することになる。

黒木:なるほど。私も医療幻想からぬけだすのは大変みたい。  以上   渡辺容子 11.17


正常値は統計学で決めています。一つの確立された方法です。
しかし、正常か異常かとなると個人の主観や社会の都合があって、
判断が難しいですね。
現代の医学といえども問題が存在しないわけがないのであって、
このようなスタンスで検査や治療を受ける必要があるというのが
渡辺さんの立場でしょうか。
検査を受け値を知りたい人は医学医療を肯定し、信じている
のではないでしょうか。現代医療教の信者になっているのでしょう。
そして諸検査を常識として受け入れている。問題は治療法が確立
されているかどうかです。そうであるならば、個人が適当な時期に
検査を受け治療することは否定すべきことではないかもしれません。
このことは早期発見を肯定することとイコールではありません。
早期発見の問題は集団全体で考える事柄です。個と全体の区別が
必要でしょう。
網野  11.18


 こんばんは。わかりました。集団でおこなう検診や健診が無効ということですね。しかしがんは個人で受けても治療法がないので意味がないですね。症状がないのに検査を受けて発見することで益がある、治療法が確立した病気というと何がありますか? 
 編集者はこのかん、医療信仰については読んできたはずですが、そこから抜けるのはまだむずかしいのでしょう。
 今日、慶応病院に行ってきました。神経ブロックのことを聞いたら「医者というのは自分の専門で治したがる。麻酔科に行けば神経ブロックするだろうが、自分は放射線をかける」とおっしゃっていました。放射線を限界までかけてしまったら、また言ってみますね。胸部レントゲンを撮ったら、左胸の肋骨の左のはじの転移が大きくなっているので、痛みの原因はここだろう、放射線をかけようか、と言われましたが、通うのが大変なので、麻薬を貼り薬に替えて(むかむかがいやなのでー入院していたとき、貼り薬ではむかむかがでませんでした)様子をみることにしました。デュロテップパッチ2.1mgを貼っています。いまのところ、あまり効いてないです。 渡辺容子  11.18


 こんばんは。デュロテップパッチ2.1mgはいままで飲んでいた麻薬の量よりもずっと多いので(ネットで検索した麻薬換算表によれば、オキシコンチン5mg/dayはデュロテップパッチ0.5mg/3dayに相当。つまりデュロテップパッチ2.1mgはオキシコンチン20mgに相当)効き目あるかと思ったのですが、だめでした。そこでロキソニンとリン酸コデインを試したところ(べつべつに)、ロキソニンがよく効き、リン酸コデインもまあまあ効きます。慶応麻酔科でロキソニンが処方されていたときに、副作用止めとして処方されたムコスタのことを思い出し、一緒に飲んでみました。ムコスタはどうなのでしょう? 
 デュロテップパッチを貼っているときはお酒を飲んではいけない、熱いお風呂に長時間入ってはいけないという注意書きがあるのですが、昨夜、ビールを少し飲んでお風呂に浸かってあったまっていました。そして着替えているときに、気持が悪くなり吐きそうになり、めまいがして倒れそうになりました。これは麻薬のせいですか? それ以外は急に量を4倍に増やしたのに、吐き気はありません。
 麻薬には慣れておかなければと思う一方、効き目がないのでは意味がないと思っています。それでもやはり慣れたほうがいいのですか? パッチを貼りつづけたほうがいいですか? (すでに少し痒くなってきたけど、吐き気がないのが魅力です)。プラス、ロキソニン1日1回、リン酸コデイン1日1回で乗りきっていこうかと思っているところです。

 例の部分、以下のように書き替えました。

 *****
 
黒木:がん検診や健康診断に寿命を延ばすという科学的根拠がないことはわかったけど、人間、自分の体のことを知りたいじゃない。過剰医療に誘導されなければ、血液検査の値ぐらい知っておいてもいいんじゃないの? 

渡辺:うーん。でも、いまの健診(検診)制度は人びとの不安につけこんだ単なる金儲けの手段。健診(検診)を受けてしまうと、そういう根拠のない医療に従属することになる。そこまで言うと厳しすぎるかなあ。それにそれは集団での健診(検診)制度のことであって、個人が検査を受けるぶんには意味が違うかも。それでも税金を使ってではなく自分のお金で受けるべきだと思うし、診断できても治療法のない病気を発見しても意味がないと思う。たとえばがんのように。この意味はもうわかるよね?

黒木:うん。やっぱり私はまだまだ医療信仰から抜けられないんだろうな。検査を受けたいということは。

***** 渡辺容子 11.20


こんばんは。
昨日は、女房の父親の四十九日の儀式で、
飲酒、寝てしまいました。
ようやく今メールに目を通しています。
麻薬の件ですが、効果がないのは痛みが
神経痛であるからだと思います。神経痛には
消炎鎮痛剤のほうが効くといわれています。
経口薬で対応するのでしたら、麻薬との併用
がよいと思います。しかし、完全には抑えられないので、
放射線で原因部位をたたく、神経ブロックで途中の神経に
局所麻酔剤を注射するのがよいとおもいます。
ムコスタは胃粘膜保護の経口薬で私はあまり信じていませんが、
飲まないよりは飲んだほうがよいかもしれません。アルコールは
遺伝的に強いのでしたら大丈夫だと思います。しかし、肝臓のダメージは
昨年よりも大きいでしょう。ビール・日本酒には酔いやすくなっている
かもしれません。たくさんは飲めなくなっているかも。
今、一番効果的な方法は近藤先生の勧める放射線療法ではないでしょうか。

追伸
お風呂、飲酒の問題ですが、アルコールの代謝が低下し、
血管が拡張して、低血圧を起こし、さらに肝臓の代謝を
悪くするというような悪循環が起こったかも知れません。
酒と風呂は別々に。酒は飲めなくなってきたかも。低血圧
による血液循環の低下は肝機能も低下させるでしょう。
その結果、麻薬などの薬の代謝も低下するかも。そして、
副作用が強く出るのかもしれません。
網野  11.21


 お返事ありがとうございます。奥さまのお父様が亡くなられたのですね。おさびしくなられたと思います。ご冥福をお祈りします。
 デュロテップパッチ2.1mgは急に増やしすぎと思い、昨日3分の一に減らしました(3分の一を折り返しました)。少しずつ増やしていきます。ムコスタが余っているので気休めにロキソニンと一緒に飲んでいます。昨日も書きましたように、ロキソニン1錠/day、コデイン1錠/dayでなんとかやっています。完全にベッド上のみの生活になってしまいましたが、本や音楽が好きなので、助かっています。今度は右の腸骨(?)あたりが痛くなってきました。肋骨は折れれば痛くなくなると言われていますが腸骨はそうではないと思います。もう少し様子をみて放射線をかける場所を考えたいと思います。
 昨日はビールを飲まないでお風呂に入ったら何事もありませんでした。せっかくビールを飲むことを覚えたのに残念ですが、また禁酒ですね。遺伝的には弱いだろうと思います(父がまったく飲めなかった)。
 野良猫チャー吉が夜中に「アオアオ」と言って入りたがるのですが、起きあがるのが大変なので、どうしようかと考え中。家を建て替えたら「猫部屋」を作ってもらおうかと妹と話しています。野良猫が自由に出入りできる部屋です。(うちの猫はなるべく外にだしたくないので・・・だんだんむずかしくなりつつありますが)。
 渡辺容子 11.21


 こんにちは。自分のまとめも兼ねて、経過報告します。背中、足の痛みがなくなり、左胸が痛いのに加え、右胸も痛くなってきました。腸骨はそれほどでもありません。

 デュロテップパッチは21.mgの半分(オキシコンチン10mg相当)にしました。朝食後ロキソニンとムコスタを飲み、6時間くらい効いています。その後、横になって本を読んでいるうちに昼寝してしまいます。
 お風呂のとき、痛いと大変なので、ちょうどその時間に効くようにリン酸コデインを飲んでいます。
 朝、起きたときが薬切れで一番大変です。でも腰椎や骨盤が痛むよりはましで、ちょっと我慢してトイレに行っています。朝食後、ロキソニンが効いてくるまで朝食の椅子に座って待っています。
 そんな1日を送っています。29日にまた鍼に行きます。

 これから腰椎や骨盤の転移も増大してくると思われるので、結局は放射線をかけることになると思います。そのへんにはいままでに50グレイかけているので、せいぜい10グレイだと思います。かける時期ですが、年内だとすると、遅くとも12月9日には診察を受けなければならないので、いまのところ(急に痛みが増えなければ)、9日まで様子をみるつもりです。10グレイかけてもまた増大してくると思いますが、そのときは神経ブロックをお願いしてみます。

 先生にはまた処方箋をお願いすることになると思いますが、そのときは連絡します。

 最近、「敗北を抱きしめて 上下」(ジョン・ダワー)という本を読みました。アメリカ人の研究者ですが、厖大な資料を読んで、戦後の米軍占領時代のアメリカの思惑や日本の庶民の様子などを詳しく書いています。アメリカ人ですが、それにしては全体に公平に書いてあると思います。このかん、半藤一利「昭和史」、五味川純平「ガダルカナル」などで戦争中のことを勉強してきましたが、戦後処理についてはこの本がとても有益でした。天皇制が残ったわけもよくわかりました。近衛など側近も退位は仕方がないと考えていたようですが、アメリカが残したのですね。日本人が自分の手で天皇制を廃止できるチャンスはどこにあったのかなと考えてしまいました。ちょっと無理でしたね。アメリカの日本操縦が巧みすぎです。いまでもそれはつづいていますが、だれも止められません。日本人というのは独立心がないのでしょうか。お人よしなのでしょうか。マッカーサーが言ったように、いまでも「12歳の子ども」なのでしょうか。いや、この言い方は子どもをバカにしています。いまの子どもにはもう力がありませんが、1970年代までは大人より子どものほうがまともだったかもしれません(小学生をみていて)。
 それから「戦争」については小田実「終らない旅」がおもしろかったです。小田は大阪大空襲を体験、ベ平連、阪神大震災、9.11と生涯をかけて考えてきた戦争に対する考えの総まとめです。全体を見渡して教えられることがたくさんありました。先生とはちょっと考え方が違うかもしれません。

 兄ちゃんは最近、チャー吉にパンチをくりだすことがあります。少し男子としての自覚がでてきたのでしょうか。しかしチャー吉は「はあ? なにこいつ」という顔をしてまったく相手にしません。チビは相変わらず、とっても敏くておもしろい遊びをすぐにみつけます。体の大きな兄ちゃんがしり込みしている高い棚にも登り、兄ちゃんは「チビはすごいなあ。おいらもちょっとはがんばらなくちゃ」と思っているのか、低い棚に登っています。

 渡辺容子 11.25
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by lumokurago | 2011-11-26 15:49 | Dr.Aとの往復メール