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2011年 11月 30日 ( 1 )


大江健三郎初期作品

 『われらの時代』 大江23歳のときに書き始めて、不眠症を呼び起こし、睡眠薬とウィスキーのみで数日を過ごすという生活になったという。その後、睡眠薬の中毒症状から回復し、この小説を完成させたそうだ。

 1960年代初期という時代の閉塞感のなか、主人公の青年や10代の弟たちは「勃起したい」「出発したい」。しかし日常はだるく暑苦しい。出発できそうだった主人公は湧き上がってくる「良心」を無にできず、その権利を放棄。弟たちの途方もない夢も「誇り」が頭をもたげてきたため、殺人、爆死へと急展開。出発もできず、弟を失った主人公には「自殺」というアイディアが浮かぶ。

 友情、連帯、情人、同性愛・・・なんでもいいのだが、これほどまでどろどろした濃厚な人間関係はだいぶ以前から消えつつあるのではないだろうか。現代の若者がこの本を読んだらどう思うのか。若かった大江も生きるのは大変だっただろうが、いまはまったく違う意味で大変だろうなと思う。人間というものはここまで変わるものなのか。いや、変わったのは<時代>なのか。しかし<時代>を変えてきたのは人間である。

 大江の初期の作品でほかに『見るまえに跳べ』があった。これは短編集だが、同じくすべてが濃密で暗い。その後の大江の作品も何冊か読んでいるはずだが、乳がんの初回治療のときに処分したらしく、もう残っていなかった。
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by lumokurago | 2011-11-30 17:00 | 本(book)