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2012年 01月 28日 ( 1 )


ゆうだい君と手紙をくれたみんなへ その2

 2、原発を作ったのは庶民ではない。だいたい、「庶民」がたとえ原発を作りたいと思っても、「エライヒト」がその気にならなければ、庶民だけで作ることは不可能

 注:庶民とは、政治家でもお金持ちの社長でもない、普通に働いて暮らしている人
   「エライヒト」とは、庶民でない人、つまり政治家や財界人(大金持ちの社長)


 さて、ゆうだい君は原発を作ったのは東電、原発を作るきっかけを作ったのは日本人、世界中の人々であり、その中には自分や北村さん(「ニュースの窓」しっぴつ者)も入っていると書いていますが、それは間違いです。ゆうだい君だけでなく、ほかにも同じ意味のことを書いている人がいますし、そう思っている人は大人もふくめてたくさんいると思います。

 でも違います。日本に原発を作ったのは、日本を自分の国のために利用しようとしたアメリカと、自分の国の国民を大事にするよりも、アメリカの作戦に便乗してひともうけしようと思った大物政治家(中曽根康弘・元総理大臣など)や大新聞社の社長(読売新聞・正力松太郎)などです。こう聞いて、みんなはびっくりしたかもしれませんが、「政治家」「エライヒト」のほとんどは、国民のことではなく、自分たちのもうけを考えているのです。中にはまじめに国民のことを考えている人もいますが、そういう人は珍しいのです。

 1954年3月(おじいちゃん、おばあちゃんが子どもだったころ)、南太平洋のビキニ環礁(島のようなもの)でアメリカが水爆実験を行い(注―後ろにつけます)、第五福竜丸という漁船が被ばくして、機関長・久保山愛吉さんが亡くなり、他の乗務員も次々にがんにかかってほとんどが亡くなりました。

 注:アメリカは南太平洋だけで100回以上の核実験を行っています。ほかにも自分の国の砂漠などで核実験を何百回も行っていますーそこでも被ばく者(アメリカ人つまり自分の国の国民)がでている。つまり、自分の国の国民が被ばくすることを知りながら、その人たちを犠牲にして実験していたのです。世界ではいろんな国が2000回以上の核実験を行いました。核実験のことも調べてみよう。

 1954年は、アジア太平洋戦争が終わって9年目です。この戦争の最後にアメリカは広島・長崎に原爆を落とし、何十万人という人を殺しました。そして多くの人が被ばくして苦しんだので、日本人は放射能に対して非常に敏感になっていました。だから第五福竜丸事件(=アメリカの核実験)が起こって、日本では核実験反対の声が高まり、おかあさんたちによる署名運動がはじまり、短い間に成人国民(大人)の半数以上である3000万の署名を集めました。

 さて、このころ、アメリカと旧ソ連はそれぞれ資本主義、社会主義の勢力を広げようと争っていました。そんなときにこの署名運動をみて、アメリカはどう思ったでしょうか?

 日本の大人の半数以上がアメリカの核実験に反対したので、きっと「この国は危ない。へたするとソ連の仲間になってしまう。なんとかこっち側につけておかなければ」と思ったのです。そのため、アメリカは「原子力の平和利用」という魅力的なことばを作り出して、日本に売り込みました。原爆を落とされ、第五福竜丸は被ばくさせられたのに、「核兵器」ということばは「原子力」とかえられ、「平和」ということばが入っているので、ついこのあいだ、大人の半数以上が核実験反対の署名にサインしたにもかかわらず、みんな、アメリカと読売新聞のキャンペーン(「平和利用は危険でない」「原子力発電は経済を発展させる」)にコロリとだまされてしまったのです。

 第五福竜丸事件ははした金でかたをつけられてしまい、かわりにアメリカから日本に濃縮ウラン(原発の燃料)が導入されたのです。こういうのを「政治的とりひき」(どこかで損をしてもべつなところで得をとる)と言います。このとき、第五福竜丸の乗組員は「国」の発展のために犠牲にされました。「国」というのは、けっして一人ひとりの国民のためにあるのではありません。もしそうであれば、このときも「国」は、第五福竜丸の被ばくした乗組員のことを考えて、アメリカにきちんとした補償を要求したはずです。しかし、「国」は日本を利用しようとするアメリカに協力しました。

 つまり「国」ということばの意味は、単純に考えれば国民一人ひとりが集まったこの「日本国」のことだとなりますが、その中身は、日本のためにならないと知りつつ、自分のもうけのためにアメリカに協力する政治家や財界(大金もちの大企業など)だといえると思います。

 話を戻すと、原発を作ったのは「日本国」という「国」であると言えます。ていねいに言えば「国」を自分の思うとおりに動かしている政治家や財界が作ったのです。アメリカが日本を旧ソ連の仲間にしないために、自分の国の仲間(というより手下)にするために。

 ついでに言っておくと、「庶民」が原発でなくても、何かを作りたいとか、逆になくしたいと思っても、「庶民」の望みと「国」の望みはまったく逆である場合が多いので、庶民の望みは聞きとどけられないことがほとんどなのです。庶民の望みと「国」の望みがなぜ逆かというと、庶民はここで言えば、放射能をなくして子どもたちが健康に過ごせることを望みますが、「国」は子どもたちのいのちではなく、自分たち(政治家や財界)のもうけを望むからです。ちょっとむずかしくなってきました。でも、このことは政府が子どもであっても1年に20ミリシーベルト浴びても健康に害はないと言い張っていたことでよくわかりますね(もともとは年に1ミリシーベルトまでだったが、事故があってそれでは守れないので勝手に変えてしまった)。

 みんな、政府の言うことにだまされてはだめだよ。自分のいのちを守るためには大人の言うことは疑おうね。私の言うことも疑って、自分の頭で考えて、何が正しいのか自分で判断することが大事だよ。
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by lumokurago | 2012-01-28 10:40 | 原発