暗川  


写真日記
by lumokurago
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カテゴリ:平和( 86 )


絶望・・・

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 昨日の憲法集会、ほんといって行くかどうか迷った挙句、やっぱ行かないわけにはいかないと思い、でもつまんないのでスケッチでもしようということで、でかけたのでした。下手な絵ですみません。
 
 私もきのう「マンネリ」って書いたけど、会場で偶然会った若い「5さいのビーグル」さんがどんなふうに感じたかなと思って、ちょっとたずねてみたら、「絶望」ですって・・・。やはりそうか・・・。若い人の感想をぜひごらんください。こちらです

 5さいのビーグルさん、あの記事にコメントしようと思ったのですが、コメント欄がありませんでした。勝手に載せてごめんなさい。

 「運動」はやはり感覚が古すぎ。一般の人と離れすぎ。私でさえそう思うのだから。かといってビーグルさんも書いているように、どうしたらいいのかも提示できない。私は基本的に職場や近所の人に話しかけるようにはしていたのですが、今は職場もないし、まわりはみんな「運動」やってる人ばかりになり、ますます極端な方に入りつつある。

 しかし、人というのは信頼関係があって、まじめに話しているうちに、いろんなことがわかりあえるものであり、私はうちに来てくれていたヘルパーさんにまで裁判の原告になってもらっていました。職場の人たちはみんな私の持ち込むいろんな署名に協力してくれていたし、話せばわかってもらえる。それはまあその人がもともとそういう人だったからということもあるかもしれないけど、少なくともデモやるよりはずっとわかってもらえると思います。

 そうやって一人、また一人と話していくのが一番わかってもらえると思う。

 私がいつも思うのは、9条の会とかの年配者はどうして自分の子どもや孫に話さないのかということです。自分の子どもや孫にわかってもらえず、他人にどうやってわかってもらうのじゃ?
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by lumokurago | 2009-05-04 16:56 | 平和

憲法集会

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 教基法違憲訴訟原告でポケットに教育基本法の会事務局の城倉さんが写っています。橋の上ではウヨクさんがものすごい音響でなにやら叫んでいます。デモ行進の間、ずっと耳がおかしくなる大音響でした。
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 異様な過剰警備(制服の上に見たこともないチョッキを着ています)。
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 警官に囲まれてどこにいるのかよくわかりませんが、「北朝鮮に帰れ」と連呼するウヨクさん(こっちもマンネリですが、ウヨクさんも相変わらず「北朝鮮に帰れ」の一本やりでマンネリです)。

 地球村の大人等愚か武器購う
    隣で飢えし児明日死にゆくに  (吉沢好樹)

 爆音のとどろく吾子の部屋にいて
    九条切に守らんとぞす  (樫原葉子)

 七割は餓死と知らさる「英霊」の夏  (村雲司)

 九条に羽つけガザの子包みたし  (磯谷佳世子)

  朝日新聞・北海道新聞に掲載された意見広告より
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by lumokurago | 2009-05-03 21:05 | 平和

ソマリア沖海賊への自衛隊派遣問題

 「5さいのビーグル」さんがソマリア問題についてわかりやすくまとめられています。ぜひお読みください。
ソマリア:とりあえずのまとめ

 下のようにコメントしました。

 わかりやすくまとめてくださってありがとう。結局、「先進国」はソマリアでも横暴、自分勝手を繰り返し、かの人々を喰いものにしているということですね。大きな船で魚を捕り、地元の漁民の生活を破壊したところなどはフィリピンと同じです。
 第三世界の飢餓問題も「先進国」が乱開発をしたためというところが多いと思います。全部知っているわけではないけど、想像がつきます。
 こういうことは人々に全く知らされず、疑問を持って勉強する人しか知ることができないというのは非常に問題です。DAYS JAPAN はそういう点で大きな役割を果たしていますが、DAYSを読むような人は自分から勉強する人ですし。知らされないから知らずにいるのであって、事実を知れば驚いて、自分を振り返って考えてくれる一般の人もたくさんいると思うのですが、どうやって知らせればいいのでしょうね。
 この記事、私のブログで紹介させて下さい。

 5さいのビーグルさんのブログをリンクに入れました。「リンク」に入っている4つのサイトはすべてお会いしたことのある方のサイトです。
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by lumokurago | 2009-04-20 13:21 | 平和

オバマ大統領はお手本を示せ

オバマ大統領は北朝鮮の「ミサイル」打ち上げ実験に対して、核兵器の廃絶を提案しました。すばらしいですね。では、まず、ご自分が率先してお手本を見せなくてはね。

だいたいアメリカはテロ組織が核を持つことを警戒しているようですが、ご自分が戦争大好きで彼らより先にテロ国家なのです。そのこと自覚してるんですかね?

アメリカが核兵器をすべて廃棄し、軍隊を捨てれば、世界は変わるのではないでしょうか? 

それとオバマ大統領は、景気回復のために巨額の金をつぎこんでいるようですが、その金はいったいどこから来るんですか? 景気が悪く、この先、国の金だって減ってしまうだろうに、とても不思議です。

日本政府も同様です。国の借金をますます増やして、次世代の負担を巨大にし、無責任すぎだわい。ツケはいつか払わなければならない。若者や子どもたちのことなど何も考えていませんね。いったいどうするつもりなんだろう? とても不思議です。

補助金を出すから車を買い換えろ。車が売れれば景気回復だなんて安易すぎる。いつまでも車を買い換え続けるわけにはいかないし、若者たちはもう物を大切に、節約することを考えているのです。車をシェアするとか、不要になった家具や電化製品をネットで貸し借りするサイトがあるそうです。彼らの方がよっぽど頭がいいわい。

農業を就労の受け皿にしようとしても収入が少なく重労働で、半日で辞めてしまう人も多く、人が集まらないとのこと。だいたい農作物の値段が安すぎるのです。どうして車があんなに高く、一番大切な農作物があんなに安いのか? 私も畑を少しやったから少しだけわかるが、あんなに苦労して作った農作物なのに、100円、200円では安すぎると前々から思っていました。農業で生活できるくらいに値段をあげればよい。というと、食べ物も買えなくなる人が出てくるから、やはりフランスなどと同じように政府が大幅に農家を援助すべきだ。
人間にとって最も大事な食べ物を作る農業で暮らしていけないなんて、理不尽すぎる。

言いたいこと言ったついでに、お正月頃の討論番組で女性経済評論家が「農作物は輸入した方が安いから、食糧自給率を上げる必要はない」とばかなことを言っていたので、書いておく。経済効率しか考えないこの意見は女性の発想とも思えない。その国が売ってくれなくなったらどうするつもりなんですか? それにどんなに危ない農薬などが使われているかわかりませんよ。

言いたい放題言ってすっきりしたわい。
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by lumokurago | 2009-04-09 21:11 | 平和

追悼 アレン・ネルソンさん

追悼 アレン・ネルソンさん   宜野座映子

 大切な友人、ベトナム戦争従軍元海兵隊員のアレン・ネルソンさんが亡くなった。

 訃報は、26日読谷村で行われた「ベトナムと沖縄~文化と平和の夕べ~」の会場に届いた。会場でアレンへの支援を呼び掛けたところ、参加者の温かい思いが伝わり胸がいっぱいになった直後のことだった。アレンのパートナー、アネッタさんは、「つらい闘病でしたが、最後は安らかで、私が手を握る中、息を引き取った」と知らせてくれた。

 2月に活動を始めた「アレン・ネルソン基金・沖縄の会」には、26日までに130万円余の募金が寄せられた。3月8日にはそのうち70万円をニューヨークの彼の自宅に届けたばかり。多額の募金にアレンは驚き涙した。これは13年間にわたり、身を削って戦争の真実を伝えてくれたアレンへの感謝のしるしなのだ。

 今、私の耳にアレンの声が聞こえる。「僕は決して語ることを止めないよ。だって、戦場に行った仲間は全員死んだんだ。生き残った僕は戦争の悲惨さを話さなければ。もし、一人でも僕に戦争の真実を話してくれていたなら、僕はどんなに貧しくても高校を中退して海兵隊に入ることはしなかった」という声が。

 20年かかって戦争体験による心的外傷後ストレス障害(PTSD)を克服した彼は、アネッタさんとともにベトナムへ謝罪に行った。会場で明らかに米軍が散布した枯葉剤の影響と思われる障がいを患った人々を見た時「涙が止まらなかった」と話してくれた。

 ところが枯葉剤の影響はアレン自身にも及んだのだ。医者はベトナム帰還兵がアレンと同じ種類のがんを発症していると指摘。アレンの命は奪われた。

 戦争は勝者も敗者もなく、ただ苦しみと悲しみだけを生んでいく。そして、その連鎖は今なお続いている。

 アレンはゴーヤーとテビチが大好物になり、サンシンを弾くようになった。この間の全国で講演回数は2000回にも及び、戦争の真実を語り続けた。それを聴いた私は「NO WAR!」を言い続けていこう。アレン、ありがとう。

(沖縄タイムス 2009年3月28日)
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by lumokurago | 2009-03-31 21:49 | 平和

有事法制実動化

神奈川県教育委員会のことです。恐ろしいことになっています。

【転送可】

> 皆様
> この場を利用して情報提供と問いかけです。
>
> 昨日驚くべきことがありました。
> 昨日20時ごろ、筆者が勤務する定時制高校での卒業式の予行を中断して職員が集合をかけられ校長が県教育委員会からの次のような重要な「依頼」文が来ているというので読み上 げた。
>
> 「北朝鮮のミサイル発射への対応体制について(依頼)/
> このことについて、別紙のとおり危機管理対策課長から依頼がありました。
> 万が一、県内に着弾した場合は、夜間・休日を含め、全職員が所属に参集することと なりますので、所属内での周知及び危機管理体制の再度の確認をお願いします。
> …県内に着弾した場合は、家族の安否等を確認した後、速やかに全職員(県立学校等の教育機関も含める)が参集する。参集後は、被害状況を確認し、被害があった場合は企画調整課に報告する。」
>
> 校長に確認したところ、夕方五時半ごろ電子メールで全県の管理職に向けて県の教育委員会からこの依頼文が入ったという。そして、教育委員会だけでなく、病院、警察その他あらゆる部署に向けて 県の危機管理対策課長から発信されているという言うことです。

> その電子メールの添付ファイルには
> 「時間外連絡系統図」
> 「北朝鮮のミサイル発射に対する事態別の体制について」
> 「北朝鮮のミサイル発射への対応体制について(教育委員会)」そして、
> 『かながわの国民保護』というパンフレット
> (わたしはこのパンフレットが作られて意いたことを知らなかったが、やさしいイラスト入りで「武力攻撃の非難住民の救援等に際しては…皆さんの自由と権利に制限が加えられる場合があります…」との解説まで載っている)があった。
> はじめ何のことやらわからなかったが、こんなことは初めてで、この異様な伝達に、考えれば考えるほど背筋がぞくぞくするような恐怖を感じました。

> ミサイルがくるかもしれないという恐怖感ではなくて「有事立法」がいよいよ眼の前に現れたということです。本当に戦争を始めるかもしれないという恐怖感です。不安と恐怖をあおり、それに託けて総動員体制を実働させようとしているのではないでしょうか。すべての侵略戦争は防衛の名の下に行われたとの言葉どおりの
過去何度と繰り返されてきた常套手段ではないでしょうか?
>
> 他県での様子が気になります。皆さんの所ではいかがでしょうか?
> 情報提供お願いします。

#この「依頼」とは以下のものです。

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by lumokurago | 2009-03-03 20:11 | 平和

「アレン・ネルソン基金沖縄」設立趣意書

転載です。アレン・ネルソンさんが多発性骨髄腫で余命2か月から6か月と診断され、ニューヨークで闘病しています。治療のためカンパを募っています。どうしてこういういい人ばかりが次から次へと病気になるのでしょうか? 悔しく、残念なことです。

*****

海兵隊員のアレン・ネルソンさんは、1995年の少女暴行事件に大きな衝撃を受け来沖されました。自らの体験に基づいて、戦争の真実を話し続け、13年間で沖縄・日本各地で2000回を超える講演活動を行って来られました。

そのアレン・ネルソンさんが、今年1月、「多発性骨髄腫」というガンに侵されていることが判明しました。血液と骨髄の中でガン細胞が増殖する深刻な病気です。ベトナムで米軍がジャングルを枯らすために散布した枯葉剤との関連が疑われています。アメリカには国民健康保険制度がなく、ガンの治療には莫大な費用がかかることが予想されます。

当基金は、ニューヨークで病気と闘っているベトナム帰還兵のアレン・ネルソンさんの治療を支援する会です。
全国各地でアレン・ネルソンさんへの支援が始まっています。私たち「アレン・ネルソン基金沖縄」でも募金の呼びかけをいたします。皆さまのご協力をお願いいたします。

2009年2月6日
「アレン・ネルソン基金沖縄」

事務局:新垣誠、古賀徳子、佐藤学、玉城直美
代 表:宜野座映子
Tel 090-8291-7134
eiko09730@water.ocn.ne.jp

◆振込先
琉球銀行 石川支店(501) 普通預金 470495
口座名 アレン・ネルソン基金沖縄 代表 宜野座映子

*皆さまからお寄せいただいた募金額はブログ(http://alenokinawa.ti-da.net/)にて随時ご報告させていただきます。なお、経費を最小限にするため、お礼状等の送付はいたしませんのでご了承ください。

◆呼びかけ人(五十音順)
新垣 繁信(沖縄県統一連代表) 新垣 誠(沖縄キリスト教学院大学教員) 新崎 盛暉(沖縄大学名誉教授) 石原 エミ(FM21パーソナリティ)石原 昌家(沖縄国際大学名誉教授) 糸数 慶子(国会議員) 垣花 豊順(弁護士・琉球大学名誉教授) 鎌田 隆(沖縄国際大学名誉教授) 金城 睦(弁護士) 宜野座 映子(アレン・ネルソン基金沖縄代表) 古賀 徳子(アレン・ネルソン友人) 崎山
嗣幸(沖縄平和運動センター代表) 佐藤 学(沖縄国際大学教員) 高里 鈴代(基地軍隊を許さない女たちの会) 玉城直美(沖縄NGO活動推進協議会事務局長) 真喜志 好一(建築家) 村椿 嘉信(石川教会牧師) 山内 徳信(国会議員) 山城博治(沖縄平和運動センター事務局長)

ブログはこちらです。

昨年2月の杉並での講演の報告はこちらです。
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by lumokurago | 2009-02-26 20:52 | 平和

「菜の花畑の笑顔と銃弾」

忘れずに見ました。NHKスペシャル伊藤和也さんの番組です。
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水路を作り、水を引いたら、不毛の砂漠が緑に覆われました。アメリカ軍は心を入れ替えて軍服を脱いで、アフガンの洋服を着て、銃の代わりに鍬や鋤を持ち、戦車を工事のためのブルドーザーに乗り換えて、作物を作る手伝いをしましょう。そしたら戦争はなくなります。白旗を掲げ、非武装で村に入って作業を行えば、アメリカ軍といえどいつかは信じてもらえると思いますよ。

ペシャワール会HPはこちらです。伊藤さん追悼、中村哲医師の報告などがあります。それによればこの冬に数十万人が餓死・凍死するだろうとのことです。
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by lumokurago | 2009-02-23 23:28 | 平和

エルサレム賞授賞式で村上春樹氏が「ガザ侵攻」を批判

JANJANに佐藤弘弥さんの以下の記事があります。この記事を元に、個人の意見の違いは多々あっても、ご意見板を通じて書き込みの仲間が対話を深めているようすがとてもすてきなのでご紹介します。

エルサレム賞授賞式で村上春樹氏が「ガザ侵攻」を批判

村上春樹さんのスピーチもとてもすてきです。
(新聞社の記事はすぐに消されてしまうことが多いので、ここにコピーさせていただきます。差しさわりがあれば削除します)。

****

【日本語全訳】村上春樹さん「エルサレム賞」授賞式講演全文


 こんばんは。わたしは今日、小説家として、つまり嘘を紡ぐプロという立場でエルサレムに来ました。 

 もちろん、小説家だけが嘘をつくわけではありません。よく知られているように政治家も嘘をつきます。車のセールスマン、肉屋、大工のように、外交官や軍幹部らもそれぞれがそれぞれの嘘をつきます。しかし、小説家の嘘は他の人たちの嘘とは違います。小説家が嘘を言っても非道徳的と批判されることはありません。それどころか、その嘘が大きければ大きいほど、うまい嘘であればいっそう、一般市民や批評家からの称賛が大きくなります。なぜ、そうなのでしょうか?

 それに対する私の答えはこうです。すなわち、上手な嘘をつく、いってみれば、作り話を現実にすることによって、小説家は真実を暴き、新たな光でそれを照らすことができるのです。多くの場合、真実の本来の姿を把握し、正確に表現することは事実上不可能です。だからこそ、私たちは真実を隠れた場所からおびき出し、架空の場所へと運び、小説の形に置き換えるのです。しかしながら、これを成功させるには、私たちの中のどこに真実が存在するのかを明確にしなければなりません。このことは、よい嘘をでっち上げるのに必要な資質なのです。

 そうは言いながらも、今日は嘘をつくつもりはありません。できる限り正直になります。嘘をつかない日は年にほんのわずかしかないのですが、今日がちょうどその日に当たったようです。

 真実をお話しします。日本で、かなりの数の人たちから、エルサレム賞授賞式に出席しないように、と言われました。出席すれば、私の本の不買運動(ボイコット)を起こすと警告する人さえいました。これはもちろん、ガザ地区での激しい戦闘のためでした。国連の報告では、封鎖されたガザ市で1000人以上が命を落とし、彼らの大部分は非武装の市民、つまり子どもやお年寄りであったとのことです。

 受賞の知らせを受けた後、私は何度も自問自答しました。このような時期にイスラエルへ来て、文学賞を受けることが果たして正しい行為なのか、授賞式に出席することが戦闘している一方だけを支持しているという印象を与えないか、圧倒的な軍事力の行使を行った国家の政策を是認することにならないか、と。私はもちろん、このような印象を与えたくありません。私は戦争に反対ですし、どの国家も支持しません。もちろん、私の本がボイコットされるのも見たくはありません。

 しかしながら、慎重に考慮した結果、最終的に出席の判断をしました。この判断の理由の一つは、実に多くの人が行かないようにと私にアドバイスをしたことです。おそらく、他の多くの小説家と同じように、私は人に言われたことと正反対のことをする傾向があるのです。「行ってはいけない」「そんなことはやめなさい」と言われると、特に「警告」を受けると、そこに行きたくなるし、やってみたくなるのです。これは小説家としての私の「気質」かもしれません。小説家は特別な集団なのです。私たちは自分自身の目で見たことや、自分の手で触れたことしかすんなりとは信じないのです。

 というわけで、私はここにやって参りました。遠く離れているより、ここに来ることを選びました。自分自身を見つめないことより、見つめることを選びました。皆さんに何も話さないより、話すことを選んだのです。
 ここで、非常に個人的なメッセージをお話しすることをお許しください。それは小説を書いているときにいつも心に留めていることなのです。紙に書いて壁に貼ろうとまで思ったことはないのですが、私の心の壁に刻まれているものなのです。それはこういうことです。

 「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」ということです。

 そうなんです。その壁がいくら正しく、卵が正しくないとしても、私は卵サイドに立ちます。他の誰かが、何が正しく、正しくないかを決めることになるでしょう。おそらく時や歴史というものが。しかし、もしどのような理由であれ、壁側に立って作品を書く小説家がいたら、その作品にいかなる価値を見い出せるのでしょうか?

 この暗喩が何を意味するのでしょうか?いくつかの場合、それはあまりに単純で明白です。爆弾、戦車、ロケット弾、白リン弾は高い壁です。これらによって押しつぶされ、焼かれ、銃撃を受ける非武装の市民たちが卵です。これがこの暗喩の一つの解釈です。
 
 しかし、それだけではありません。もっと深い意味があります。こう考えてください。私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです。わたしもそうですし、皆さんもそうなのです。そして、私たちは皆、程度の差こそあれ、高く、堅固な壁に直面しています。その壁の名前は「システム」です。「システム」は私たちを守る存在と思われていますが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始めるのです。

 私が小説を書く目的はただ一つです。個々の精神が持つ威厳さを表出し、それに光を当てることです。小説を書く目的は、「システム」の網の目に私たちの魂がからめ捕られ、傷つけられることを防ぐために、「システム」に対する警戒警報を鳴らし、注意を向けさせることです。私は、生死を扱った物語、愛の物語、人を泣かせ、怖がらせ、笑わせる物語などの小説を書くことで、個々の精神の個性を明確にすることが小説家の仕事であると心から信じています。というわけで、私たちは日々、本当に真剣に作り話を紡ぎ上げていくのです。

 私の父は昨年、90歳で亡くなりました。父は元教師で、時折、仏教の僧侶をしていました。京都の大学院生だったとき、軍に徴兵され、中国の戦場に送られました。戦後に生まれた私は、父が朝食前に毎日、長く深い仏教の祈りを捧げているのを見るのが日常でした。ある時、私は父になぜそういったことをするのかを尋ねました。父の答えは、戦場に散った人たちのために祈っているとのことでした。父は、敵であろうが味方であろうが区別なく、「すべて」の戦死者のために祈っているとのことでした。父が仏壇の前で正座している輝くような後ろ姿を見たとき、父の周りに死の影を感じたような気がしました。
 
 父は亡くなりました。父は私が決して知り得ない記憶も一緒に持っていってしまいました。しかし、父の周辺に潜んでいた死という存在が記憶に残っています。以上のことは父のことでわずかにお話しできることですが、最も重要なことの一つです。

 今日、皆さんにお話ししたいことは一つだけです。私たちは、国籍、人種を超越した人間であり、個々の存在なのです。「システム」と言われる堅固な壁に直面している壊れやすい卵なのです。どこからみても、勝ち目はみえてきません。壁はあまりに高く、強固で、冷たい存在です。もし、私たちに勝利への希望がみえることがあるとしたら、私たち自身や他者の独自性やかけがえのなさを、さらに魂を互いに交わらせることで得ることのできる温かみを強く信じることから生じるものでなければならないでしょう。
 
 このことを考えてみてください。私たちは皆、実際の、生きた精神を持っているのです。「システム」はそういったものではありません。「システム」がわれわれを食い物にすることを許してはいけません。「システム」に自己増殖を許してはなりません。「システム」が私たちをつくったのではなく、私たちが「組織」をつくったのです。
 これが、私がお話ししたいすべてです。
 
 「エルサレム賞」、本当にありがとうございました。私の本が世界の多くの国々で読まれていることはとてもうれしいことです。イスラエルの読者の方々にお礼申し上げます。私がここに来たもっとも大きな理由は皆さんの存在です。私たちが何か意義のあることを共有できたらと願っています。今日、ここでお話しする機会を与えてくださったことに感謝します。ありがとうございました。(仮訳=47NEWS編集部)

元はこちらです。
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by lumokurago | 2009-02-19 11:53 | 平和

ガザ・いま(石川逸子)

私の大好きな詩人石川逸子さんの詩が転送されてきました。石川さんとは昔、径書房でお会いして以来通信を送っていただいています。

*****

ガザ・いま                   石川逸子   

ガザ いま 通学途上の子どもたちは 瓦礫の下敷きに
ガザ いま 窓ガラスを破られた暗いアパートで ひとびとは凍え
ガザ いま イスラーム大学の校舎は崩れ落ち 病院もねらわれ
ガザ いま 消防署が国連事務所が 難民キャンプの警察署が 爆撃され
ガザ いま 救急車も炎上し 野菜市場は空爆され 

ガザ そのひとたちはなにをした
(先祖伝来の土地を追われ 逃れてきただけ)
ガザ そのひとたちはなにをした
 (入植者に四〇%の土地も奪われ ひしめき暮らしているだけ)
ガザ そのひとたちはなにをした
 (出口・入口をふさがれ 袋のネズミにされているだけ)
ガザ そのひとたちはなにをした
 (道路もおりおり封鎖され 仕事にも学校にも行けないだけ)

ガザ いま その地に イスラエル機は無差別爆撃をおこない
ガザ いま その地に イスラエル戦艦はたえまなく砲撃をくわえ
ガザ いま その地に イスラエル戦車はわがもの顔に進撃し
ガザ いま アメリカ議会は そのイスラエルを支持し

ガザ いま その地で 夜もひとびとは逃げまどい
ガザ いま その地で もがきながら息絶えた ひとびと
ガザ いま その地で 両腕をもがれた 子どもたち
ガザ いま その地で 葬列はたえまなく

ガザ ガザ ガザ・・
ガザ その地はいま 水も電気も絶えかけ 食糧も危うく
ガザ その地でいま ながれ ながれつづける 無辜の血
ガザ・・・ガザ・・

*****

詩人の石川逸子さんが「ガザ・いま」という詩を寄せて下さいました。イスラエル政府・軍のガザ攻撃に抗議するみなさんがこの作品を活用して下さることを石川さんは望んでおられ、転載の許可をいただきました。転載歓迎。
ただし、本メールの発信者である加賀谷いそみさん(QZF01055@nifty.ne.jp)に転載の媒体(ホームページやブログ、あるいは活字メディアのミニコミ)をお知らせいただくようお願いします。どこに詩が転載されたかを石川さんにお知らせするためですので、この条件は厳守して下さるようお願いします。
              井上澄夫(市民の意見30の会・東京)
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by lumokurago | 2009-02-04 23:36 | 平和