暗川  


写真日記
by lumokurago
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
検索
リンク
ご感想をお寄せ下さいmailto:lumokurago@yahoo.co.jp

嫌がらせコメントは削除させていただきます。

必ずしもリンクするHPの意見、すべてに同調するわけではありません。ご自分で情報を選んでください。

原子力資料情報室

小出裕章非公式まとめ

沖縄タイムス

暗川メインページ
私の下手な絵などを載せています。

杉並裁判の会
私たちの裁判の会です

ポケットに教育基本法の会

「つくる会」教科書裁判支援ネットワーク

もぐのにじいろえにっき
もぐちゃんのページ

プロテア
リリコおばさんの杉並区政ウォッチング

鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
松田まゆみさんのページ

熊野古道の路沿い
鈴さんのページ

風に吹かれてちゅちゃわんじゃ
小笠原父島で農業をやっているサエちゃんのブログ

三宅勝久さんのブログ
杉並区在住のジャーナリスト

カテゴリ
以前の記事
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

カテゴリ:杉並教科書裁判( 45 )


2度目の強制退去 主権者である国民がここまでないがしろにされる「高等」裁判所

 怒りの記事です。裁判官がここまでひどいことを多くの人に知ってほしいと思います。ぜひお知り合いに広めて下さい。

 私たちは不当判決だけでなく、裁判官の訴訟指揮があまりにもひどいことを広く知らせる必要があると考えています。全国で本人訴訟を行っている原告と連絡を取り合い、裁判官の名前を出して、どんなひどい訴訟指揮をしたかのリストを作ることを考えています。

 このまま黙ってはいられません。

*****

杉並「つくる会」教科書裁判で2度目の強制退去 主権者である国民がここまでないがしろにされる「高等」裁判所

東京都杉並区が05年に「つくる会」歴史教科書採択に関わって違法に支出した公金の返還を求める控訴審第2回口頭弁論で、東京高裁第5民事部小林克己裁判長(陪席:綿貫万里子・中村慎裁判官)は自らの「後で聞きます」という言葉を覆し、控訴人に口頭で陳述させずに強引に結審しました。納得できない控訴人、傍聴人は法廷内にとどまり、「後で」というのはいつなのか裁判長に聞いてほしいと書記官に頼んでいましたが、裁判所側は「法廷は終わったので外に出て下さい」と言うのみで、人間としての誠意は全く見られず、約1時間後に強制退去させられました。筆者は控訴人の1人です。

第1回口頭弁論で裁判長は被控訴人を誘導

 控訴審第1回口頭弁論では、控訴理由書に対し、被控訴人が「反論します」と言っているのに、小林裁判長は「反論するんですか? 従前通り(審理の必要なし)でよろしいのでは」と被控訴人を制し、「反論しません」と言わせました。被控訴人が「反論する」と言っているのに、裁判長が自ら「する必要なし」と誘導するということは、「あなたたちを勝たせますよ」と言っているに等しいものです。この不公平かつ横暴な訴訟指揮に対して、控訴人は裁判官忌避の申し立てを行いましたが、地裁で棄却、高裁、最高裁でも棄却され、12月22日午後、第2回口頭弁論が開かれました。

 私たちは「開かれた法廷」を標榜する裁判所に、傍聴人にわかりやすくするためと、裁判官に切実な思いを肉声で聞いてほしいとの趣旨で、口頭で陳述する時間を取ってくれるよう、事前に交渉しています。この日は全体で20分取ってくれているはずでした。(交渉しないと、口頭弁論と称してはいても「陳述しますか」「はい」だけで、書面の確認と次回期日を決めるのみで、数分で終わってしまいます。傍聴人はせっかく来たのに何が何だか何もわかりません)。

「後で聞きます」と控訴人をだましていきなり結審

 裁判が始まると小林裁判長は控訴人に「準備書面(4)(5)(6)を陳述しますね」と言い、私が「口頭で述べる時間を取ってくださっていますよね」と言うと、「今、やってください」と言いました。そこでまずYさんが準備書面(4)を陳述しようと立ち上がったところ、小林裁判長は「選定当事者(私)から先にやって下さい。選定者(Yさん)は後で聞きます」と言いました。私は「え?なぜ? 変だな」とちらっと思ったものの、言いなりになってしまい、準備書面(5)(6)の要旨を陳述しました。

 さあ、次はYさんの番だと思ったところ、小林裁判長は「書証104~106号証を出していますね。むにゃむにゃ」と言いました。「むにゃむにゃ」の部分がむずかしい法廷用語だったため、私は「どういう意味ですか?」と聞き返しました。すると、裁判長は「これは写しですが、被控訴人は認めますか?」とかなんとか聞きました、被控訴人は「認めます」と答えました。その意味をもう一度聞く間もなく(証拠が偽造ではないことを認めたという意味だそうです)、裁判長は続けて「ではこれで口頭弁論を終結し・・・」と言い出しました。

 Yさんが「ちょっと待って下さい。まだ陳述していません」と叫びました。私も「さっき、『後で聞きます』って言ったでしょ!」と叫びました。傍聴席からも「まだ陳述していません」等と声があがりました。裁判長は「判決言い渡しは・・・」と続けたようですが、私は裁判官が逃げる前に言わなくちゃと「まだ何も審理していません。日本には裁判所なんかないと同じ。税金泥棒!」と叫びました。その声を背に受け、裁判官はそのままドアの後ろに消えました。裁判が始まってから10分でした。

嘘をつくことも訴訟指揮のうち

 控訴人の私とYさんは書記官に、裁判長は「後で聞きます」と言ったのだから、裁判はまだ終わっていない、裁判官をもう一度呼んできてほしい、時間も十分に余っていると訴えました。

 傍聴席からも「おかしい」との声があがりました。裁判官は仕事で給料をもらってやっているけれど、控訴人らは大変な時間をかけ、お金も持ち出しで、子どもの命を守るために必死でやっているのだと誰かが言ってくれました。裁判官の給料は税金であり、それを払っているのは主権者である私たちです。主権者に嘘をつくような卑劣な裁判官は裁判官の資格がありません。Yさんは「このままでは戦争になってしまう。子どもに申し訳ない。こんな国で子どもを産まなければよかった。裁判所には責任がある」と泣きながら訴えていました。

 書記官は心のないロボットのように「法廷は終わりましたので外に出て下さい」と繰り返すばかり。やがて訟廷管理室の西尾さんという人が来て、出ていかないと強制退去になると警告しました。私たちが裁判官は「後で聞く」と言ったのに聞かなかったので裁判は終わっていないと話しても、「法廷は終わりました。裁判官の訴訟指揮です」と言うばかり。「嘘をつくのも訴訟指揮のうちですか?」と質問すると、「訴訟指揮がすべてです」という答えが返ってきました。こうやって国民の裁判を受ける権利を奪い、憲法に違反するのも訴訟指揮のうちですね!

 約1時間の押し問答の末、私たちは強制退去させられました。裁判官も書記官も訟廷管理室の西尾さんも、人間の言葉が全く通じないということを痛感させられました。前回強制退去させられた時は、若い書記官が人間として少しは話を聞いてくれたのですが、今回はそういう人も1人もいませんでした。

私たちはあきらめない

 この不毛な時間に、被爆者やハンセン病者や水俣病患者や三里塚の農民たちや・・・戦後補償裁判の原告の人々や・・・その他数えきれない「国」が踏みにじってきた人たちが心に浮かんできました。「国」を相手に闘ってきた人たちがどんなに悔しい思いをしてきたのか、その無念さがどんなものだったのか。「国」は庶民のことなど虫けら同然にしか思っていない。そのことがよくよくわかりました。私も「国」に対して物申す当事者になって、「国」というものはこういうものだと実感しました。

 「後で聞きます」と言ったのだから、そのまま陳述させても5分か10分延長しただけのことです。それなのにあえてこのように国民を怒らせることをするのはなぜなのでしょうか? 裁判官の権威、ひいては「国」の権威をひけらかし、何をしても無駄なんだと、物申す国民を屈伏させようとしているとしか思えません。

 裁判官が嘘をついたのは何も今回が初めてではありません。原審でも東京地裁大門匡裁判長が証人喚問について「別の機会に検討します」などと言っておいて、その舌の根も乾かぬうちに結審しました。私たちが最も許せないのは、弁護士のついている裁判では、裁判長はこんな訴訟指揮はしないということです。弁護士のいる裁判と比べれば、それはあからさまなものです。コスタリカでは小学生が「憲法違反です」と電話すれば裁判してくれ、小学生が勝った判例もあるというのに、権威をひけらかす日本の裁判官は基本的人権すら認めないのです。

 私たちは裁判官が嘘をついたので誠実に対応してほしいと、ごくごくまっとうなことを言っているにすぎません。それなのに2回も強制退去させられました。本当にこの国には国民の意見を聞こうなどという姿勢は皆無なのです。ましてや憲法で保障されている裁判を受ける権利がすべての国民に保障されるのはいつのことなのか。私たちが生きている間に実現できるとは思いません。しかし屈伏してしまえば可能性もなくなってしまいます。長い長い道のりですが、子どもたちのためにあきらめずにやっていこうと思います。

口頭弁論内容

平成20年(行ヌ)第13号公金支出無効確認等(住民訴訟)控訴事件
控訴人  渡辺容子 外36名
被控訴人 杉並区 外1名

扶桑社は「つくる会」教科書をリコールすべき
杉並区は採択をやり直すべきである

 原審判決後、新事実が発生しました。
「新しい歴史教科書」発行元の扶桑社自らが同教科書を欠陥教科書であると認め、さらに同教科書が出版停止になる可能性が出てきたのです。一般の商品ならばリコールすべき大変な事態で、マスコミが大きく取り上げ、商品を回収することになるでしょう。

 「つくる会」は結成以来内部抗争を繰り返してきましたが、ついに分裂し、「つくる会」会長には藤岡信勝氏が就任。分裂した八木秀次氏らのグループは「日本教育再生機構」を結成しました。このグループは更に教科書編集・採択のために「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」を設立しました。

 扶桑社はフジサンケイグループの出版社ですが、フジサンケイグループが八木氏の「再生機構」を支持することになったため、「つくる会」と絶縁しました。その理由として「教科書の内容が右より過ぎて、教育委員の賛同を得られず、採択が取れない」ためとしています。また、同教科書を執筆した西尾幹二氏や藤岡信勝氏に対して、「西尾の書いた部分はどんなに金がかかっても書き直す」と言ったり、「教科書発行は藤岡を執筆者からはずすことが絶対条件である」と発言したりしています。つまり自社の教科書を自ら欠陥教科書であると認めたわけですが、それならばこの教科書を採択した教育委員会に謝罪し、別の教科書を採択するようお願いすべきです。しかし扶桑社は新学習指導要領に基づく教科書検定が行われる2011年までは現在の教科書を発行し続けるとしています。

 それに対して藤岡氏らの「つくる会」は教科書の著作権は「つくる会」にあるとして、扶桑社を相手取って出版差し止めを求め、提訴しました。この裁判の行方いかんによっては現在杉並区で使っている教科書は発行されなくなる可能性があります。使用中の教科書が発行されなくなるなどという不祥事は前代未聞です。

 そもそも杉並区で「つくる会」教科書が採択されたのは、山田宏区長が「つくる会」と同じ歪んだ歴史認識を持っているためです。山田区長は成人式で特攻隊を賛美したり、公の席で「大東亜戦争は自衛の戦争だった」と発言しています。おや、最近どこかで聞いたようなセリフですね。そうです。前航空幕僚長の田母神俊雄氏と同じ考えです。田母神氏は航空幕僚長を更迭されました。個人の思想信条は自由ですが、公職にあるものが政府見解に反する思想を堂々と明らかにしたのですから、更迭は当然のことです。ならば区長という公職にあって政府見解に反する思想を述べ、「つくる会」教科書を採択させた山田宏区長も更迭されるべきです。

 政府見解に反する思想に基づいて書かれた本件教科書はもともと文科省の教科書検定に合格するはずもなかったのですが、安倍晋三元首相らの「歴史教育を考える議員の会」の文科省などへの圧力によって合格させられました。これは政治の教育への介入を禁じた47年制定教育基本法第10条違反です。

結語

 原審で明らかにしたように教科書採択は競争入札であり、本件教科書採択は山田宏区長の「天の声」による官製談合です。発行元が欠陥品であると認めたからには、リコールされるべきものです。杉並区はこのような欠陥品を採択してしまった責任を認め、子どもたちと教員に謝罪し、別の教科書を採択すべきです。

 控訴人らは原審において約35の準備書面と103の証拠を提示して、杉並区の違法行為を追及し、区長、教育長、教育委員長、教育委員、教育委員会指導室長、教育委員会次長、教科書調査委員長、調査報告書(学校用)を書き換えさせた校長ら12名の証人喚問を要請したが、却下され、結局何も審理されずに結審されました。不正を正すには裁判に訴えるしかないとして、素人が本人訴訟でがんばり、裁判官ならば公正に判断してくれるだろうと望みをかけていた控訴人らは、憲法で保障された裁判を受ける権利が保障されないことに心から落胆し、日本には果たして民主主義があるのかと疑うまでに至っています。控訴審でこそ、裁判官は法の番人としての責任の重さを思い起こし、十分に審理し、判断を下されることを切にお願いします。
[PR]

by lumokurago | 2008-12-27 15:48 | 杉並教科書裁判

人間としてひどすぎの裁判官

今日裁判官の嘘のせいで陳述できなかった原告のTさんからの教科書裁判支援ネットへのメールです。彼女には子どもがいますから、怒りは私より大きいです。当然です。

*****以下引用

皆さま

最悪でした。まーた、強制退去になっちゃった。。。。

たぶん、渡辺さんから、もっと詳しい冷静な報告があると思いますが、私からも、とりとめなく報告です。

小林克巳裁判長は、なんと嘘をつき、私に準備書面(4)を陳述させず、結審しました。

ヤツに騙されるのは、これで2度目です。あたしって、馬鹿、馬鹿、馬鹿! あの時、渡辺さんに続けて喋っちゃえばよかった。タヌキおやじめ、ほんとムカつく!!!!!!!

靴を投げたかったけど、逮捕されるよ、と言われたので、やっぱまだ逮捕されたくないな、と思って、それはやめました。

私が準備書面(4)、渡辺さんが準備書面(5)(6)を陳述する予定でしたので、私が立ち上がって、陳述しようとすると、小林裁判長は、それを制して、「選定当事者の方からお願いします。選定者は後で陳述してください」と言ったのです。変なの、とチラッと思ったのですが、渡辺さんから陳述しました。渡辺さんが終わって、私が立ち上がって名乗ったら、小林裁判長は、なにやら言い出して「結審します」だって。「ちょっと、待ってください!」「まだ陳述してません!」と叫んだけど、行ってしまいました。時間は、まだ10分しか経っていませんでした。(注:時間は20分取ってくれていたのです)。

(最初に、「準備書面4,5,6を陳述ですね」と言っていたので、返事はしなかったんだけど、陳述扱いになってしまった)。

もう腹が立って、傍聴人の皆さんと一緒に居座りました。書記官や管理官と、例によって、「アンタら、それでも人間か」の類いのやり取りを繰り返し、閉じた裁判官室に向かって、「小林克巳! 綿貫万里子! 中村慎! 聞いてるか!アンタたちみたいのが、戦争を起すんだ!」と泣きながら怒鳴りました。それで、ほとほと疲れました。

傍聴に来てくださった方には、ほんとに迷惑をかけました。けれど、皆さんが、一緒に粘って、それぞれが、いろいろ言ってくださって、心強かったです。

家に帰る電車の中でボーっとしてたら泣けてきて、帰宅したら、子どもが友達を呼んで4人で家中を笑いながら駆け回っているのを見て、「私はこの子らを守ってやれないんだ」と思って、また泣き、夫の母が八重山から送ってくれた、無人販売で買ったという6本280円のヘチマと、山原(やんばる)鶏肉の味噌炒め煮を作りながら(簡単で美味しいんです)、「やっぱ、沖縄移住がいいかも」と考えながら泣き、ご飯食べ終わったら脱力で暖房の前で眠りこけながらまた泣き、明日になったら、もう少し元気が出るかも、と思いながら、これを書いています。

*****ここまで引用

私も強制退去させられた時には「ひどすぎだ。この国には憲法なんてない。裁判所なんてない。裁判官なんて税金泥棒だ」と叫んで大声で泣いたのですが、今、また泣けてきてしまいます(私は乳がんが転移したことには泣きませんが、今は泣きます。子どもたちの命が大事なので)。こんな裁判官や書記官、裁判所職員が日本をアメリカと一緒に侵略する国にし、私たちの子どもたちを侵略に加担させ、命をも奪っていくのです。

私たちを勝たせたとしても、命は奪われませんよ、裁判官さん、書記官さん、裁判所職員さん。
[PR]

by lumokurago | 2008-12-22 23:04 | 杉並教科書裁判

「つくる会」教科書採択に関わる住民訴訟控訴審・準備書面(6)

平成20年(行ヌ)第13号公金支出無効確認等(住民訴訟)控訴事件
控訴人  渡辺容子 外36名
被控訴人 杉並区 外1名

準 備 書 面 (6)

東京高等裁判所 御中
2008年12月17日

 控訴人(選定当事者) 渡 辺 容 子

 控訴人(選定当事者) M.T.

教科書官製談合の司令塔 山田宏杉並区長

田母神前航空幕僚長更迭事件により明らかになった
「つくる会」、山田区長の政府見解からの逸脱

More
[PR]

by lumokurago | 2008-12-19 22:40 | 杉並教科書裁判

2005年「つくる会」教科書採択に関わる住民訴訟控訴審第2回口頭弁論

件名の裁判が次のように開かれます。ぜひ傍聴にいらしてください。
12月22日(月)午後1:40~2:00
東京高裁(東京地裁と同じ建物です)。  511号法廷(5階)
地下鉄丸ノ内線霞が関A1出口すぐ

準備書面(5)をMOREに載せておきます。興味のある方はどうぞお読みください。

More
[PR]

by lumokurago | 2008-12-18 23:27 | 杉並教科書裁判

杉並「つくる会」教科書採択に関する住民訴訟控訴審第1回口頭弁論で裁判官を忌避

 JANJAN記事です。この間の経過を知らないJANJAN読者のために地裁からの経過を簡単に書いています。

杉並「つくる会」教科書採択に関する住民訴訟控訴審第1回口頭弁論で裁判官を忌避

 東京都杉並区が05年に「つくる会」歴史教科書を採択して違法支出した公金の返還を求める東京高裁での控訴審で、21日に開かれた初回口頭弁論だけで無理に結審しようとした裁判官に原告は忌避を申し立てました。この裁判は弁護士のいない本人訴訟で、筆者もこの裁判に原告の1人として参加しています。

忌避申し立ては却下

 この裁判は東京地裁で07年6月28日に不当に結審されました(報告記事「杉並・教科書裁判 『忌避!』の声飛び交い、突然の結審」)。その後、原告は「裁判官が公正でない」として3人の裁判官の交代を求める忌避申し立てを行いました。

 忌避理由は、裁判官が原告の求めた証人喚問を全く行わず、準備書面もほとんど検討せず、審理を尽くさないままに結審したことなどです。忌避申し立ては地裁で却下され、東京高裁に即時抗告、最高裁に特別抗告まで行い、最終的には最高裁で却下されました。忌避申し立ての審理中、東京地裁での裁判は止まっていました。

審理不尽の判決

 08年1月10日、東京地裁民事第2部の大門匡裁判長により判決が言い渡されました。大門裁判長は固い表情で主文のみ朗読しましたが、行政裁判にありがちな却下と棄却で、都合20秒ほどで、逃げるように退廷しました。大門裁判長とのお付き合いはこれも含めてたった4回の法廷のみですが、第1回の時より人相が悪くなっていると感じました。裁判官にも隠しきれない良心があるのでしょう。

 判決文は事実誤認、審理不尽、判決の脱漏(原告の出した争点を判断していない)に満ち溢れたものでした。被告の出したたった1通の準備書面(原告側の準備書面は36通)の文言をほんの少しだけ変えただけのものです。準備書面以上に被告に配慮し、弁護する内容でした。

c0006568_8511981.jpg
 小林克己裁判長(真ん中)、綿引万里子裁判官(左)、中村慎裁判官(右)

控訴審第1回口頭弁論

 原告はこれが裁判とは到底認められず、即日、控訴を決意しました。控訴審第1回口頭弁論が4月21日午後、東京高裁で開かれました。裁判官は第5民事部の小林克己(裁判長)、綿引万里子、中村慎氏です。

 小林裁判長は手続き的な確認をした後、「控訴人は口頭での弁論を希望していますね。10分でよろしいですか?」と聞き、控訴人は「もう少し長くなるかもしれません」と答えました。裁判長は「結構です」と答えました。そこで筆者が立って控訴理由の弁論に入りました。

 まず、「つくる会」教科書は誤った歴史観に基づく教科書であると主張しました。自民党右派議員らは、アジア太平洋戦争は「自存自衛の戦争で日本は戦争犯罪を犯していない」とし、教科書から事実を抹殺しようと画策していること、これは教育基本法に違反する政治介入によって検定合格できたものであること、全国の教育委員会はこの教科書に振り向きもしなかったがわずかに2カ所だけ採択されたものであること、公正な方法では採択されないので数々の違法行為の積み重ねの末に採択されたことを述べました。

 原告は、大切な子どもたちを守るためには、裁判に訴える他に手だてがなく、止むに止まれず訴えたと述べました。それなのに地裁の大門匡裁判長らはそれらを全く審理せず、第3回口頭弁論では原告の出した証人喚問要求や進行協議要求に対して「別の機会に検討します」と答えながら、その数分後にいきなり結審し、それは裁判以前に人間として人を欺く行為であったと述べました。

 そして、地裁判決は完全に審理不尽のまま判断されたものなので、控訴審では、証人喚問を行い、真実を究明し、審理を尽くして公正な判断をされるようお願いしました。

 次に別の控訴人が「小学校3年生の子どもを持つ身であり、子どもがこの教科書で学ぶことになることは耐えられない」と述べ、審理不尽のまま出された判決文を読んで裁判所も私たちの思いに応えてくれないのかと絶望し、涙が出たと訴えました。

 そして、具体的な審理不尽、判決の脱漏について指摘し、行政訴訟法第23条2項に基づき釈明処分の申し立てを行いました。これは行政訴訟法の改正によって新しくできた条項です。行政訴訟で情報を得にくく、圧倒的に弱い立場の一般市民・住民に対し、裁判所が命令して行政庁の情報を出させる制度です。

地裁判決の事実誤認を証する新発見の事実

 最後に、3番目の控訴人が新しく発見した事実について下記の内容を述べました。

 教科書採択の折り、杉並区では区民の非暴力の要請行動などに対して過剰な臨時警備を行ったのですが、その警備会社との契約は随意契約で行われました。被告は随意契約で行った理由について「緊急の必要により競争入札に付することができない時」だったと主張しました。

 ところが、控訴審に入って、控訴人らは杉並区契約事務規則を発見しました。この第7条(入札公告)には「一般競争入札の公告は急を要する場合においては、入札日の前日から5日までに短縮することができる」と書かれています。ところが、地裁判決では「次の教育委員会開催が8日後に迫っていたので、地方自治法施行令の規定する随意契約の方法によったことも適法」としています。つまり、8日前ならば一般競争入札の手続きができる事務規則があるのに、それを知らぬままの誤審です。

結審に誘導した裁判長を忌避

 控訴人が弁論を終えると、裁判長は控訴人と少しやり取りした後、被告に「さらに主張、立証の必要がありますか?」と聞きました。被告は新事実にうろたえたため、「反論を用意します」と答えてしまいました。筆者は「初回での結審はせず、次回裁判もあるな」と思いました。

 しかし、裁判長は「被告は答弁書で『従前どおり(審理の必要なしの意)』と答えていますよ。従前どおりでよろしいのではないか」と被告に助け舟。これで被告は「審理は必要ありません」と答えました。裁判長は「進行協議を行います」と言い、3人でドアの向こうに消えました。

 その間に私たちは裁判官を忌避すると決め、次に裁判官がドアを開けたとたんに忌避を申し立てました。今回は裁判長も「これをもって口頭弁論は終了」とは言いだせず、「忌避ですね。では忌避の申し立ての判決が出るまで、審理は中断となります。閉廷します」となりました。

 公正な訴訟指揮を行うならば、被告が「反論を用意します」と答えたのだから、それはいつまでに用意できるかを聞き、日程調整して次回期日を決めるべきでした。そうしないということは、もともと結審と決めていたということです。

 だいたい第1回口頭弁論に被告は欠席しても許されるのに、実際には出席してきたことからも、裁判所から被告に初回結審の知らせがあったことが明らかです。当日提出した新たな事実に被告は動揺し、失言してしまいました。裁判所はその思惑が狂ったので。結審するために被告を誘導したのでした。

 みなさん、いまさらながらですが、裁判所というところはこういうところです。今日も私たちに口頭で弁論する時間を与えましたが、先に結審ありき。弁論は形式的なもので、何の意味もありません。こんなことのために私たちの税金が使われているのです。裁判官の給料は高裁判事なら下っ端でも年収1,600万円だそうです。いつまで我慢しますか?
[PR]

by lumokurago | 2008-04-23 13:18 | 杉並教科書裁判

「つくる会」教科書住民訴訟控訴審

今日は2005年の杉並区「つくる会」教科書採択に関する違法な公金支出を訴えた住民訴訟の控訴審第1回口頭弁論でした。

こちら側が新事実を明らかにして地裁判決の決定的な誤り(裁判官として恥ずかしいよ)を指摘し、うろたえた被告が、裁判官の「被告はさらに主張、立証の必要がありますか?」との問いに「反論を用意します」と答えてしまい、これが想定外のできごとだったため、裁判官は「被告は答弁書で従前どおり(審議の必要なしの意)と答えていますよ。従前どおりでよろしいのではないか」と助け舟、これに被告は「審議は必要ありません」と答えて、裁判官はドアの後ろに消えて3人で「合議」・・・

その間に私たちは忌避すると決め、裁判官がドアを開けたとたんに忌避を申し立てました。

今回は裁判官もその後に「これをもって口頭弁論は終了し」とは言いだせず、「忌避ですね。では忌避の申し立ての判決が出るまで、審議は中断となります。閉廷します」となりました。

公正な訴訟指揮を行うならば、被告が「反論を用意します」と答えたのだから、それはいつまでに用意できるかを聞き、日程調整して次回期日を決めるべきでした。そうしないということはもともと結審を決めていたということです。だいたい第1回は被告は欠席しても許されるところ、出席してきたことからも、裁判所から被告に初回結審の知らせがあったことが明らかです。当日提出した新たな事実に被告は動揺し、失言してしまい、裁判所はその思惑が狂ったので結審させるために、被告を誘導したのでした。

みなさん、いまさらながらですが、裁判所というところはこういうところです。今日も私たちに口頭で弁論する時間を与えましたが、先に結審ありき、弁論は形式的なもので、何の意味もありません。こんなことのために私たちの税金が使われているのです。裁判官の給料は高裁判事なら下っ端でも年収1600万円だそうです。

もう一つ、これは裁判とは違うびっくりする話です。

杉並区立K小学校の卒業式で、校長は卒業生への祝辞で、「目上の人の言うことを聞きなさい。KYにならないようにしなさい」と訓じたそうです!!!!! 「自分の頭で考えず自分の意見を言わず、まわりに合わせ批判精神をなくし、政府の言いなりになっておとなしく戦争に行く子どもになりなさい」という意味ですね!!!!!
子どもはともかく保護者から批判の声はなかったのでしょうか?

裁判所と小学校長、これが日本の現実です。
[PR]

by lumokurago | 2008-04-21 21:26 | 杉並教科書裁判

控訴理由書その1 書いてみました!

平成20年(行コ)第51号公金支出無効確認等(住民訴訟)控訴事件
控訴人  渡辺容子 外36名
被控訴人 杉並区 外1名

控訴理由書( )
― そもそも私たちはなぜこの裁判を提訴したのか ―

2008年3月13日

東京高等裁判所御中

            控訴人(選定当事者)  渡 辺 容 子

            控訴人(選定当事者)  T.M.


1、「つくる会」教科書とはどんな内容なのでしょうか?

2005年8月12日、東京都杉並区は中学校で使う歴史教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書(以下、「つくる会」教科書という)を採択しました。私たちはその採択に関わる公金支出が違法であるとして、その無効確認などを求めて、この裁判を提訴しました。

More
[PR]

by lumokurago | 2008-02-27 00:19 | 杉並教科書裁判

杉並「つくる会」教科書採択に関わる住民訴訟判決

突然、現実の世界に戻ります。
本日、「つくる会」教科書採択に関わって支出された公金は違法な支出のため無効であるとの確認と、山田宏杉並区長は違法に支出された公金を杉並区に返却することを求めた住民訴訟の判決が言い渡されました。

朝、思いがけず共同通信の記者から電話があったので、マスコミなど眼中になく、どうせ報道しないと思って連絡を忘れていたことを思い出しました。そして、判決後でも記者クラブに行って、記者会見を申し込もうと思いつき、その時にそなえて、電車の中で第3回口頭弁論に出した準備書面を読んで、この事件についておさらいしていました。そしたら、今までの苦労が思い出され、怒りが沸き起こってきました。

こっちは報酬もなく、それどころか持ち出しで、大事な時間をたくさん使い、区役所に通って調査し、いっぱいコピーして証拠を作り、過去の国会議事録や区議会の議事録をたんねんに読み、たくさんたくさん勉強して長い長い準備書面をいやというほど書いたのに、被告はそれを鼻にもかけず、何も調べず、通り一遍の答弁書のみを数ページだけ書いて、しかもそれで報酬をもらい、何の苦労もなく勝つのです。だいたい、いっちゃ悪いけど私は自分のためにやってるんじゃない。あなたの子どものためです。(「これをいっちゃあおしまいよ」って? 今日は自暴自棄になってるからお許しあれ!)

裁判所は国家権力の手先以外の何物でもない! そう思うと、満身に怒りがこみあがるのでした。

そして、予想通りの10秒の判決言い渡し。「却下」と「棄却」。私は用意していたやじ、「大門さん、審理もしないで判決を出して、これでも裁判と言えるのですか?」を叫びました。空しかったです。

今日は「記者席」に4,5人の記者が座っていました。そのうちの一人、北海道新聞の若い記者が取材に来ました。「部分的にでも勝つかもしれないと思って来ました」と言うので驚きました。(んなわけないだろ! ジャーナリストのくせして甘すぎ! 「つくる会」の運命→日本の歴史修正主義者の運命→自民党の運命→さらには改憲につながる運命の小さいけれども確実な一部、がかかっているのだぞ! それにいまや死に体であるにしても、あの安倍につながる深い闇も)

コメントを求められ、答えたあと、「掲載の可能性は?」と聞くと、「勝てれば掲載できるのですが・・・」と言葉を濁し、「個人的に興味があったので」ということでした。(でもありがとうね。興味を持ってくださってうれしかったよ。道新、がんばって! たぶん沖縄の新聞の次にまともですよね)。

その間、私たちが口頭弁論終了後いつも使っている控え室には被告がいて、祝杯をあげていました。杉並区から10人以上来ていました。そんなに心配だったのかね?! こいつら、提訴された時は広報に載せもしないけど、勝ったら、広報に載せるのかも! 「つくる会」教科書採択は手続き的にも不正はなかったことが証明されたと。勝手にしろ! ばかな大多数の杉並区民はまただまされるかもしれないけれど、決してだまされない本物の民衆は死に絶えることはないのである。
[PR]

by lumokurago | 2008-01-10 21:55 | 杉並教科書裁判

大門匡裁判長忌避事件・特別抗告

特別抗告提起事件番号 平成19年(行セ)第42号 
(原審・東京地方裁判所平成19年(行ク)第226号[基本事件・平成18年(行ウ)第568号]

特 別 抗 告 理 由 書

最 高 裁 判 所 御 中

抗 告 人   渡 辺 容 子

2007年10月15日



一、原決定は次のようなものである。

『申立人が主張する上記事由は、結局のところいずれも基本事件における本件裁判官らの訴訟指揮を論難するものにすぎず、いずれも裁判の公正を妨げるべき事情に当るということはできない』
というものである。

二、決定は、本件忌避理由はいずれも訴訟指揮に対する主観的不満に解消されるというものである。

三、決定は、憲法32条 「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。」に違反する。

基本事件被告杉並区長山田宏は、47年制定教育基本法第10条(教育への不当な介入の禁止)に違反して、杉並区教育委員を自らの歪曲した歴史観に基づいて入れ替え、教育委員5名のうち3名を「新しい歴史教科書をつくる会」(以下、「つくる会」という)主導の「新しい歴史教科書」(以下、「同教科書」という)採択に賛成するメンバーとした。さらに同教科書を採択させるために杉並区教育委員会の規則、要綱などを恣意的に改定し、あろうことか区立中学校教員による調査報告書(学校用)の同教科書に対するマイナス評価をプラス評価に書き換えさせた。そして「つくる会」と結託し、採択当日の教育委員会には「つくる会」代表である藤岡信勝氏の傍聴まで許した。杉並区と結託した「つくる会」は同教科書を批判した教育委員を名指しで誹謗中傷したチラシをまき、公開質問状を送り付けて脅した。これらに対し、杉並区教育委員会は何らの対応も行わなかった。

教科書採択は入札された教科書の中から特定の教科書を購入するという落札行為に当たるものであり、上に述べたように杉並区における「つくる会」教科書採択は官製談合であった。原告は36通に及ぶ準備書面と103の甲号証により官製談合が行われたことを立証した。これに対して被告はなんら効果ある反論を行わなかった。このことは裁判記録を精査していただければ明らかである。ただし書記官作成の口頭弁論調書はなんら口頭弁論の内容を記録していないので、原告が提出した「口頭弁論調書に対する異議申し立て」準備書面によって確認していただきたい。

私たち杉並区民は子どもたちが「新しい歴史教科書」によってゆがめられた歴史を学び、真実を知らず、戦前のような国家主義的教育によって国家に都合のよい天皇のために喜んで命を投げ出すような、自分で考えることのできない大人になることをおそれ、そのようなことを許すことができずに、弁護士もなしにやむにやまれず提訴した。誰がどう見ても被告杉並区長山田宏は不法にこの教科書を採択したのである。私たちは裁判に訴えれば、この山田宏を公正に裁き、杉並の子どもたちが守られることを期待していた。

それなのに大門匡裁判長以下裁判体は、原告の主張を全く聞かず、真実を知る証人も呼ばず、被告に有利な訴訟指揮をして、闇打ちのように結審したのである。仮にも裁判官たるもの、これが主権者であり憲法で裁判を受ける権利を保障された国民に対する態度であろうか。
このように被告(行政)に癒着し、国民の権利をないがしろにする裁判官の訴訟指揮を黙認することは、国民の裁判を受ける権利を奪い、憲法32条 「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。」に違反する。

よって、原決定の破棄差し戻しを求める。

以上
[PR]

by lumokurago | 2007-10-14 17:33 | 杉並教科書裁判

またもや大門裁判長ら忌避

平成18年(行ウ)第568号 杉並区扶桑社版教科書採択に関する違法な公金支出の無効確認等請求事件

忌 避 申 立 書
第一、申立当事者

原 告  T.K

第二、申立の趣旨

東京地方裁判所平成18年(行ウ)第568号担当裁判官

裁判長裁判官  大 門   匡
裁判官     吉 田   徹
裁判官     小 島 清 二

以上三名を忌避する
との裁判を求める。

第三、申立の理由

「つくる会」教科書の異常性

私は2005年の春、8月に中学校の社会科の教科書の採択で、「新しい歴史教科書をつくる会」がつくった歴史・公民の教科書が杉並区で採択されそうだと聞いて、図書館で行われていた教科書展示会に行って、問題の教科書を読みました。中学校の社会科教科書は8社から出版されていますが、他の7社に比べて、「つくる会」教科書は異常でした。その異常さを全部述べることは到底できないので、一つだけ原爆についての記述を挙げます。

「つくる会」教科書は原爆について「8月6日、アメリカは世界最初の原子爆弾(原爆)を広島に投下した」「アメリカは長崎にも原爆を投下した」としか書いていません。それに対して、大阪書籍版は「アメリカは、戦争の早期終結と戦後のソ連に対して優位に立つことをねらって、1945(昭和20)年8月6日、広島に世界で始めて原子爆弾を投下しました。9日には長崎にも投下され、両市はともに数千度の高熱と爆風を受けて一瞬のうちに壊滅し、大量の放射能のなかで多数の一般市民が犠牲になりました。その人数は数週間のうちに広島で14万人、長崎で7万人にのぼりました。その後も犠牲者は増えつづけ、この残虐な兵器によって、半世紀後の今でも放射能による障害に苦しんでいる人が大ぜいいます」と書いています。他7社もコラムなども使って、原爆の被害の大きさと悲惨さについて書いています。

被爆国日本は原爆の恐ろしさを世界に訴える役割を担っています。しかし「つくる会」教科書で学ぶ子どもは、原爆の恐ろしさを学ぶことができません。そして、アジア太平洋戦争は侵略戦争だったという歴史学の定説となっている歴史観を否定し、「大東亜戦争は自存自衛の戦争だった」と教え込まれるのです。

裁判官のみなさまは、このような教科書についてどう思われますか?

その上杉並区では、この問題の多い教科書を原告らが準備書面、証拠で明らかにしたように、数々の違法行為を重ね、区長の特異な歴史観に基づいて官製談合によって強引に採択したのです。

裁判なら違法行為を明らかにしてくれるはずである

私たち原告は、親、祖父母、子ども相手の仕事をしている者らです。このような教科書が子どもたちの手に渡り、近い将来戦争に連れて行かれることを考えると、いてもたってもたまらず、教育委員会や区長に、なんとかこの教科書を採択しないようにしてほしいと意見を言い続けてきました。しかし、区は私たちの意見など聞こうとはしませんでした。それでは、この上何ができるのだろうかと私たちは考えました。もう、裁判しかないと思いました。裁判所なら杉並区の行った違法行為を正しく裁いてくれるに違いないと思ったのです。私たちはこの時まで裁判を起こすなどとは夢にも思ったことはありませんでした。しかし、せっぱつまって、止むに止まれずこの裁判を起こしたのです。

私たちは素人の集まりですが、子どもたちのためにがんばって、区の違法行為を明らかにするたくさんの準備書面を書きました。証拠もたくさん集めました。裁判官はまあまあ聞いてくれていたと思います。しかし、被告は私たちの準備書面に対して、まじめに反論を行ってはきませんでした。そこで私たちは裁判長に被告がきちんと反論するよう命令してほしい旨、お願いしました。また、真実を知っている証人を呼んで証言してもらうようお願いしました。裁判となれば、当然こういうことを行い、真実を明らかにして、公正な判断をするものと信じていたからです。

これは「裁判」ではない

ところが大門裁判長は私たちには「検討する」とか「別の機会に対応する」とか言っておきながら、被告が「速やかな結審をお願いする」と言ったとたんに、原告には何も聞かずに結審しました。私たちはびっくり仰天しました。やっと争点が出そろい、原告側からの証拠も出して、これから真実を究明していくという場面だったからです。

裁判長は何も審議しないで、真実もわからないまま、いったいどうやって判断するつもりなのでしょうか? これが裁判と言えるのか。裁判所ならば不正を明らかにしてくれるものと信じていた私たちは、驚き、あきれ、絶望しました。学校で習った「三権分立」とは何なのか? 国民をだますための幻、虚構だったのですね。税金を給料としてこんないい加減な仕事をして、主権者に対して恥ずかしくはないのですか? 税金を返してもらいたいです。

「つくる会」教科書を採択したのは全国でたった0.39%です。数の問題ではないと言われるかもしれませんが、この教科書を出版した扶桑社自身が「内容が右よりすぎて採択が取れない」として、今後「つくる会」とは決別し、別会社を作ることにしたのです。出版社自らに見捨てられた教科書を使わされている杉並の子どもたちは一体どうなるのでしょう? あんまりだとは思いませんか? 私たちがこうやって身を粉にして子どもたちのために、がんばっているのに、どうして答えられないのか? 裁判官というのは人間として欠陥があると思わざるを得ません。

私たちはこのような真実の究明も行わず、原告にはウソをついてだまし、被告の言いなりになって結審するような裁判を「裁判」とは認めません。大門匡、吉田徹、小島清二氏を裁判官とは認めませんので、忌避します。

以上

*******

解説:日本の裁判官は最高裁だけを見ている「ヒラメ裁判官」がほとんどです。ヒラメ裁判官をなくしていくためには、裁判官のいやがる「忌避」が効果的です。裁判官は子どもの頃から優等生で、周りの目を非常に気する性質があるので、「忌避」されると、上司から「下手な裁判をやって」と見られるので、非常にいやがるからです。

「忌避」は今までに1件か2件しか認められておらず、「裁判官の訴訟指揮は忌避の理由にならない」という最高裁判決があるため(認められるのはお金がらみとか縁故関係の裁判とからしい)、私たちの忌避が認められる可能性はほぼ100%ありません。しかし、上記の理由で意味があるそうです。私たちの裁判は本人訴訟なので、個人がぽつぽつと順番に忌避していきます。書面を書くのが大変なので計3回というところですが・・・。

地裁で却下されたら即時抗告し、最高裁まで行きます。また余裕があれば国家賠償、弾劾裁判も行います。(今回はちょっと無理かな)。
[PR]

by lumokurago | 2007-08-19 20:03 | 杉並教科書裁判