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カテゴリ:杉並教科書裁判( 45 )


教科書無償措置法国会審議・議事録

1962,3年に行われた教科書無償措置法に関する膨大な国会議事録を読んで、文章をまとめました。大変だったけど、なかなかおもしろかったです。

教科書無償措置法は、教科書の無償化に便乗して教科書の準国定化を目論んで制定されたものですが、当時は野党に力があったので、一度廃案に追い込み、一部ですが修正させました。

教科書採択に関して、「都道府県教育委員会がまず数種を選び、市町村教育委員会はその中から採択する」という条文を削除させ、都道府県教育委員会は「選定審議会の意見を聞いて、適切な指導、助言を行う」という内容に変えさせました。

政府側の答弁は「現在行われている採択を変えるものではない」「現在行っている方法を踏襲する」と繰り返しています。けど、法律はできてしまえば、いかようにもこじつけて都合のよいように解釈される。彼らはいつも同じ手を使っています。

憲法についても、以前知人が「今やっていることを書くだけじゃないですか」と言っていましたが、それは全然違います。

今、9条があるから歯止めになって、自衛隊派遣特措法などの抜け道を作って、なんとか可能にしていることを、書いてしまえば、もっともっといくらでも拡大解釈するようになるのです。9条があるからなんとか守っている専守防衛もなくなり、集団的自衛権を行使するようになるのです。その後にはこちら側から侵略するようになるのです。

政府はなんでもこじつけて、自分の都合のよいように条文をねじまげて解釈したくてたまらないのですから、法律はできる限り厳しくしておく必要があるのです。

政府がどうにでも解釈できるように、あいまいに書きたがるところを、できるだけきちんと書いておく必要があるのです。

そのことがよくわかりました。
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by lumokurago | 2007-01-06 22:10 | 杉並教科書裁判

杉並住民訴訟第1回口頭弁論

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裁判所前の石崎さん(杉並の市民運動の草分け)と私

今日も大成功!!
生田弁護士に報告して、「先生がいらっしゃったら、また90点以上とおっしゃったと思います」と言ったら、「いや、100点かも知れんよ」

裁判官が「フレンドリー」と言ってもよいくらいの方でした。(それにだまされてはいけないけど、とりあえず)「普通裁判官はこんなことまで説明しないのだが、初めてなので・・・」と言って、いろいろと説明してくれました(全部を認めるわけではないが)。

意見陳述も大成功で、安倍裁判のハチャメチャさに比べ、とても裁判らしい裁判だったと思います(他にあまり知らないが)。

でも、「この間の方がおもしろかった」と言っていた傍聴者がいました。それはそうです。この間の裁判は素人が首相を訴えたけど、今回は区民が区長を訴えるということで、スケールが違いますもの。

傍聴者の方々は「とてもわかりやすい裁判だった」とおっしゃっていました。大切なことですよね。

準備書面(2)を紹介します。

平成18年(行ウ)第586号 杉並区扶桑社版教科書採択に関する違法な公金支出の無効確認等請求事件

準 備 書 面 (2)
2006年12月18日

昨年8月12日、杉並区は中学校で使う歴史教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書を採択しました。私たちはその採択に関わる公金支出が違法であるとして、その無効確認などを求めて、この裁判を提訴しました。
 
この教科書は全国583の採択地区の中でたった2ヶ所、杉並区と栃木県大田原市でしか採択されず、採択率はなんと0.39%にすぎませんでした。全国から“No”と言われたこの特殊な教科書を、なぜ杉並区は採択したのか? 言い換えれば、他の地区では拒否された教科書をなぜ、採択「できた」のか? このことを考えることから、この裁判は始まります。 

杉並区には、99.6%の不可能を可能にする何らかの力がはたらいたと見るのが自然でしょう。どんな力だろう、一体何があったのだろうと疑問は膨らんでいきます。

さらに、そんな不人気な教科書を選んだのはどんな教育委員なのだろう、そこまで人気のない扶桑社版とはどんな内容なのだろう? という疑問も浮かんできます。

これからこの裁判で採択手続きの違法性の有無などを問うていくにあたって、これらの疑問はこの裁判の行方に重要な示唆を与えるものです。第1回口頭弁論にあたり、この採択が行われた舞台裏を考えていただくために、少しご説明したいと思います。
 
 ★これが問題の教科書です。

中学校歴史教科書は8社から発行されています。8社の教科書の中で、扶桑社版は他7社から1社だけポーンとぬきんでて特徴的です。ここでは特に大きな特徴だけ述べます。まず、「古代」の「読み物コラム」3つのうち、2つに神話がとりあげられています。一つが「神武天皇の東征伝承」です。もう一つは「日本の神話」で、イザナギ・イザナミの命、天照大神とスサノオの命などについて、計3ページも使っています。神話について「調べ学習」までさせようとしています。【証拠甲第5号証】その上、扶桑社版のドリルには、次のような問題が載っています。【証拠甲第6号証】

*「日本書紀」で伝えられている、初代天皇とは誰か?
                        (正答:神武天皇)
*その天皇は誰の直系であると伝えられているか? 
  (正答:天照大神)
*その天皇が東征しているとき、道案内をして助けたと伝えられるものはなんであったか?                (正答:カラス)

私は8社の教科書を詳細に読み比べましたが、他7社で神話をこのように取り上げている教科書はありません。

 ★二つ目の特徴は、戦争の捉え方が偏っていることです。

コラム「歴史の名場面」の「蒙古襲来」「日本海海戦」の文章はまるで戦記物のようで、臨場感に溢れています。【証拠甲第7号証】学生時代に研究した戦争中の「桃太郎」を思い出しました。戦争中は児童文学者も戦争に協力し、戦意高揚のための「桃太郎」が何種類も書かれました。

「つくる会」系のグループが主催した模擬授業では、「日本海海戦」の授業に映像も使い、さらに戦意高揚をはかっていました。その「先生」は現役の小学校教員ですが、授業でその映像が終ると子どもたちから拍手が起こるそうです。まるで戦時中のようではありませんか。
 
扶桑社のドリルにはこんな穴埋め問題があります。ご覧下さい。
【証拠甲第8号証】

「日本の緒戦の勝利は、( ① )アジアや( ② )の人々に独立の夢と勇気を育んだ。( ① )における日本軍の破竹の進撃は、現地の人々の協力があってこそ可能だった。日本軍の捕虜となったイギリス軍( ② )人兵士の中から( ② )国民軍が結成され、日本軍と協力して( ② )に向けて進撃した。インドネシアや( ③ )でも、日本軍の指導で軍隊が作られた。」
        解答は ①東南 ②インド ③ビルマ

次は生徒自身に答を書かせる問題です。
 ①日本は、占領した東南アジアの各地で軍政をしいたが、東南アジア各地の指導者たちはなぜ日本の軍政に協力したのか。 
(答:欧米諸国からの独立を達成するため)
 ②数百年にわたってオランダの植民地とされ、『今に北方からやって来た人々によって、われわれは解放される』という伝説のあったインドネシアでは、日本軍をどのような軍ととらえたか。 (答:解放軍)
  
自分からこのような答を書かせられる子どもたちは、日本が東アジアを侵略し3000万人以上の人々を殺戮した事実を知ることはないでしょう。

 ★さて、こんなに不人気な教科書をあえて選んだ教育委員はどんな人なのでしょうか。
採択のための教育委員会から、その人となりを表わす発言を要約して取り上げてみます。

宮坂公夫教育委員は国語の審議で「平和の指向の強いものは避けるべきだ」と発言しています。また歴史の審議で、こんな発言もしています。

「さすがに『慰安婦』(の記述)はなくなった。よいことだ。沖縄の集団自決に軍の強要があったかどうか、事実はどうなのか、調べて書け」

沖縄の集団自決について、「つくる会」的な思想の方々は「軍の強要はなかった」と主張しています。仮に軍の強要がなかったとしても、「生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ」と教育したのは一体誰だったでしょうか? 軍がその時直接強要しなかったとしても、もっともっと以前から身体に染みとおるほどに国が強要したのです。
それに宮坂委員は「日本は他国に危害を加えたことはない」とも発言しています。

もう一人の教育委員・大蔵雄之助氏は「明治憲法の『天皇は神聖にして侵すべからず』は象徴天皇を昔の言葉で言っている」と発言しました。また、「原爆の記述が薄くなっているが、みんなすでに十分知っていて、どこでも調べられる。」などと発言しており、この教科書を使うのが戦後65年も経った今の中学生なのだということを完全に忘れ去っています。

さて、納冨善朗教育長ですが、この人は元区長室長で、区長の懐刀と言われた人です。区長に不倫問題が起きた時、もみ消したことで区長の信頼を得ました。納冨善朗教育長は、歴史の審議が紛糾した時、「率直に言ってどうでもいい。私の中で消化できない」と言いました。

安本ゆみ教育委員は「扶桑社版は戦争に向かう教科書だと思う」と言いました。この発言に対して、当時「つくる会」会長・副会長であった八木秀次氏・藤岡信勝氏の連名で、「扶桑社版の何ページ何行目からその評価に至ったか」などという公開質問状が送られてきました。「つくる会」は安本ゆみ教育委員を名指しで攻撃した中傷ビラまでまいたのです。
【証拠甲第9号証】

残るは丸田頼一教育委員長です。この人は司会でした。特筆すべき発言はありませんでしたが、おもしろいことに3:2の多数決で採択後、いいわけのように、次の言葉をつけたしました。

・検定を受けた教科書はどれも同じとの意見がある一方、編集方針、記述内容等の間違いも指摘されている。

・より自由な編集方針とコンセプトで作られた本を教科書として認定する、認定制度の導入を早急に検討すべきと考える。

・教科書の採択システムについても、今後教育委員会から各地域運営学校の学校運営協議会に委ねることも考えられる。

・教科書を主教材として、学校では一切使用せず、教師たちが主教材を別途用意している学校も知っている。教科書を副教材とすることは、ドイツ等先進国では一般的なことであり、今後我が国でも幅広い普及を期待する。

・社会科の歴史については、扶桑社を採択することになったが、教科書の内容を補完する立場から、補完ガイドラインを示すとともに、杉並区教師用指導書概要も提示し、教員の便宜を図るべきものと考える。

この言葉を丸田委員長は「委員長コメント」として発表しました。【甲第10号証】それが新聞報道されたところ【甲第11号証】、丸田委員長は8月16日、以下の内容の「委員長補足コメント」を発表しました。

・委員長である私のコメントは、個人の資格で述べたものであり、委員の合議に基づいた結果ではない。

・教科書を主教材としないことを提案したものではなく、次年度以降、杉並区においては、今回採択された教科書を全て主教材として使用するのは当然のことである。

・補完ガイドライン・杉並区教師用指導書概要について触れたが、その補完の内容は、「地域調査」や「各時代の生活、文化、教育、産業」をさしている。【甲第12号証】

採択後、教育長も「教育長コメント」を出しました。【甲第13号証】
 ・杉並区教育委員会では、自治体基本条例の趣旨に従い、審議を公開し、また、抽選に外れた傍聴希望者のために別室を設け、教育委員会の議論をスピーカーで流した。

 ・調査委員会の報告書や独自の調査、知見を踏まえて審議を行い、採択を行ったことは公開審議で明らかである。

 ・採択された教科書は国の検定を合格したものである。

採択にうしろめたいことが何もないならば、なぜ教育長はいわずもがなのこんなコメントをわざわざ出したのでしょうか? 扶桑社版は調査報告書では最低の評価だったため、「国の検定に合格している」この一点をしか採択の根拠にできなかったからです。ここにしがみつくしかなかったのです。違法なことをせず、普通に採択したならば、言い訳する必要はありませんでした。ただ堂々としていればよかったのです。

扶桑社版を選ぶこと自体が全国の新聞ネタになるような「不可能を可能にした」異常事態であり、「不可能を可能に」するために行った違法行為の一端を担った教育長、教育委員長はさすがに「知らぬ存ぜぬ」ではいられず、最後に言い訳せざるを得なかったのです。

このような教育委員を選んだ山田宏区長がどんな人物であるのかに、次は興味をもたれたことでしょう。次の準備書面でそれを明らかにします。
                               以上
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by lumokurago | 2006-12-20 17:39 | 杉並教科書裁判

明日、杉並住民訴訟第1回口頭弁論です

安倍裁判の時と同じというわけにはいかないでしょう。
地裁内に、あんな「自己紹介」などを二度と繰り返してはならない、なめられてはならないという「通達」が回っている様子。

でも「主権」はわたしにある。

裁判官は主権者のためにある。

いろいろと新たな策を考えました。
負けないぞ!

ぜひ傍聴にいらしてください。
おもしろいこと、保障します。(木戸銭はいりません)。

明日12月20日11:30から
東京地裁606法廷(6階)
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by lumokurago | 2006-12-19 23:23 | 杉並教科書裁判

住民訴訟報道

朝日新聞が都内版に書いてくれました。

教科書採択巡り公金返還求める

杉並の住民訴訟

杉並区の扶桑社の歴史教科書採択は違法だとして、同区の住民44人が19日、採択のために区が支出した公金の無効確認などを求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、「区の採択には山田宏区長の意向が反映し、扶桑社以外の教科書会社は競争の場を奪われ、官製談合防止法に違反している」などと主張。採択に伴う費用約180万円の支出は無効で、山田区長に区への返還を求めている。
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by lumokurago | 2006-10-20 11:42 | 杉並教科書裁判

住民訴訟記者会見

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感想:あー、疲れた!!自然の中に行きたいよ。
父が故郷の町で表彰されることになったので、来週行ってきます。
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by lumokurago | 2006-10-19 17:43 | 杉並教科書裁判

また提訴

明日、教科書採択に係る住民訴訟を提訴します。
あさっての新聞を注意して見てね! 小さく載ると思います。
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by lumokurago | 2006-10-18 23:02 | 杉並教科書裁判

住民監査請求意見陳述

昨日、住民監査請求の意見陳述が開かれました。
昨年からの「つくる会」教科書採択反対運動の中で、初めて、監査委員会という正式な場で意見を言うことができました。

司会をした監査委員は終始フレンドリーで、7名と言われていた傍聴も9名を認めてくれ、絶対に45分間と言われていた時間を15分も延長してくれ、4名の監査委員はメモを取りながら、うなずきながら聞いていました。

杉並区は「つくる会」教科書採択を前提に、この間規則・要綱を改悪してきたこと、教員の意見を軽視する方向に持ってきたことなど、議会でも追及できなかった内容を陳述し、また、区民や教員、調査委員会の意見をいかに無視したかを述べました。社会科の専門家からは「つくる会」教科書の図版の間違いを何点か指摘し、歴史観以前に教科書として成り立っていない間違いだらけのものであることを明らかにしました。

このフレンドリーさで私たちをいい気分にさせ、後でばっさり斬って捨てるつもりであることは重々承知していますが、それでも、良識のある人間ならば、心の中ではこの陳述をうなずきながら聞いたであろうことを確信しています。

理は私たちにあるのです。
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by lumokurago | 2006-08-30 21:30 | 杉並教科書裁判

住民監査請求受理

住民監査請求が本日、受理されました。さすがに「却下」(審議に入らず門前払い)はできなかったのです。「無謀」「無駄」などなどの声がなんとなく耳に入ってきましたが、少なくとも監査委員会にいやな「お仕事」はしてもらうことになったわけです。

ねばりあるのみ・・・
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by lumokurago | 2006-08-23 00:15 | 杉並教科書裁判

裁判

「杉並の不当な教科書採択取り消し裁判」に関する「抗告理由書」を昨日、東京地裁に提出してきました。これで一段落かと思いきや、「新たな裁判」(内緒です。新聞報道を楽しみにしていてください。9月上旬提訴予定)、住民訴訟の件で息をつく暇もなく、まだまだ続く・・・

しかし東京地裁という「権威」の象徴のような場所に、私たち民衆の側に立って応援してくれる書記官がおり、その書記官を認めてくれる職場(そういう職場でなければ、窓口であのような発言はできないでしょう)があるということが、大きな励ましを与えてくれます。東京地裁の中にですよ!

この日本、まだまだ捨てたもんじゃないかも!!
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by lumokurago | 2006-08-16 21:25 | 杉並教科書裁判

住民監査請求

住民監査請求、ぎりぎりの今日、やっとのことで受け付けられました。この間のいやがらせはひどかったです。区議会議員の奥山たえこさんがついてくださっていなければ、きっと受け付けもしてもらえなかったでしょう!

監査請求は地方自治法に認められた住民の当然の権利なのに・・・

たった1週間で81人の方が請求者になってくださいました。どうもありがとうございました。

詳しくはまた報告します。疲れたので今日はもう寝ます。
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by lumokurago | 2006-08-11 20:49 | 杉並教科書裁判